赤ちゃんが生まれたらやるべきこと(16)  離乳食

赤ちゃんが生まれたらやるべきこと(16)  
離乳食

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おっぱいやミルクだけでぐんぐん成長してきた赤ちゃん。生後6か月ごろをすぎ、おすわりができるようになって、大人の食事に興味をもっているようなら、離乳食を始めるタイミングです。

でも離乳食って何? 何をどんなふうに与えたらいいのかわからないと悩んでしまう新米ママ、パパも多いよう。そこで今回は先輩たちの体験談を交えて、離乳食の進め方と作り方を紹介します。

 

生後6か月をすぎて、大人の食事に興味をもったら離乳の準備を

離乳とは子どもの食事ができるようになるための練習期間です。離乳食は少しずつ硬さや形のある食べ物に慣れるように段階を踏んで与えます。

生後5、6か月をすぎてママ、パパが支えてあげるとおすわりができるようになったころ、大人の食事をじっと見ていたり、よだれを垂らしてお口をもぐもぐ動かすようになったりしたら、そろそろ離乳の準備を始めるサインです。ノンカフェインのお茶や果汁など、おっぱいやミルク以外の味も試してみましょう。

赤ちゃんは一人ひとり成長や発達の度合いが違うので、あせらず、食べることは楽しいという経験をさせてあげたいですね。その子に合わせて無理のないようにゆっくりすすめましょう。

 

離乳食の進め方

離乳食の進め方を、赤ちゃんの発達段階を追って見ていきましょう。

■離乳食初期/ゴックン期(5~6か月)

・赤ちゃんの食べ方
お口を閉じて、ゴックンと飲みこむ練習から始まります。最初は舌が前後にしか動かせないので、お口に入れたものを押し出すような仕草が見られますが、徐々にお口を閉じて食べることができるようになります。

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・離乳食の柔らかさ
初めての離乳食は、なめらかでドロドロした液状に近いものをスプーン1杯だけあげましょう。赤ちゃんがゴックンになれてきたら、少しずつ水分を減らしてヨーグルト状にしていきます。赤ちゃんのお口に合わせた、細長いタイプのスプーンを用意しておきましょう。

・ゴックン期におすすめの食材
〔糖類〕米、うどん、そうめん、食パン、じゃがいも、さつまいも
〔ビタミン・ミネラル〕ほうれん草、小松菜、にんじん、大根、かぼちゃ、キャベツ、りんご、いちご、桃、バナナ、みかん、メロン、すいか、なし
〔たんぱく質〕豆腐、白身魚、ヨーグルト、卵黄(ゴックン期の後半から)

・調理法
おかゆは10倍がゆ(米1に対して水10)を裏ごしにして。食材を柔らかくゆでてすりつぶすか、裏ごしにして水分を加えます。フードプロセッサーなどを使ってもいいでしょう。果物は絞ってジュースにします。ゴックン期には基本的に調味料は使いません。素材そのものの味を感じさせてあげましょう。

・離乳食の回数
ゴックン期前半は授乳の前に1日1回から始めます。この時期はまだほとんどの栄養をおっぱい・ミルクからとっていますから、離乳食の後にしっかりと授乳しましょう。

・離乳食の1回の量
1週目は糖類だけ、2週目からは野菜を1回1種類加え、3週目になったらたんぱく質も足すというように徐々に量や種類を増やします。

初めてのものは他のものと混ぜずに単品でスプーン1杯からあげるようにします。同じ食材を3日連続であげるようにし、なにもなければ新たな食材を増やしていきましょう。アレルギー反応が起きたときにどの食材が原因か特定できるからです。

ゴックン期の終わりには、米・うどんなどの糖類を小さじ5、野菜・果物などのビタミン・ミネラルを小さじ4、肉・魚などのたんぱく質を小さじ4ぐらい与えるのが目安です。

こしたり潰したり手間がかかるこの時期の離乳食。先輩ママ、パパたちはこんな工夫で乗り切っています。

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「おかゆやダシ汁は一度にたくさん作って、製氷皿で小分けにして冷凍します。野菜も白身魚もゆでて小分けにして冷凍しておけば使いたいときにチン!して潰すだけ。いつでも使えて便利です」(30代ママ)

「初期の頃は、“おかゆクッカー”が重宝しました。炊飯器でご飯を炊くときに一緒に入れて、赤ちゃん用のおかゆを作られる容器です。少しだけでも作りやすく、とても便利でした」(40代ママ)

「おかゆはお米から炊かずに、大人のご飯に水を加えてもう一度煮て作っていました。急いでいる時はフードプロセッサーを使うとすぐにドロドロの離乳食ができますよ」(30代ママ)

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「手作りの食事を与えたかったので、裏ごし器、すり鉢、おろし金など離乳食初期~中期によくつかう調理具のセットを買いました。少しの量を作るのに便利でした」(20代ママ)

電子レンジやフードプロセッサー、おろし金など道具を使いこなして、まとめて作るのがコツのようですね。また、市販のものを利用する場合も小分けにしておくと便利。その際は1週間以内に使いきるようにしましょう。

 

■離乳食中期/モグモグ期(7~8か月)

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・赤ちゃんの食べ方
舌が前後左右に動かせるようになり、舌と上あごを使って食べ物をつぶしながらモグモグ食べるようになります。そろそろ前歯が生えてくる子もいます。

・離乳食の柔らかさ
絹ごし豆腐をつぶしたぐらいの柔らかさです。

・モグモグ期におすすめの食材
ゴックン期の食材に加えてこんなものも食べられるようになります。
〔糖類〕コーンフレーク、オートミール
〔ビタミン・ミネラル〕白菜、ブロッコリー、カリフラワー、トマト、コーン、レタス、きゅうり
〔たんぱく質〕卵白(モグモグ期の後期から)、鮭、ササミ、納豆、粉チーズ、きなこ

・調理法
おかゆは7倍がゆ(米1に対して水7)になります。野菜なら煮くずれる直前ぐらいの柔らかさです。肉、魚、卵は加熱してすりつぶします。

・離乳食の回数
1日2回、授乳の前に与えます。離乳食の後には飲みたがるだけ授乳しましょう。

・離乳食の1回の量
糖類は50~80g(大さじ3~5強、おかゆなら子ども用茶椀に半分~軽めに1杯くらい)、野菜・果物などのビタミン・ミネラルを20~30g(大さじ2くらい)、肉・魚などのたんぱく質を10~15g(大さじ1くらい、鶏ささみなら1/4本くらい、タイのお刺身なら2切れくらい)が目安です。

こちら、離乳食がなかなか進まず困ったという先輩ママの経験談です。

「ゴックンはちゃんとできるのにおっぱいを欲しがって、なかなか2回食にできませんでした。ママ友のアドバイスでスプーンを木製のものに変えてみたら、口触りがいいみたいで何でも食べるようになりました」(30代ママ)

「職場復帰を控えて、早く離乳食に慣れさせなければと毎日が試行錯誤でした。砕いたコーンフレークを牛乳で煮たものはよく食べたので、それに潰した野菜や魚を混ぜて与えました」(40代ママ)

早く慣れさせたいとあせるのは禁物のようですね。その子の様子を見ながら、それぞれにあったペースで離乳食をすすめていきましょう。

「お腹が空いたら食べるかと思い、外に連れ出したりしましたが、疲れるとおっぱいを欲しがりうまくいきませんでした。結局、おっぱいで少し落ち着かせてから離乳食というのがうちの子のパターンでした」(30代ママ)

離乳食をある日突然嫌がるようになってママ、パパを困らせる子もいます。でも時期が来れば、みんなちゃんと食べられるようになるもの。赤ちゃんの食欲や発達の状況に合わせて量や与え方を調整しましょう。

 

離乳食づくりは市販のベビーフードも参考に

離乳食を手作りする前に、市販のベビーフードを買ってみたというママもいました。

「どんなものか実際に知りたいと思い、フリーズドライのベビーフードを買って食べてみました。味やなめらかさの具合がわかって、作るときの参考になりました」(30代ママ)

また、

「市販のものを食べさせるのは抵抗がありましたが、旅行のときにあたためなくてもOKなおかゆを持っていってみました。私が作った離乳食よりもおいしそうに食べていて、母としては複雑な気分に(笑)。でも、市販品を上手に使うことを覚えて、その後楽になりました」(40代ママ)

「妻はレバーが苦手なので離乳食にも取り入れていなかったのですが、私が市販品で子どもに食べさせてみました。いろいろな食材を試すのにもベビーフードは役に立つなと思いました」(30代パパ)

という意見も。忙しいときやお出かけのとき、離乳食づくりに慣れていない頃などに使ってみると、ベビーフードの利点を生かした賢い使い方ができますね。味つけなどは必要ありませんが、少し違った味を楽しみたい場合も、市販の赤ちゃん用のダシなどを活用するといいですね。使うときはもちろん、月齢に合ったものを利用するようにしましょう。

また、食物アレルギーについては、こんなママ、パパの体験談が寄せられました。

「低体重で生まれた次男は、生後3か月ごろにアレルギー検査を受けて、卵アレルギーだということがわかりました。先生には、3歳くらいまでに治ることが多いので、様子を見るようにといわれました」(30代ママ)

「生後8か月のときに、おやつを食べさせたら、顔が赤くなり体にぶつぶつが。あわてて病院に行き、検査をしてもらうと、卵アレルギーという結果に。今はもう小学生ですが、アレルギー反応はなく、何でも食べています」(30代パパ)

成長する過程で、反応が出なくなる食物アレルギーもあるのですね。はじめて食べる食材は、お医者さんにみてもらえる時間帯に食べさせれば、もしものときにもすぐに対処できるので安心です。疑わしい症状が出たら、早めに病院に行くようにしましょう。

 

■離乳食後期/カミカミ期(9~11か月)

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・赤ちゃんの食べ方
赤ちゃんは舌を自由に動かして食べ物を歯茎でつぶしたり、やわらかいものをかじったりできるようになります。

・離乳食の柔らかさ
スプーンや指で楽につぶせるぐらいが基本です。

・カミカミ期におすすめの食材
この時になると、豚肉や牛肉(赤身)、イワシやサンマなどの青魚、ホタテ貝、チーズなども食べられるようになります。肉はひき肉から始めるといいでしょう。

・調理法
おかゆは5倍がゆ(米1に対して水5)です。野菜は小さなつぶつぶから少しずつつぶを大きくしていきます。調味料を使って味つけすると喜んで食べる赤ちゃんもいます。味つけは濃くなりすぎないように気をつけて。メニューによっては大人の食事を取り分けることもできます。

・離乳食の回数
1日3回与えます。離乳食の後はおっぱい・ミルクを欲しがらなくなる赤ちゃんもいますが、離乳食だけでは栄養が足りません。まだ1日400mlは授乳したい時期なので、2回の授乳タイムを取りましょう。

・離乳食の1回の量
カミカミ期になると栄養の半分以上は食事からとるようになります。糖類90g(大さじ6、おかゆなら子ども用茶椀に軽めに1杯くらい)、野菜・果物などのビタミン・ミネラルは30~40g(大さじ2くらい、にんじんなら7ミリ厚さで輪切り3枚くらい)、肉・魚などのたんぱく質は15g(大さじ1、鶏ささみなら1/4本~1/3本くらい、タイのお刺身なら2切れくらい)が目安です。

離乳食が固形に近づくにつれて、水分補給も必要になってきます。

「離乳食は進んだのですが、哺乳瓶が嫌いな子だったので母乳だけでは水分不足だったらしく、便秘ぎみになってしまいました。9か月ぐらいからようやくコップに口をつけて水を飲めるようになって便秘が解消しました」(30代ママ)

ちょっとした経験で離乳食が進む子もいます。

「育児サークルで赤ちゃんのお食事会がありました。同じぐらいの子たちと食べるのは楽しかったようで、ちゃんと椅子に座ったまま食べてくれるようになり、スプーンの使い方も上手になりました」(20代ママ)

たまには環境を変えて食事をしてみるのもいいかもしれませんね。

離乳食はできあがってから適温に冷ますまで、時間がかかってしまいます。パパやママと一緒に“いただきます”をするには、赤ちゃんの分を少し早めに作っておいて冷ましておくと、ちょうどよいでしょう。

 

■離乳完了期/パクパク期(12~18か月)

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・赤ちゃんの食べ方
前歯で食べ物を噛み切ったり、奥歯が生えてきて、噛んだりつぶしたりして食べることができます。一口サイズのおむすびなど手づかみで食べられるものも用意してあげましょう。

・離乳食の柔らかさ
大人とほぼ同じものが食べられますが、噛む力はまだ弱いので赤ちゃんの分はちょっと柔らかめに。肉団子や卵の白身ぐらいの硬さなら歯茎で噛むことができます。

・調理法
硬さと大きさに気をつけながら、いろいろな味を食べさせてあげましょう。

・離乳食の回数
大人と同じように1日3回の食事になります。この頃には卒乳する子も出てきます。

・離乳食の量
栄養のほとんどを離乳食からとるようになります。量の目安は糖類90g(軟飯なら大さじ6、子ども用茶碗に軽めに1杯くらい)、野菜・果物などのビタミン・ミネラルは40~50g(大さじ3くらい、にんじんなら7ミリ厚さの輪切り3枚くらい)、肉・魚などのたんぱく質は15~20g(大さじ1くらい、鶏ささみなら1/3本くらい、タイのお刺身なら2~3切れくらい)です。バランスのとれた彩りのよいメニューを。

ちなみに、はちみつは乳児ボツリヌス症予防のため、満1歳まで与えることができません。牛乳も料理に使うのは構いませんが、飲用は1歳までは控えたほうがよさそうです。カレー粉は香りづけ程度に。調味料にみりんやお酒を使わないようにしましょう。

自我が芽生えて好き嫌いやむら食いをするこの時期、ママ、パパは忍耐力が必要かもしれません。

「栄養を考えてがんばって作っていたので、ご飯しか食べない日があるかと思うと、お肉にしか手を出さなかったり、何でもちょっとかじってやめてしまったりする日もあって、食事時についイライラ。ママがいつも怒った顔で見張っているんじゃ、食欲もなくなるよとパパに言われてハッとしました」(30代ママ)

「何でも自分でやりたがり、手づかみで食べるので、テーブルや床が汚れて大変な時期でした。でも経験させることが大事と考え、ある程度自由にさせました」(20代ママ)

「小さいときから手作りのよさを感じてほしくて、一生懸命離乳食を作っていました。けれど、ぜんぜん食べなかったり、服や床を汚したりして、私の気持ちはイライラ。そんなとき先輩ママに『新聞紙を床に敷くといいわよ』『残ったときは冷凍すればOKよ』と教えてもらって、気分が楽になりました」(40代ママ)

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赤ちゃんが自分でスプーンなどを使って食べたがる時期でもあります。お食事用エプロンやお食事マットなど、赤ちゃんの“食べる”気持ちを応援するようなお食事グッズもそろえておくと安心ですね。また、服を汚さないようにエプロンをつけたり、床にビニールシートや新聞紙を敷いたりするとお洗濯やお掃除も楽なのでおすすめです。

また、いろいろな経験をしながら、食べられるものが増えていきます。食べ方も回数を重ねれば上手になっていくものです。気持ちの余裕をもって離乳食の時期を過ごして、ママとパパとともに、子どもの成長を見守りましょう。

バランスのよい離乳食を楽しく!

離乳食が進むにつれて栄養のバランスも大切になります。カミカミ期からは糖質、ビタミン・ミネラル、たんぱく質の3種類の栄養素をきちんととれるようメニューを考えてあげたいものです。悩んだときは、本やインターネットなどでもたくさんのメニューが紹介されているのでぜひ参考に。ママもたのしく離乳食作りをしてあげてくださいね。

「おいしいね」「モグモグじょうずだね」「ご飯食べて大きくなろうね」など、離乳食をあげながら、たくさん話しかけましょう。食事は楽しいと感じると、赤ちゃんは食べることが好きになるでしょう。

離乳食完了期にはほとんどの子が1歳のお誕生日を迎えます。離乳食は赤ちゃんが幼児へと成長していくための大切なステップです。赤ちゃんの成長や発達に合わせて、ママ、パパは気楽に向き合い、楽しい食事タイムにしてあげたいですね。

 

<関連リンク>
はじめての「離乳食」 赤ちゃんは食べる練習を! パパ、ママは作る練習を!―出産準備サイト
http://baby.mikihouse.co.jp/information/post-3671.html

はじめての「離乳食」 赤ちゃんの成長に合わせたレシピ4選―出産準備サイト
http://baby.mikihouse.co.jp/information/post-3688.html

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