赤ちゃんが生まれたらやるべきこと(17) おうちの危険度をチェック

赤ちゃんが生まれたらやるべきこと(17)
おうちの危険度をチェック

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「寝返りができた!」「ハイハイしたよ!」。昨日までできなかったことがある日突然できるようになる赤ちゃん。わが子の成長を目の当たりにして、ママとパパはうれしい気持ちでいっぱいです。

でも赤ちゃんが体を自由に動かせるようになり、行動範囲が広がっていけば「あっ、あぶない!」ということも多くなるもの。

今回は家の中にどんな危険が潜んでいるのかを考え、安心して暮すためのポイントをまとめました。

 

赤ちゃん目線でお部屋をチェック

できることがどんどん増えていく赤ちゃんは好奇心も旺盛で、大人には予想外の行動でママ、パパを驚かせることも多いものです。

まず、赤ちゃんの目の高さでお部屋を見回してみましょう。赤ちゃんは気になったものをなんでも口に入れてしまうことがあります。ママ、パパが赤ちゃんになったつもりで実際にハイハイをしながらチェックしてみると、いろいろな発見がありそうです。お部屋の中は赤ちゃんがのびのびと過ごせる安全な場所になっていますか。ポイントは赤ちゃんの成長を先回りした対策を講じること。成長段階を追って、どんな危険があるのか、どうしたら防げるのかについて見ていきましょう。

 

■0~3か月ごろのネンネ期

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ほとんどの時間を眠っているようでも、視覚、聴覚などの感覚や運動能力は目覚ましく発達していて、音のする方を見たり、手足をバタバタさせたりします。3か月ごろになると首がすわり、顔の向きを自由に変えられるようになります。

「まだ動かないから安心」と思っていた先輩ママたちはこんな経験をしています。

「寝返りできないからとベビーベッドの柵を下ろしたまま寝かせていたら、いつの間にか体が移動して、ベッドから落ちそうになっていてドッキリ。手足を動かすだけであんなに体勢が変わるなんて思ってもみませんでした。いつも柵をきちんと上げておかなくてはあぶないですね」(30代ママ)

「ベビーベッドの中に置いていたぬいぐるみが、赤ちゃんの頭の上に倒れていました。まだ新生児だったので顔をふさいでいたらと思うとぞっとしました」(20代ママ)

短時間でも転落防止柵のないところに赤ちゃんを寝かせない、ベビーベッドの中に小物を置かない、うつぶせ寝にしない、敷布団は硬めのものを使う、敷シーツをたるみのないように敷くなど、窒息や転落の原因になりそうなことに気をつけたいものです。また、敷布団の上には防水シーツ、キルトパッドを重ね、その上から全体を覆うようにフィッティングシーツをぴったりとかぶせることにより、シーツのよれやまくれ上がりを防ぐことができます。

 

■4~6か月ごろから始まる寝返り期

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おもちゃをつかんで振ったり、口に入れたりするようになるのが4か月の頃。5か月を過ぎて寝返りができるようになると赤ちゃんの移動範囲はグンと広がります。6か月ごろにおすわりを始める赤ちゃんは視野が広がり、見たものに手を伸ばして取るという一連の動作をスムーズに行うようになります。

お口に入るものや、なめてはいけないものは赤ちゃんの手が届くところに置かないように気をつけましょう。またおすわりすると両手を自由に動かせるので、手が届く場所も増えてきます。

ママ、パパはいよいよ目が離せなくなったことを実感するようです。

「よく眠っていたので柔らかいクッションの上に置いていたら、寝返りしたらしくうつぶせになっていて、顔が埋もれてもがいていました。寝返りが上手になった頃で硬い床ならうつぶせから仰向けになれたのに。それからは掛け布団の上にも寝かせないように気をつけました」(30代ママ)

「少しの間だからとソファに寝かせて、宅配便を受け取りに玄関へ行ったわずか1分ほどの間でした。大きな泣き声で慌てて戻るとソファから転落していました。さいわいじゅうたんが厚かったおかげでけがはしませんでしたが、ちょっとの間でも油断できないと思い知りました」(20代ママ)

「子どもと留守番をしていたとき、リビングに寝かせていたのに気がついたらいなくなっていて焦りました。見つけたのは玄関のたたきの上です。段差はほとんどなかったので、幸いけがはありませんでしたが、ここまで何回寝返りしたのだろうと驚きました。部屋のドアはいつも閉めるようになりました」(20代パパ)

「何でも口にいれたり、なめたりするのでティッシュやリモコンなどを床の上に置かないように主人にも協力してもらいました。スリッパもなめてしまうのでしばらくは使うのをやめました」(30代ママ)

寝返りでどこまでも移動してしまったり、何でも口に入れたりするのがこの時期の赤ちゃんです。赤ちゃんの手が届くところにはできるだけモノを置かないなど、誤飲や転落などに注意したいですね。ちょっと面倒でも赤ちゃんが成長するために必要なステップと割り切って、しばらくの間はお部屋のインテリアやパパ、ママの生活スタイルを変えてみましょう。赤ちゃんが成長するために必要なステップと考えれば、それも楽しいものです。

 

■7か月ごろからのハイハイ期

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おすわりができるようになった赤ちゃんは、腹ばいの姿勢からおなかをつけたまま、ずりばいで前や後に移動するようになります。だいたい8か月ぐらいで四つんばいになって手と足を交互に動かすハイハイができるようになります。どこにでもはっていくので、お部屋の隅など目の届きにくい場所もお掃除しておきましょう。

ハイハイを始めた赤ちゃんはママ、パパの後追いをしたり、おもちゃを見つけて取りに行ったりと自由に動き回ります。また好奇心がますます旺盛になり、何でも触りたがるようになります。手先も器用になって、小さなつまみを握って扉を開けようとするなどの行動も見られます。

活発に動き回る赤ちゃんにママ、パパは振り回される毎日です。

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「ハイハイで階段を上がれるとは思わなかったので、階段の途中にいる姿を見つけたときはびっくりしました。すぐに階段の上り口に突っ張り棒式のベビーゲートを設置しました」(30代パパ)

「何か見つけるとハイハイでまっしぐらに突き進むので、よく家具に頭をぶつけました。ちょうど目の高さにあるコンセントも触りたがったので、家中のコンセントにカバーをつけました」(30代ママ)

「ちょっと目を離したすきにゴミ箱をひっくり返して捨ててあったビニール袋で遊んでいました。蓋つきのゴミ箱にしていましたが、倒れた拍子に中身がこぼれたようです。今、ゴミ箱は棚の上に置いています」(20代ママ)

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ドアストッパーをつければ、ドアを閉めても隙間が残るので赤ちゃんが指をはさむ心配もなく安心。 写真提供/株式会社カーボーイ

家中を移動できるようになった赤ちゃんには、転落、誤飲、ドアで指を挟むなどの事故も起こりがちです。

床の上には何も置かない、引き出しや扉は赤ちゃんが開けられないようにストッパーやロックを使うといった対策は欠かせません。角のあるタンスやテーブルには頭をぶつけてもケガをしないようにコーナーガードを貼るのもおすすめです。階段など段差のあるところやキッチンなど入ってしまうとあぶない場所にはベビーゲートをつけましょう。

お座りができるようになった時期にベビーチェアやハイチェアを使い始めた赤ちゃんは、ベルトや座面を成長した体に合わせて再調整する時期。いつか大きくなるからと余裕を持たせすぎるとすり抜けて転落する恐れもあります。こまめに調整していつもぴったりのサイズでお座りさせてあげてください。

また、べビーベッドもそろそろ見直しが必要。生まれたばかりの頃は約50㎝だった赤ちゃんの身長は、生後10か月で65~75㎝。7か月ごろから柵につかまったり、足をかけたりする赤ちゃんもいます。転倒防止のために、赤ちゃんの成長に合わせてベッドの床面の高さを下げるようにしましょう。

 

■10か月ごろからのたっち~あんよ期

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足腰がしっかりして腕に力もついてくる10か月ごろには、つかまり立ちをする赤ちゃんが多くなります。つかまり立ちに成功するとつたい歩きが始まって、あんよができるのももうすぐです。

2本の脚で立ち上がったころの赤ちゃんの目線は床から60cmぐらい。行動範囲はますます広がり、興味のあるものを見つけると突進していきます。でも頭が重く脚力も十分でないので、よく転ぶ時期です。フローリングの床などは滑りやすいこともあるので気をつけましょう。また、小さなものを上手につまんで口に入れることもできるようになります。たばこやお薬などの誤飲が多いのもこの頃。赤ちゃんの手が届かない場所に置くように注意しましょう。

活発に動けるようになったこの時期の赤ちゃんの回りは危険がいっぱい。見守るママ、パパも赤ちゃんの成長に日々驚かされる毎日。ますます目が離せなくなりますね。

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「キッチンに入らないようにゲートがつけてあったのですが、掃除をしようと外したところを目ざとく見つけて侵入。ガスコンロのスイッチを押していました。親のまねをするんですね。入れないようにすればいいと思っていましたが、入ってしまうことも考えて包丁などの置き場を変えました」(30代ママ)

「ダイニングテーブルの上に置いたお椀に手を伸ばし、スープをひっくり返してしまいました。目線より高いところは触らないと思っていたので油断していました。それからはパパが席に着いてから食器を並べるようにしました」(20代ママ)

「横に置いてあった箱を踏み台にしてこたつの上にあがって大喜び。すぐに降ろして箱をしまいましたが、そんな知恵がついてきたんだと驚きました」(20代パパ)

たっち、あんよができるようになると、赤ちゃんにはさらに新しい世界が広がって興味のあるところへどんどん行ってしまいます。お風呂場での水の事故も起こりやすいのでバスタブに水を入れっぱなしにしないことはもちろん、入浴時も決して目を離さないようにしましょう。ガスコンロなどの着火ロック機能は必ずかけて、アイロンやポットは手の届かない棚の上などに置くなど、やけど防止の対策も忘れずに。

赤ちゃんもパパ、ママも安心して過ごせる環境を

生まれたばかりの頃は寝ているだけだった赤ちゃん。たった1年で寝返り、ハイハイ、あんよと運動能力は目覚ましく発達し、体も大きくなります。毎日の成長が本当に楽しみですね。でも、あぶないことを「あぶない」と認知することはまだできないので、赤ちゃんの行動はいつも危険と隣り合わせです。赤ちゃんを自由に遊ばせてあげながら、安全にすごすための便利なグッズもたくさんあります。

たとえば、コーナーガード、コンセントカバー、ドアや開き戸のロック、引き出しのストッパー、ベビーゲートなど。ホームセンターやベビーグッズ専門店などで販売されています。ネットショップでもいろいろな商品を見つけることができますので、お家に合わせたものを準備しておくと安心。家具、家電の配置も工夫して部屋の中からできるだけ障害物をなくしてあげましょう。赤ちゃんが快適に過ごせる空間なら、ママ、パパも安心して見守ることができますね。

万が一、事故が起こってしまった時には、かかりつけ医に連絡するか「小児救急電話相談」(URL:http://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.html)を利用することもできます。いざというときの対応をママとパパで話し合っておきましょう。

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