卒乳の時期とスムーズなやり方とは?
~赤ちゃんが生まれたらやるべきこと(20)~

2024.02.15

ミキハウス編集部

卒乳とは、赤ちゃんがおっぱい(ミルク)を欲しがらなくなり、ママやパパが授乳を“卒業”すること。特に母乳育児をしてきたママにとっては、身体的にも感情的にも大きな変化を伴うこともあり、子育てにとっても重要な節目なることを意味します。
本記事では、卒乳の適切な時期、卒乳を始めるためのサイン、スムーズに卒乳する方法についてまとめています。卒乳を控えたママ、そしてパートナーさんにぜひ、読んでいただきたい内容です。

 

卒乳のタイミングは赤ちゃんによって違います

卒乳のタイミングは赤ちゃんによって違います

生まれて数か月は、成長に必要なすべての栄養をおっぱいやミルクからとっていた赤ちゃん。離乳食が進んでも、授乳はスキンシップとして大きな意味をもっており、赤ちゃんは栄養を摂取すると同時に安心感や満足感を得ています。
だからこそ授乳をやめることは、簡単なことではありません。

かつては、離乳食が進んだら大人が時期を決めておっぱいやミルクを与えるのをやめる「断乳」が一般的でした。しかし最近は、赤ちゃんがおっぱいや哺乳瓶から離れていくのを待つ「卒乳」というやり方をとるご家庭が多いようです。

卒乳を開始する適切な時期は、母乳かミルクかによって大きく異なります。

世界保健機関(WHO)の母乳育児のガイドラインによると「適切な食事を補いながら2才以上まで母乳を続けること」を推奨しています。もちろん、保育園に通うなどの家庭の状況、ママが授乳をし続けることがつらい、赤ちゃん自身が母乳を欲しなくなる等々、事情はさまざまなので、各ご家庭の事情に合わせて卒乳時期を決めるのがいいでしょう。

一方ミルクの場合は、おおよそ1才が卒乳の目安となります。ですので、1才を迎える頃から徐々に卒乳に向けた「練習」をしておくといいでしょう。

母乳にせよ、ミルクにせよ卒乳時期はまちまち。1歳になる前に卒乳できる子もいれば、大人と同じような食事を取るようになった3歳前後でもまだ飲み続ける子もいます。もちろん早いからいい、長く飲んだほうが望ましい、というものでもありませんので、赤ちゃんの様子やママの体調を見ながら、最適な時期をご自身で決めてください。

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