赤ちゃんにベストな室温と湿度は? 快適な環境づくり
〜赤ちゃんが生まれたらやるべきこと(14)〜

2023.12.07

ミキハウス編集部

新生児は体温調整機能が未発達なため、外の気温や環境の変化に敏感です。そのため、ママやパパは赤ちゃんが快適にすごせる環境を整えてあげることが大切です。この記事では、赤ちゃんにとって理想的な居住環境を作るための温度や湿度の管理方法などについて解説します。

 

体温調節がうまくできない赤ちゃん

体温調節がうまくできない赤ちゃん

人間は、寒いときには末梢血管が収縮しからだから熱が奪われるのを防ぎ、暑ければ末梢血管が広がって熱を体外に放出するなどして体温調節をしています。しかしこれは、自律神経が発達している大人の話。

生まれたばかりの赤ちゃんは体温調節機能が未熟なため気温に影響されやすく、また成長のために多くのエネルギーを消耗していることもあり、寒いと体温が下がり、暑いと体温が上がってしまいやすいのです。だからこそママ、パパはお部屋の温度をできるだけ一定に保って、暑さや寒さから赤ちゃんを守ってあげる必要があります。

赤ちゃんに快適な室温は?

赤ちゃんに快適な室温は?

夏場は25~28℃、肌寒い時期は20〜25℃くらいが快適にすごせる室温といわれています。季節にあわせてエアコンなどを使って室温を保ちましょう。

赤ちゃんを部屋のどこですごさせてあげる?

暖かい空気は天井近くに上昇し、冷たい空気は床付近にたまりやすく、窓の近くは外気の影響を受けやすいなど、同じ部屋の中でも場所によって温度は変わります。

そのため、自宅の適温をつくりやすい場所や高さにベビーベットを置き、赤ちゃんが快適に眠ることができる場所を用意してあげます。直射日光や、エアコン・扇風機などの風が赤ちゃんに直接当たらないようにすることも忘れずに。

床暖房やホットカーペットを使用する際は注意を

床暖房やホットカーペットを使用する際は注意を

床暖房やホットカーペットを使うときは、直接赤ちゃんを床に寝かせることは避けましょう。電気式の床暖房やホットカーペットは、設定温度より実際の接触面の温度が上がってしまう場合があるためです。温かいからと床暖房の上に寝かせておいて、からだが温まりすぎて汗をたくさんかいてしまう、ということにならないようにしましょう。

赤ちゃんの皮膚は薄いので、低温やけどには注意が必要ですが、床暖房の低温やけどについては、あまり心配はいらないかもしれません。電気式の場合、室温20℃で表面温度は35℃前後。温水式の場合も、一般的に表面温度が30℃~32℃になるように設定されています。表面温度が40℃を超えるような“高温設定”の場合は、長時間使用するには注意が必要ですが、基本的な設定であれば問題ないでしょう。

一方ホットカーペットは、「強」設定にした場合、表面温度が40℃〜45℃になるものがあり、長時間の接触にはご注意ください。

赤ちゃんにとって快適かどうかわからない…

室温は適温にしているけれども、赤ちゃんが本当に快適かどうか、心配なときもあります。大人にとっての快適さとも違うでしょうし、言葉や態度で明確に伝えてくれるわけでもありません。また動いている大人と、じっとしている赤ちゃんとでも感じ方は違うはずです。

実際に赤ちゃんのからだを触って様子を確かめてみることも大切です。汗ばんでいるときは、エアコンの設定を下げるか、着ているものを脱がせるなどしてください。ちょっと寒そうかもと思ったときは、肌着を重ねて着せたり、胴着などのウェアで調節をするのもいいでしょう。

夏の赤ちゃん服の選び方については、こちらの過去記事(「赤ちゃんの夏服 【0〜12か月】月齢別 服選びのポイント」)を、冬はこの過去記事(「冬はなにを着せたらいい?赤ちゃんの初めての冬服選びのポイント」)を参考になさってください。

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