赤ちゃんが生まれたらやるべきこと(4) お宮参りに行く

赤ちゃんが生まれたらやるべきこと(4) 
お宮参りに行く

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赤ちゃんとの生活に慣れてきたころに行うのが「お宮参り」。赤ちゃんが無事生まれたことへ感謝し、これからの健やかな成長を祈る、はじめての“オフィシャルな行事”と言ってもいいでしょう。「古くからのしきたりだから、難しそう……」と及び腰の新米ママ、パパもいるかもしれませんが、心配しなくても大丈夫。

「お宮参りの日程の決め方」「お宮参りの服装」「先輩ママの体験談」などをご紹介します。

 

赤ちゃんを抱くのは“父方の祖母”じゃなくてもいい? 

お宮参りとは、その土地の守り神である「産土神(うぶすながみ)」に赤ちゃんの誕生を報告し、その健康を祈る行事。「産土詣(うぶすなもうで)」「初宮参り」とも呼ばれ、現在のように一般化したのは室町時代ともいわれています。

自宅近くの神社や、家族にとってなじみのある神社のほか、安産のお礼の意味を込めて“安産の神様”として知られる「水天宮」で行います。

男の子は生後31、32日目、女の子は32、33日目にお参りするのがよいとされていますが、地域によっては以下のように異なることがあります。

  • 北海道…生後100日前後に行うことが多い
  • 青森県…一部では、男の子は生後120日、女の子は生後110日に行う
  • 静岡県…一部では、生後51日に行う
  • 沖縄地方…お宮参りの習慣はないが、生後100 日に祖先へのお参りをする
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お宮参りには、父方の祖母が赤ちゃんを抱いてお参りするという風習があります。これはもともと、出産をけがれたものと考える「産の忌(いみ)」から生まれたもの。お宮参りには、この機会にけがれを祓って、母親の“忌み明け”を行うという意味もあるのです。また、産後1か月の頃は、母親の体調が不安定なことも多いもの。それを気づかってできた習わしという考えもあります。

現在では、父方の祖母以外が赤ちゃんを抱いて参拝することも珍しくありません。パパ、ママの両親がともに遠方に住んでいる場合など、家族3人で行うというスタイルも増えています。そんなときは、パパが赤ちゃんを抱いて参拝しましょう。

晴れの日にふさわしく…「白羽二重」のほか「ベビードレス」も

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赤ちゃんは、光沢のある白い絹生地でできた「白羽二重」を身につけるのが基本。その上に、男の子なら鷹や鶴などのおめでたい柄の「のし目模様」、女の子なら華やかな「友禅模様」の祝い着を重ねることが正式とされています。

ただ、お宮参りでしか着ないものなので、購入せずにレンタルしたり、他の機会にも着られそうなベビードレスを選んだりすることも。「ベビードレスにはケープを合わせると、はじめての行事にふさわしい、ワンランク上の雰囲気が出せます」というのは、先輩ママの意見。ママやパパは、赤ちゃんの装いに合わせて、和服、スーツ、ワンピースなどから選ぶといいでしょう。

はじめての行事なので、家の近くの神社に行くなど、あまり長時間にならないようにしたいものですが、どうしても時間がかかってしまうときは、母乳のママもミルクを用意したり、授乳しやすい服装にしたりしておくこと。また、赤ちゃんの着替えやおむつなどもあると安心です。デジタルカメラやビデオカメラの充電もお忘れなく。

神社の境内は階段や砂利があって、けっして歩きやすいところばかりとは限りません。赤ちゃんを抱いてそうした場所を歩くことは、慣れていないママ、パパにとっては想像以上に大変なもの。ベビーキャリーを用意したり、ベビーカーを持っていったり、家族みんながはじめての行事を満喫できるよう、事前に考えておくといいでしょう。

「多くなってしまった荷物をベビーカーにのせることができて便利だった」「パパがお宮参りまでにベビーカーの動かし方をマスターしてくれたので、移動がスムーズでとても助かった」などという声もありました。

お参りの仕方は、初詣などのときと同じです。まずは、境内の手洗い場で手を洗い、口をすすいで身を清めます。次に、神前に進んでお賽銭を入れて鈴を鳴らし、「二礼二拍一礼」してお参りします。より正式に行いたい場合は、神職の方に祝詞(のりと)をあげてもらうのがおすすめ。事前予約が必要なケースが多いですが、神社へのお礼はだいたい5,000円から1万円。「御玉串料」、「御初穂料」として祝儀袋に入れ、神社に納めするのが一般的です。

しきたりを大切にしつつ、それぞれの家族にあったお宮参りを 

お宮参りの後に、ご近所へあいさつ回りをする習わしがある地方もあります。そのときに近所の人から「おひねり」のようなかたちでお祝い金やおもちゃをもらったり、逆に「引き飴」と呼ばれる、ひものついた飴を近所や親せきに配ったりする地方もあります。これらは、赤ちゃんの誕生をあらためて喜びあい、誕生を祝ってくれた人に感謝の気持ちを伝えるものなのです。

最後に、お宮参りを経験した先輩ママに話を聞いてみました。

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「産後すぐで子育てに自信が持てず、私が精神的に不安定な時期だったので、お宮参りの準備をするのは正直大変でした。でも今になってみれば、とてもいい思い出。写真を見ると、娘が新生児らしく本当に小さくて“ほにゃほにゃ”しています。結局、そんなときに家族全員でお出かけしたのはお宮参りの時だけでした」(30代ママ)

「パパもカメラを持っていきましたが、夫の両親も私の両親も来たので、せっかくだからとプロのカメラマンさんにも撮影をお願いしました。みんなが喜んでいる様子を自然のままに写真に残せたのはすごくよかったです」(20代ママ)

「着物を着たということもあって、久しぶりに自分の背筋が伸びたような気がしました。その後、外で食事会。おいしいものを食べて、みんなの笑顔があって、実は私がいちばんうれしかったのかもしれません」(30代ママ)

また、こんなパパも。

「私の休日に合わせてお宮参りをすることになったので、両親とのスケジュール調整や食事の手配も私がやりました。事前に神社にもあいさつに行って、段取りしておいたので、当日は安心でした」(30代パパ)

天気や季節のほか、ママの体調が落ち着くのを待ち、やむをえず産後1か月を大きく過ぎてお参りをしたファミリーもいました。そんなママからは、「他の赤ちゃんに比べて、自分の子だけが大きく初めは気後れしたけれど、子育てにも慣れていたので余裕をもって臨めた」という声が聞かれました。

日本文化の一つであるお宮参り。しきたりを大切にしながら、それぞれの家族にあったスタイルでこの日を迎えましょう。大切なのは、赤ちゃんの誕生をみんなで祝うこと。この機会に、ママ、パパ自身のお宮参りの思い出を両親に聞いてみてはいかがでしょうか。

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