【座談会】「私はこうやって職場復帰しました!」 現役ワーキングママの“復帰報告”座談会  part1

【座談会】「私はこうやって職場復帰しました!」
現役ワーキングママの“復帰報告”座談会  part1

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昨年11月に当サイトに掲載した「【座談会】先輩ママに聞きました!上手な職場復帰は、産休への入り方から始まっている?」。その続編ともいうべき今回は、産前産後休暇(以下、産休)と育児休業(以下、育休)を経て職場に復帰した先輩ママたちに、そこに至るまでの苦労や工夫についてうかがいました。なかなか大変だったり、意外とスムーズだったり……、子育てと仕事の両立をまさにはじめたママたちの等身大の言葉には、これから職場復帰を目指すママたちへのヒントとエールがたくさん詰まっています! 


【座談会メンバー】

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北見梢(きたみ・こずえ)さん/32歳、マスコミ勤務。報道部在籍中に妊娠し、産休・育休を取得。2014年8月に復帰。現在は10時〜18時の勤務体系で、1歳3か月の長女を子育て中。

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小嶋陽子(こじま・ようこ)さん/41歳、不動産会社勤務。情報サービス系企業に在籍中、2013年2月に出産し、育休を取得。職場復帰直前、会社売却に伴い所属部署の閉鎖を経験。すぐに求職活動を行い、自宅近くの不動産会社に再就職した。現在はフルタイム・残業なしの勤務体系で、1歳9か月の長女を子育て中。今回は、外資系企業に勤務する旦那さんも座談会に飛び入り参加。父親としての立場から、“イクメン”という言葉に対する違和感を語る一幕も。

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松尾久美子(まつお・くみこ)さん/39歳、ミキハウス勤務。3か所での店長職を経て、池袋東武店長兼エリアマネージャーに。2010年、同社の出版部門で働く旦那さんと結婚。2012年11月から産休・育休を取得し、2014年4月に復帰。現在は役職なしで、時短の7時間勤務で1歳10か月の長男を子育て中。

・進行:ミキハウス広報部 マネージャー 高坂一子(こうさか・かずこ)


■まずは「保育所」が決まらないことには始まらない!

――今日は産休・育休を経て仕事に復帰された、現役のワーキングママ3人にお集りいただきました。以前、産休・育休中のママ中心に開催した座談会では、「職場にスムーズに復帰するためにも、産休・育休の取り方から気をつけた」という声が聞かれました。まずは、それぞれの産休・育休取得の前後を振り返って、仕事に戻られた今、思うことを教えていただけますか?

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北見梢さん(以下、北見さん):妊娠を上司に報告した後、妊娠5か月頃に第一線から退き、同僚をフォローする立場に配置が変わりました。当時は、もう少し今のままのポストで活躍していたかったという思いもありましたが、夜中の1時、2時まで働くことも珍しくない職場。そこから異動したおかげで、問題なく無事に産休に入ることができました。

小嶋陽子さん(以下、小嶋さん):私は2月末に出産したのですが、当時は人事を担当していて、年末は業務が忙しく、年内いっぱいギリギリまで働いて産休に入りました。復帰は遅くとも娘が1歳になった4月までには叶えたいと思い、産休に突入してからは「保活」(保育所に入るための活動)をとても頑張りました。

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松尾久美子さん(以下、松尾さん):妊娠が分かったときには店長として働いていたので、中途半端なタイミングで産休に入って、お店に迷惑をかけることは避けたいという気持ちがありました。おかげさまで体調も良かったので、産休取得できる日から2週間ほど経ってから休みました。立ち仕事なので、周りのスタッフにフォローをしてもらったのが本当にありがたかったです。

――皆さん、それぞれ担当していたお仕事に責任感や充実感があり、職場に戻ることを前提として、産休もできる限りのことをしてから取得したいという思いが強かったようですね。産休後は小嶋さんのように、保活に熱心に取り組まれたのでしょうか?

北見さん:そうですね。でも、今となっては妊娠が分かったときに、すぐ保活を始めておけばよかったと思います。子どもを預ける保育所が決まらない限り、職場復帰について具体的なことを考えることはできませんから。うちの娘は今年の4月に、待機児童を減らすための東京都独自の制度である「認証」の保育所に入所が決まりました。ただ、彼女が1歳になる8月までは一緒にいたいという思いから、4か月間は枠を確保するためだけに保育料を払いました。すごくもったいない話なのですが、これを逃すと次いつ入れるか分からなかったので……。

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小嶋さん:私の場合は自宅のすぐ近くに、評判の良い認可の保育所があり、どうしてもそこに入所させたいと思い、遅くとも4月のタイミングで入所できるように、やれることは全部やろうと決めて取り組みました。待機児童の問題もあるので、入所申請が1回で通らないことを承知のうえで、早めに申請をしてこまめに審査を受けたり、園のイベントや園庭開放に足を運んだり、見学の後には園長先生と入園担当の先生にお礼状を書いたり……。この頑張りが功を成したのか、通常は年度の途中での入園はほとんどないと聞いていたのですが、娘が1歳を迎える2月には決まってしまいました(笑)。

松尾さん:私も1歳までは子どもと一緒にいたいという気持ちがあったので、息子が1歳になったタイミングで保育所の申請を始めました。でも、私が住んでいる杉並区は待機児童が多いようで、認可はもちろん、認証の保育所もダメ。最終的には、緊急に整備された認可外の保育施設に、今年の4月から預かってもらうことになりました。


■「ファミリーサポート」「病児保育」などの子育てサポートは活用すべし!

――待機児童の問題はよく指摘されますが、お子さんが1歳までは一緒にいたいという思いと、保育所の入所のピークである4月のタイミングの調整にも苦労しますよね。そのほか、復帰に向けて準備されたことはありますか?

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北見さん:私の場合は、子育てに関するサポートにたくさん登録しました。たとえば、子育てや介護を相互補助するための有償ボランティア制度「ファミリーサポート」や、高齢者の就業支援の一つとして子育てを支援してもらう「シルバー人材センター」、子どもが病気にかかった場合、仕事を休めない親に代わって手当を受け持ってくれる「病児保育」、それからベビーシッターさんまで。また、保育所のお迎えの名簿登録に、近くに住んでいる両親を登録したりもしました。実際に利用しているのは病児保育などになりますが、1つがだめでも、その次の手があると思えると安心感があります。

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小嶋さん:私は実家が近所なので「何かあったら助けてもらえる」という感覚もあり、サポートの登録はあまりしませんでした。ただ、おじいちゃんやおばあちゃんは思ったほど当てにはできないということも分かりました(笑)。育休中に所属部署がなくなったのはとてもショックでしたが、その代わりに自宅近くの会社に再就職できたので、何かあったら子どものもとにすぐ駆けつけられます。おかげであまり人の手を借りずに済んでいる側面もあるかもしれません。

――予想していたことと違ったり、想定外のことが起こっても、思わぬことが功を奏したり、子育ては状況に応じて柔軟に対応していく姿勢が大切なんですね。

小嶋さん:新しい状況への具体的な対応としては、小さな子どもを持つ立場として、仕事用の洋服や靴を準備する際、とくに靴はヒールが低いものを選ぶようにしました。送り迎えはもちろん、子どもを追いかけたりすることがありますからね。

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松尾さん:私は実家が大阪で、頼れる身内が周りに少なかったので、先輩ママから聞いて「ファミリーサポート」には登録しました。また、こまめに保活の進捗を会社の人事担当に伝えるようにしていました。復帰できそうなタイミングを会社と共有することで、社内の人員配置の調整の負担を少しでも減らせるかもと思ったので。また、夫とも保育所の入所が決定した後に、どちらが何時に送って、何時に迎えに行けばいいのかを話し合いました。対会社にしても、家庭内においても、どこの保育所に通うかということが決まらないと、なかなか復帰に向けての話が進まない、計画が立てられないという点があるように思います。

part2に続く)

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出産後に復帰するうえで、子どもを預ける保育所の決定は非常に重要な要素。しかし、待機児童の問題は根深く、保育所選びの困難さが浮き彫りになりました。ただ、そんな状況でも自分にできることを模索するママたちの力強さには勇気づけられます。
次のpart2では、子育てと仕事の両立に欠かせないパートナーである、パパたちの協力体制について聞いてみました。

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