春到来!でも日差しがちょっと心配?
紫外線の「適度」な取り入れ方とは

2020.03.05

ミキハウス編集部

明るい日差しに気分もほっこりする春は、赤ちゃんを連れて出かけたくなりますね。でも太陽が日に日に高くなり日差しが強くなってくると、紫外線が気になるところ。

近年、地球のオゾン層破壊が進行し、紫外線から受ける健康被害が増加していることが世界的な問題(※1)になっていますが、一方で極端に日を避けることのデメリットも報告されています。メリットもデメリットもあるという紫外線。知りたいのは正しい知識と「付き合い方」ではないでしょうか。

今回は国立国際医療研究センター小児科診療科長の七野浩之先生にお話を伺いました。

紫外線ってどんなもの?

陽の光が人間の営みにとって大切なもの、不可欠なものであることは誰もが知っていること。しかし、健康被害のある(と言われている)紫外線は避けたい、という方がほとんどではないでしょうか。ただ、紫外線とはどんなもので、どのような影響を及ぼすのかについてはあまりわかっていない……なんて方も少なくないのでは?

まずは紫外線について、七野先生にお聞きしました。

「端的に言うと、紫外線は光の一種です。下の表にあるように光は波長によって長いものから『赤外線』『可視光線』『紫外線』と分かれます。真ん中にある可視光線とは、読んで字のごとく目に見える光のことで、その領域は紫から赤に及びます。一方、赤の外にある目に見えない光を赤外線、紫の外にある目に見えない光を紫外線(UV=ultraviolet)と呼びます。また紫外線の中にも、波長によってUV-A、UV-B、UV-Cにわかれます」(七野先生)

02

医療機器に使われるX線、ガンマ線などは紫外線よりも波長の短い光。また赤外線より波長が長いものには携帯の通信や放送に使われる電波などがあります。もちろんいずれも目には見えません。

紫外線やX線のような波長が短い光は、細胞の中に入りやすいんですね。そのために体の中、細胞にも影響を及ぼすということなんです。たとえば紫外線を浴びるメリットとして、体内のビタミンDを生成するという働きもありますが、これも光が細胞まで及んでいるから。一方で日焼けというのは、これと同じで、紫外線が肌の細胞を壊してしまった症状のひとつです。日焼けがひどいとヒリヒリして痛みが出るのは、肌の細胞が壊されたから。ちなみに余談ですが、太陽からはX線も一緒に降ってきているので、日焼けにはX線も関係しているかもしれません。ただ量は少ないので、日焼けに一番大きな影響を与えているのが紫外線ということで“悪者”扱いをされているのではないかと思います」(七野先生)

七野先生の説明にあるとおり、紫外線には体内のビタミンDを生成するという大きなメリットがあります。昨今は、子どものビタミンDが不足しているという別の問題もあるため(ビタミンD欠乏症は骨の発育不良を起こし、「くる病」の原因にもなります)、あまり“悪者”扱いはせず、紫外線のメリットについても考えておいたほうがよいかもしれませんね。

次のページ 地域や季節、時間帯で紫外線量は異なります

この記事をシェアする

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

あなたへのおすすめ

人気の記事を見る

記事を探す

カテゴリから探す

キーワードから探す

妊娠期/月齢・年齢から探す