「写真は未来への手紙」
プロに聞いた“思い出いっぱい”の撮影術

2014.10.28

ミキハウス編集部

成長する子どもの姿は、毎日でも撮影したいもの。生まれてから今まで、何千枚も写真を撮った!という人もいるのではないでしょうか。どのカットもかわいいけれど、もっともっと素敵に撮りたいと思っているパパ、ママのために、プロのカメラマンに聞いた撮影術をご紹介します。

マンネリ解消には…「いいな」「幸せだな」と思った瞬間を切り取る

教えてくれたのは、『カメラ教室 子どもとの暮らし、撮ろう』の著書があり、ママ向けの写真講座を開いて、撮影術のレクチャーも行っている繁延(しげのぶ)あづささん。9歳と7歳の男の子と、1歳の女の子の3児のお母さんでもあります。

まず、繁延さんが話してくれたのは、ママカメラマン、パパカメラマンならではの瞬間を切り取ることの大切さ。

「写真講座でよく聞く悩みの中に『いつも寝ている赤ちゃんを上から撮って、いつも同じ写真になってしまう』というものがあります。子どもが0歳から1歳くらいのときは、実は私自身もそうなっていました。そこでおすすめするのが、“赤ちゃんのいる今の暮らし” を撮っていくということ。赤ちゃんだけを撮るのではなく、ご主人が抱っこしているときや、おじいちゃん、おばあちゃんが赤ちゃんを抱きあげたときなどを撮るというものです。つまり、これは、『あ、いいな』『いま幸せだな』と自分が思っているとき。その子を撮ろうとするのではなく、いいなという瞬間を撮る。きっとそれが、残したい時なんじゃないかと思います。

旦那さんがおむつを替えているシーンとか、上の子が赤ちゃんに寄ってきて一緒に遊んでいるシーンとか、暮らし全体を撮っていくように意識すると、後で見たときにいろいろな気持ちを思い出すような写真になるのではないでしょうか。

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ちょっとこの写真を見てください。大人の手が写っていますよね。ここがポイント。自分の世話をしてくれた人の一部が写真に登場することで、後から見たときにお子さんも自分が大事にされていたという気持ちがわくと思いませんか? こうやってあえて、家族の存在を感じさせる写真を撮るのもいいですよね」

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