赤ちゃんが生まれたらやるべきこと(14) 赤ちゃんに快適なお部屋をつくる

赤ちゃんが生まれたらやるべきこと(14) 
赤ちゃんに快適なお部屋をつくる

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ママのお腹の中で羊水に守られてきた赤ちゃんは、生まれて初めてお腹の外へ出て、呼吸を始めます。最初はお部屋で過ごす時間が圧倒的に多い赤ちゃんですから、室温、湿度など気にかけてあげたいことはいろいろとあります。

今回は赤ちゃんが快適に過ごせる「お部屋の温度や湿度の管理」「清潔なお部屋作りで心がけたいこと」などについて考えていきましょう。

 

赤ちゃんが心地よい室温は20~25℃

生まれたばかりの赤ちゃんは、空気にさらされると体から熱が奪われやすいうえに、成長のために多くのエネルギーを消耗しているので、赤ちゃんの体温は安定しにくい状態です。

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大人は自律神経が発達しているので、寒いときには末梢血管が収縮し体から熱が奪われるのを防ぎ、暑ければ末梢血管が広がって熱を体外に放出します。でも、赤ちゃんはそのような体温調節機能が未熟で気温に影響されやすく、寒いと体温が下がり、暑いと体温が上がってしまうことが多いもの。ママ、パパはお部屋の温度をできるだけ一定に保って、暑さや寒さから赤ちゃんを守ってあげましょう。

赤ちゃんに快適な室温は、だいだい20~25℃といわれています。季節によってはエアコンや暖房器具を使って室温を保ちましょう。暖かい空気は天井近くに上昇し、冷たい空気は床付近にたまりやすく、窓の近くは外気の影響を受けやすいなど、同じ部屋の中でも場所によって温度は変わります。ですので、自宅の適温をつくりやすい場所や高さにベビーベットを置いてあげて、赤ちゃんが快適に寝ることができる場所を用意してあげます。直射日光や、エアコン・扇風機などの風が赤ちゃんに直接当たらないようにすることも忘れずに。

床暖房やホットカーペットを使うときは、直接赤ちゃんを床に寝かせることは避けましょう。電気式の床暖房やホットカーペットは、設定温度より実際の接触面の温度が上がってしまう場合があるためです。温水式の床暖房だけで冬を過ごしているという先輩ママからは、「ほのかな温かさでエアコンの風が当たることもないので快適です。ただ、赤ちゃんが寝たときにはベッドやソファに寝かせます。床に寝かせると体が温まりすぎて汗をかいてしまうからです」(30代ママ)という意見もありました。

温度を計っていても、赤ちゃんが本当に快適かどうか、心配なときもあります。とくにこの季節は「赤ちゃんが寒いかどうか、どうやったらわかるの?」と思うママも少なくないようです。

それについては、「赤ちゃんの手や足を触って確かめてみています。私は手足が冷たくなっていたら、寒いかもしれないと判断して、ケアするようにしています」(40代ママ)という先輩ママからのアドバイスが。実際に触って、赤ちゃんの様子を見ることも大切ですね。

「ちょっと寒いかなと思ったときは、肌着を重ねて着せたり、胴着などのウェアで細かな体温調節をしています」(30代ママ)という声もありました。

湿度は50~60%を保ちましょう

赤ちゃんの肌はとってもデリケート。皮脂が十分に分泌されず、皮膚の厚みは大人の半分しかないといわれているほど薄く、乾燥しやすいのが特徴です。ちょっとした刺激で荒れて、湿疹になってしまうこともあります。乾燥性の湿疹はクリームなどでの保湿が効果的ですが、いちばん大切なのは室内の湿度。赤ちゃんにとって理想的な湿度は50~60%です。

とくに冬は湿度が下がり、さらに暖房のせいで空気が乾燥するので、加湿は欠かせません。加湿器などを上手に利用して湿度をコントロールしましょう。加湿器は赤ちゃんが直接触れない場所で、床から1メートルほど高さのあるところに置くと、効率的に加湿することができます。

加湿器がない場合は、洗濯物を部屋干しにしたり、濡れたバスタオルをかけておいたりするだけで湿度を上げることができます。

また、暖房だけに頼らず、肌着やその他のウェアの重ね着で調節できるかどうか考えてみるのも、乾燥から赤ちゃんを守るためには大事なこと。様子を見ながら対処しましょう。

ただし、あまり湿度を上げすぎると、室内のカビやダニの発生を促すことに。湿度計を使って、ときどきチェックしながら、温度とともに適切な状態をキープするようにしたいものです。

 

空気の乾燥は肌や鼻のトラブルの元になることも

赤ちゃんは風邪でもないのに鼻がつまることがあります。のどや鼻の粘膜からの分泌物が多いのに鼻腔が狭いので、空気が乾燥していると鼻水が乾いて固まってしまうからです。とくに新生児は口で呼吸をすることができないので、鼻をフガフガさせて苦しそうに息をします。新米ママ、パパは見ているだけで心配になってしまうかもしれません。

そんなとき、先輩たちはどんなふうに対処しているのでしょうか。

「鼻づまりでぐずるときは熱がないことを確かめてから、お風呂に入れます。体が温まって血行がよくなるし、水分をたっぷり含んだ空気を吸い込んで鼻の通りがよくなるんですよ」(30代ママ)

「先輩ママが点鼻薬代わりに母乳をさすことを教えてくれました。母乳を少し絞ってスポイトで吸いとって鼻の穴にたらすのですが、やってみたら本当に子どもが楽に呼吸を始めました。しぼりたての母乳でスポイトを鼻に入れないように気をつけながらやるといいと思います」(20代ママ)

ほかに、「鼻水吸引器を使う」といった声もありました。

また、室内の湿度に気を配り、のどや鼻の粘膜が炎症を起こさないようにすると、風邪などのウィルスが体に侵入するのを防ぐことにもつながります。

 

ママとパパで協力して環境づくりを

体の機能が未熟で細菌への抵抗力が弱く、皮膚や腸のバリア機能もできあがっていない赤ちゃんの体は、アレルギーのもとになる物質の侵入にも気を使う必要があります。

閉めきったお部屋の中には、目に見えなくても「ハウスダスト」と呼ばれるホコリやダニがたくさん浮遊しています。赤ちゃんが長い時間を過ごすベビーベッドや布団、部屋のカーペット、カーテンなどもハウスダストが発生しやすい場所です。

ねんねの赤ちゃんも、ハイハイを始めた赤ちゃんも、大人よりも床に近いところで生活しています。そのため、もしハウスダストがたまっていれば、吸いこんでしまうことは避けられそうもありません。「ベッドは必要?」と思うことがあるかもしれませんが、やはり赤ちゃんの寝る環境を考えると、ほこりが舞いにくい“高さ”があることは安心です。その上、おむつを替えたり着替えさせたりなど、お世話もしやすくなります。

そして何よりも大切なのは毎日の掃除です。掃除機をかけ、棚やカーテンなど高いところはホコリ取りでふき取って、お部屋からハウスダストを追い出しましょう。赤ちゃんが眠る場所は、ほこりが立ちにくく、風通しのよい場所に確保してあげてください。

「お掃除をする時間がなかなかとれなくて」というママ、パパの声も聞こえてきそうですが、赤ちゃんの世話に追われていると、思うように掃除ができないものですよね。先輩ママ、パパがこんな体験談を話してくれました。

「ハイハイをするようになったら、起きている間は目が離せなくなりました。母におんぶをすすめられましたが、子どもは体が大きいので長い時間おんぶをするのはつらい。だから、家中を一度に掃除するのはあきらめて、今日はリビング、明日はダイニングと場所を決めてやっています」(20代ママ)

「ふだんはモップで床や家具のホコリを拭くだけにして、パパが早く帰った日の夕食後や休日に掃除機をかけています」(20代ママ)

「毎日ではありませんが、余裕があるときは出社前の15分間、僕が掃除機をかけるようにしています。子どもには健康に育ってほしいですから」(30代パパ)

 

掃除機の排気にも気をつけて お掃除シートも上手に利用

Cleaning home - mother with baby

お部屋をきれいにしてくれるはずの掃除機ですが、排気口からは微粒子の粉じんがかなりの数で排出されているという調査結果もあります。掃除機をかけているときやかけた後30分ぐらいは、窓を開けるなどして十分な換気を行いましょう。

また、掃除機をかけるときは、赤ちゃんは別のお部屋に移動させておくといいですね。もしも、赤ちゃんを移動させられないような場合や、ちょっと掃除しておきたいときは、フローリング用のお掃除シートを利用して、ふき取るのもよいでしょう。

近頃は外気がPM2.5や花粉などで汚染されていて心配な時期も。そんなときには空気清浄機を使うなどの対策をとってもいいかもしれません。ホコリだけでなく、外から持ち込まれたウィルスなどを除去するタイプもあるとのこと。空気清浄機のフィルターの掃除や交換もきちんとおこなって、きれいな環境を整えたいものです。

赤ちゃんが元気に成長するように、お部屋の温度と湿度を一定に保ち、ダニやハウスダストなどを取りのぞいて、快適な環境をつくってあげたいですね。

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