ユージの子育てパパ座談会(後編)「僕らががんばれば、未来の子育て環境はよくなるはず」

ユージの子育てパパ座談会(後編)
「僕らががんばれば、
未来の子育て環境はよくなるはず」

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ミキハウス出産準備サイト、特別企画「ユージの子育てパパ座談会」。前編ではユージさんをはじめ、みなさんが積極的に子育てに参画されているエピソードをご紹介いただきました。続く後編では、そんな子育てパパが考える育児と社会。もっと子育てしやすい社会になるためにはどうしたらいいのか、パパ目線で語っていただきました!

 

【座談会メンバー】

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ユージさん:タレント/30歳 中学2年生の男の子と3歳と2歳の女の子のパパ。妻は専業主婦。

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中込さん:出版社勤務/38歳 1歳の女の子のパパ。妻は会社員で現在時短勤務中。

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押川さん:建設コンサルタント会社勤務/40歳 2歳の男の子のパパ。妻は専業主婦。

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今井さん:フリーランスカメラマン/43歳 10歳の女の子と2歳の男の子のパパ。妻は専業主婦。

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加藤さん:ミキハウス勤務/40歳 9歳の男の子と6歳と3歳の女の子のパパ。妻は会社員。

 

パパたちが考える 子育てしやすい職場環境、社会とは

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ユージさん 最近、子育てに積極的なパパが実際に増えてきた感じがしているんですけど、みなさんはどう思います?

加藤さん 僕はミキハウスで、プレママやプレパパ向けセミナーを担当しているのですが、数年前から明らかに参加するパパが増えてきているんですよね。それを考えると、子育てに関わろうとしているパパは多くなっていると思うんです。

ユージさん それ、すごくいい傾向ですね。加藤さんはどうして子育てに積極的にかかわろうとされたんですか?

加藤さん 僕の場合、もともとそういうマインドを持ってはいませんでした。ただ、子どもが生まれた時、周りの先輩たちから「子どもの成長は一瞬だからちゃんと見とけよ」と言われたことがひとつのきっかけになったんです。先輩たちは仕事が忙しくて、子育てにあまりかかわることが出来なかったのを、今となって後悔しているのかなと。みなさんがそう言ってくれるなら、どうにか時間を作って、子育てもちゃんとやった方がいいよな、と思ったんです。

押川さん 素晴らしい会社ですね(笑)。正直、周囲の理解というのは、本当にその人のいる環境によりますよ。私が働いている職場は、どちらかというと保守的な人たちというか、昔ながらの価値観が残っていると思うのですが、確かに上の世代の中には(会社の)仕事に比べたら育児なんてたいしたことない、という感覚がある人もいるように思えます。自分の仕事にプライドを持っているという意味では素晴らしいのですが、こういう会社で働いているパパはやりづらい面もあるかもしれない。

中込さん 僕の会社は育児をサポートする制度は整っているほうなので、娘が生まれるとき、「男の育休をとる!」と宣言していたのですが、仕事が忙しくて結局とりませんでした。

押川さん もっとも国が進めている働き方改革とかで、最近は休みが取りやすくはなってきてはいますよね。まぁ、休暇の制度は昔からあるけど、それを使うか使わないかは、本当に職場の“空気”が大きい。「子どもの運動会で休みます」って、本当は堂々と言っていいはずなのに、うちの場合、「え、そんなことで休むの?」って反応をされるかもしれませんね。(苦笑)。

ユージさん 子育てをサポートする制度はあるけど使いづらい空気があるってことですね。例えば育休をとった方がボーナスをもらえる、もしくは育休の間はその人の給料を半分にして、その分をみんなに分配するみたいなものがあれば、もっと休みやすくなったりしませんかね。育休をとることで、みんなにメリットがあるように。

中込さん 形骸化している制度そのものを変えてしまおうというわけですね。 

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ユージさん はい。僕は会社員じゃないのでちょっと特殊ですが、育児のための休暇を長期的に、なおかつ気軽に取れるシステムがあると、それはママを助けるだけではなくて、パパ自身が成長できる時間にもなると思うんですよ。自分がやってわかったことは、子育てって親として、男としてひと皮もふた皮もむける機会でもあるから。それを考えると、企業にとっても社会にとっても、パパのための産休や育休をしっかり取らせることってすごくメリットがあると思います。

今井さん 子育てをすることで人間的に成長できるというのは、僕にも実感があります。フリーランスという働き方をしている僕にとって、仕事が減るのは困るので、どこまで子育てを優先すべきかという葛藤は正直あります。だけど、妻の育児の負担を軽くしてあげるのも家族としてとても大切な事ですし、そういう「気付き」も子育てをしたことで得たものかなと思います。

中込さん 「共稼ぎ」が一般的になっているとはいえ、「メインで働くのは男」という感覚はまだ強いですよね。実際僕の妻は、復帰はしたけど時短なのでやりたい仕事が以前のようには出来ない。やはり男である僕の仕事にプライオリティを置いていて、妻はその犠牲になっているわけです。そういった労働者側の感覚のほかに、企業側の問題として、男女間の雇用格差も結局は子育て環境を悪くしていると思います。でも働く量とか質とか待遇とかが、パパもママも同じ条件になったら、女性の方が家事・育児を多く負担しなきゃいけない理由はなくなります。主婦の「婦」が「夫」でもいいわけです。女性の雇用環境を整えれば、結果的にパパも子育てをしやすくなるんじゃないかと思います。

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加藤さん そうですね。企業も追いついていかなければいけないのに、現実問題としてそこが難しかったりする。これは個人的な考えですが、変わるべきだと思っていながら、どう変えていったらいいか分からないという職場も少なくないのではないしょうか。それを考えると、アクションをすべきは、僕らのような今現役で子育てをしている世代。僕らの世代が少しでも変えていけたら、次の世代はもっと変えてくれるはずです。今、子育てをしている自分たちが意識して子育てに参加することが、理想的な子育て環境であり子育て世代に優しい社会を実現するのではないでしょうか。

 

「イクメン」って言葉、どうなの?

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ユージさん ここまであえて使ってきませんでしたけど、「イクメン」って言葉どう思われますか? 妻に言われて気がついたんですけど、「イクメン」という言葉があるのに「イクママ」って言わないのは違和感ないですか? 

中込さん たしかにおっしゃる通りですね。2016年イクメンオブザイヤーのユージさんが言うのもなんですけど(苦笑)。

ユージさん 実は受賞後のコメントでも「イクメンってどうなんですかね」的なコメントをヒヤヒヤしながら言ってはみたんですよ(笑)。だって、女性の方がずっとがんばっているのに、男性がちょっとやったら「イクメン」ってもてはやされるのは違うんじゃないかと。やっぱりそれって、女性が子育てをするのは当たり前という思い込みがいまだにあるからじゃないかなと思うんですよね。

中込さん それはありますね。やはり言葉の問題は大きい。何気なくつかっている言葉でも、無意識のうちに社会の固定観念があらわれるんですよね。僕の妻は、「共働きという言葉はおかしい」と言うんですよ。たしかに家事・育児だって労働。仮に外で仕事してなくても共働きだし、2人とも外に出てお金を稼ぐのは「共稼ぎ」だろうと。イクメンにしろ共働きにしろ、古い概念を変えていくために、気をつけたい言葉ってありますよ。

加藤さん それはそうですね。もちろん「イクメン」という言葉が果たした意味もすごく大きいですよね。先程、ミキハウスの子育てセミナーに参加するパパが増えたというお話をしましたけど、それってやっぱり“イクメンブーム”の後に如実に増えていますから。

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中込さん たしかにイクメンという言葉がうまれたことで、子育てを意識するようになった男性は増えましたよね。そう思うと今、何かが変わる過渡期なのかもしれません。イクメンという言葉の向こう側に、もっともっといい世界が待っていると思います。

ユージさん 絶対そうですよ。だって女は育児家事、男は仕事…なんて感覚はもう古いはずで、どんどん変わっていかなきゃいけない。逆にパパにとっても、「子どもの世話は女性の役目」という考えはマイナスだったりしますしね。例えばショッピングモールなんかで、オムツ替えようと男子トイレに連れて行くと、子どもを寝かせるベッドがないところも少なくない。そういうところでも女性のトイレにはあるのに。仕方なく子どもを持ちあげたままオムツを替えたりするんですけど、あれ結構腕が疲れるんです(苦笑)。そこは「平等」にしてほしい・

今井さん 確かに男性用のトイレにも子どもの世話をするスペースがもっとあるとうれしいですよね。それと、ママも同じ思いをしているんだろうけど、東京ってベビーカーでの移動が大変で、それも子連れの外出がおっくうになる理由ですよね。駅のエレベーターは、どこにあるか分かりにくし、意外な場所に段差があったりして、前もって調べておかないと目的地まで時間がかかってしょうがない。

ユージさん そう! しかも、待ちに待ってやっとエレベーターが来たと思ったら、元気そうな人がいっぱいで乗れないなんてよくあること(苦笑)。

押川さん 僕の経験だと、そんな時はママの方が譲ってもらいやすい気がします。パパだったら、抱えていけるでしょ、みたいな。優先席とかでもそうですけど。

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ユージさん それそれ! ママが子どもを抱っこしていたら席を譲ってくれるのに、パパだと「大丈夫でしょ」みたいにスルーされる。いやー、お父さんもきついんですよ(苦笑)。赤ちゃん用の荷物とかいっぱいあってね。ママ、パパに関係なく、子ども連れにはちょっぴり優しくしてもらいたいです(笑)。

 

「本当にいつも一緒にいてくれてありがとう」

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ユージさん 子育て仲間と話をすると共感することがいっぱいありますね。今日はみなさんとお話が出来てよかったと思います。ところで、いつもはとても口に出して言えませんが、この機会ですから、家族のためにがんばってくれている妻に一言ずつメッセージをしましょうか。まずは今井さんから。

今井さん え、オレからですか? えっと、えっと……愛してます! 

一同 (笑)

ユージさん 追い込まれて言うセリフですか(笑)。中込さんはいかがですか?

中込さん そうですね…先日、妻が半日出かけて、初めて娘と二人で長い時間をすごしたら、ものすごく疲れたんです。「これを毎日やっているのか、妻はすごいな」としみじみ思いました。だから、妻には「お疲れさまです」、「ありがとう」と言いたいです。

加藤さん やっぱり妻には感謝ですよね。いや、「ありがとう」かな。いつもお互いにそんな気持ちでいることが必要なんですよね。うちの家庭は、あまり背伸びをせず、いつも自然体でいるのがいいところかなというふうに思っているので「これを続けよう」とも伝えたいですね。

押川さん 私にとって一番うれしいのは、妻が一緒に笑ってくれること。何かを食べるのでも、1人では全然面白くないでしょ。面白さ、楽しい時間を与えてくれていることをすごく感謝しています。「いつも楽しい時間をありがとう」

ユージさん ありがとうございます。では、最後に僕から。基本的には僕も皆さんと同じです。付け加えるなら「一緒にいてくれて本当にありがとう」ですね。極端は話、彼女は僕がいなくても、ひとりで子どもを育てていける人。でも僕は彼女がいなくなったら、やっていけない。支えているようで、いつも支えられているんです。本当に、いつも一緒にいてれくれありがとう。そして、これからもずっと一緒にいましょう。

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※       ※       ※

子育てパパたちの座談会、いかがでしたか。皆さん、それぞれにお仕事をしながら、子育てにも積極的に関わっている方ばかりでしたね。印象的だったのは、メンバー一様にやらされているのではなく、自発的に子どものためママのために、やれることをやろうという気持ち。そして子育ての大変さや苦労を受け止めながら、ママと一緒に前向きに乗り越えようと努力している姿でした。

この国がもっと子育てしやすくなるために。まずはできることから一歩ずつ。ミキハウス「出産準備サイト」は、そんなママやパパをこれからも応援していきたいと思います。

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