【離乳食がわかる動画】赤ちゃんの「育脳」 子どもの脳を健やかに育むには?

【離乳食がわかる動画】
赤ちゃんの「育脳」 
子どもの脳を健やかに育むには?

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わが子が健やかに成長してくれることが親の一番の願いです。子どもの成長のためには、食事から摂取する栄養が不可欠。わたしたち大人も子どもも、「食べたもの」で身体はつくられていくのです。
今回のテーマは子育て中のママ、パパの関心事のひとつ「育脳」。子どもの脳を健やかに育んでくれる栄養と離乳食についてお話します。

育脳のための「離乳食レシピ」

動画では、育脳のための食材やポイントが織り込まれた、細川モモさん監修の動画レシピをご紹介。離乳食をはじめたばかりのいわゆる「ごっくん期」の赤ちゃん向けのレシピ「しらすペースト」・「しらすとかぼちゃのおかゆ」のつくり方をご紹介しています。
記事の最後には、これからの季節にピッタリな「大根の葉とたらの豆乳がゆ」のレシピ動画も掲載していますので、ぜひごらんください。

■【育脳】しらすペースト ~ごっくん期~



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【材料】
・しらす 5g

■【育脳】しらすとかぼちゃのおかゆ ~ごっくん期~



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【材料】
・しらすペースト 5g
・かぼちゃ 15g
・かつおだし 大さじ1/2
・10倍がゆ 大さじ1

 

脳の発育について大切なのは生まれてから最初の1000日

ユニセフは妊娠初期、胎芽のときから生後2歳の誕生日を迎えるまでの「最初の1000日」に栄養状態を良好に保つことが子どもの発育阻害を防ぐと発表しており(※1)、栄養が脳に与える影響が大きいことは多くの脳学者も主張しています。実際に、完全母乳の赤ちゃんが気をつけたい「離乳期貧血」や子どもの鉄欠乏は、運動機能・認知機能・精神活動といった神経系の発育に長期にわたり能力低下などの影響を及ぼすことが報告されています。(※2~4)

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「脳の発育に良い栄養」ときくと、と、「DHA(ドコサヘキサエン酸)」を思い浮かべられる方も多いでしょう。あるデータでは実際に母親が妊娠中〜授乳中にDHAを摂取したことにより、その他の油を摂ったケースと比較して子どもの4歳時点での物ごとを見てそれが何かを理解する力、「認知処理能力」が高いことが報告されています。(※5)

DHAとは、人体に不可欠な「必須脂肪酸」で、体内で合成できないため、食品等からとらなければいけません。このDHAのような「必須脂肪酸」は妊娠20週から需要が高まり、2 歳くらいまで脳神経の発達に欠かせない働きをします。必須脂肪酸は、人の身体では作り出せない栄養のため、親が意識して与えてあげることが大切です。授乳中のママはぜひ摂っていただきたいですね。

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写真:ミキハウス

ではどうやって摂取したらいいのでしょうか。

DHAをもっとも含むのは魚ですが、離乳食で毎日魚を食べさせるのは大変…と思われる方もいらっしゃると思います。そこで、体内で一部がDHAに変換されるα-リノレン酸を含む、亜麻仁油・エゴマ(シソ)油・チアシードなどを離乳食に取り入れることをおすすめします。ちなみにわが家の場合は、娘の離乳食に7か月をすぎた頃から少量のエゴマ油を加えるようにしています(毎食ではありません)。

ただし注意していただきたいことがあります。これらの油は酸化に弱いため、加熱には適しません(なおクルミもα-リノレン酸を含む食品ですが、アレルギーの原因食材となる場合がありますので、3歳くらいまでは避けた方がよいでしょう)。また、これらの食品はDHAへの変換率が低く、人によっては変換できない方もいますので、やはり魚を食べる習慣を大切にしてくださいね。

あと分解能力は個人差があります。身体に入った脂質は、肝臓と胆嚢で分解されるのですが、赤ちゃんによってはまだ消化できない子もいます。そういう場合は、下痢や軟便の原因になりますので、少量与えてみて、必ず赤ちゃんの便の様子を見てあげるようにしてくださいね。

 

脳の発育には“ニッポンの朝ごはん”が最強

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写真:ミキハウス

DHA以外にも、「育脳」のためには卵や大豆製品に含まれる「コリン」にも注目したいですね。コリンは記憶に携わる栄養素で、その働きはアルツハイマーの薬にも活かされています。

脳の発育に良い食事を考えるとき、日本食は最高の“ブレイン・フード”です。とくに、「ニッポンの朝ごはん」は最強といえます。DHAを含む鮭や鯵をメインに、納豆やお豆腐のお味噌汁、卵焼きと、脳に良い食材ばかり。鮭や鯵(あじ)、納豆やお豆腐、お味噌汁、卵焼きは、離乳食でも大活躍してくれるメニューになりますよ。

朝ごはんが和食かパンかによって、摂れる栄養素に大きな違いがあることは東京大学の研究(※6)によって明らかになっており、圧倒的に和食に軍配が上がります。

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また、食べる内容だけでなく「食べ方」も「育脳」には大切です。オススメは「掴み食べ」。もちろん「掴み食べ」は、親にとってはそこら中が汚れてしまうので、「あ〜あ‥」となってしまい、ついそうならないよう予防線を張ってしまいがち。ただ、脳に刺激を与える身体のパーツでもっとも大きな影響力をもつのが手(指)と口腔環境(唇や舌)なので「掴み食べ」は、それ自体が育脳につながります。また、咀嚼もそれ自体が脳トレであり、幼稚園児の咀嚼能力と知能指数や短期記憶能力には相関関係(※7)があることが報告されています。3歳になって口腔環境が完成しても、麺類などの柔らかいものばかり与えるのは脳にとっては残念なこと。子どもの噛む力を育むことが、脳を育てることにつながります。

離乳食を食べ始めた赤ちゃんにとって、硬い・柔らかい・水っぽい・熱い・冷たいetc…様々な触感を経験し、それを口に入れてアムアムと顎や口を使うことは最高の育脳になります。予防線を張りすぎず、ぜひ赤ちゃんの経験を尊重してあげてくださいね。

 

■【育脳】大根の葉とたらの豆乳がゆ ~ごっくん期~



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【材料】
・大根またはかぶの葉 5g
・たら切り身 5g 
・豆乳(無調整)  大さじ1/2
・10倍がゆ 大さじ1

 

<出典>
※1 UNICEF Nutrition Report IMPROVING CHILD NUTRITION 2013
※2 Lozoff B, et al. J Pediatr 152 : 696―702, 2008.
※3 Bruner AB, et al. The Lancet 348 : 992―996, 1996.
※4 Halterman JS, et al . Pediatrics 107 : 1381―1386, 2001.
※5 佐藤,4歳時点の認知処理能力 順天堂医学 53 (1) 2-10 ,2007
※6 Sasaki et al.J Community Nutr ;4:83-9 2002
※7 富田ら, 日本口腔科学会雑誌 vol56 (4),350-355,2007

 

【監修】 ラブテリ トーキョー&ニューヨーク (協力 管理栄養士:宇野 薫・園部 裕美、理学療法士:粕屋もも)

 

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【プロフィール】 細川モモ
・予防医療コンサルタント
・社団法人ラブテリ トーキョー&ニューヨーク代表理事
・2011~2015 ミス・ユニバース・ジャパン オフィシャルトレーナー
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両親のガン闘病をきっかけに予防医学に関心をもち、渡米。Internaotional Nutrition Supplement Adviser.の資格を取得後、健康食品会社の開発部に所属。以後10年間欧米の疾病予防リサーチと勉強に充て、09年の春に予防医療のプロフェッショナルチーム「ラブテリ トーキョー&ニューヨーク」を日本とNYに発足。(株)タニタとともに5年に渡り世界一の美女候補の身体づくりをサポートし、美と食と健康について分析を深めている。11年より女子栄養大学らとともに「卵巣年齢共同研究PJ」「高崎妊婦栄養研究PJ」など、女性と次世代の健康に関する共同研究を複数手がけ、国際学会並びに論文発表を精力的に行う。14年に三菱地所(株)とともに働く女性の健康支援の一環として「まるのうち保健室」をオープンし、「働き女子1,000名白書」を発表。数々の試みがNHK「クローズアップ現代」、農林水産省「食育白書」、NHK world、日経新聞他に取り上げられる。厚生労働省データヘルス見本市2015にて“健康づくりのプロ”として登壇。
現在は一児の母として母子健康向上PJを立ち上げ、「おやこ保健室」を全国展開すると共に日経DUALやPre-mo(プレモ)にて子育てレシピエッセイを執筆中。離乳食などの食生活を公開しているSNSが人気。

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