“スマホを使わない派”のママ、パパに聞いた毎日の子育て

“スマホを使わない派”のママ、パパに聞いた
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これまで3回にわたって、スマートフォン、タブレットと子育てについて考えてきましたが、今回はその最終回。スマホを使わずに子育てをしているママ、パパに話を聞きました。まったく使っていないという人から、限定的に使っている人まで、いろいろな意見がありました。

◆これまでの記事◆

  • 7割のママが「子どものスマホ使用に悩み、不安がある」―― 「子育て×スマホ」アンケート調査
  • むずかる子どもにスマホはOK? 発達への影響は? 子育てとスマホの関係を考えましょう
  • スマホを使う前に…「子どもの発達に何がいちばんいいのか」に立ち返って
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    「子どもと距離ができてしまいそう…」 使わないママの気持ち

    はじめに、子どもにスマホを使わせていないというママ、パパの気持ちをうかがいました。

    「使わせていない理由は、『子どもとの間に距離ができるのでは?』と思うからです。息子は5歳になりましたが、一緒にお絵かきをしたり、ジグソーパズルをしたり。私が家事で手を離せないときも、たとえばお絵かきだったら、『ママがご飯を作っている間、ママの代わりに色を塗っていてくれる?』といいます。“お願い”をしてみるんです。子どもはママに喜ばれるのが好きだから、『わかった!』といって張り切って、色を塗って一人で遊んでくれます」(30代ママ)

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    「持っていないから使わせていないだけだったんですが、実は最近スマホに替えました。でも、買った後も子どもには使わせていません。『使わせて』と言ってきますが、私の返事はNO。そんなときはほかの遊びを提案します。一緒に遊んであげると納得しますよ」(30代ママ)

    「子どもにスマホやタブレットを使わせることに、嫌悪感があって。旅行中の車の中など、移動時間が長くなると子どもが飽きて騒いでしまうときは、『スマホで遊ばせたら楽だろうな』と思うことも正直あります。でも、そうすると僕だけがドライバーとして頑張らないといけない(笑)。そんなときは“しりとり”をしてしのぐと、みんなが楽しめます」(20代パパ)

    子どもがスマホを使いたがるのは、裏を返せば、ママやパパと遊んでほしいというサインなのかもしれませんね。また、ママ、パパの子ども時代はスマホのなかった時代。そのとき自分たちが、何をしたらいちばん楽しかったのかを思い出してみれば、スマホを使わない子育てを楽しめそうです。

    また、子どもにスマホを使わせている人を見ながら、価値観の違いを感じるママもいました。

    「私は使わせていませんが、まわりのママはスマホを使わせています。いちばん気になるのは、何人かのママと子どもで集まってレストランでご飯を食べているとき。ママ友はおしゃべりの邪魔をされたくないので、スマホを子どもに渡すことがよくあります。すぐにおとなしく、夢中になりますが『だったら、公園に行こうよ』と私は思います。公園で子どもたちが遊んでいるのを見ながらおしゃべりしたほうが親も子も楽しいのに」(20代ママ)

    「病院の待合室でスマホを使わせているママを目にすることがありますが、私は子どもがお気に入りの絵本やおもちゃを持っていくようにしています。それで済んでしまうので、不便に感じたことはありません」(30代ママ)

    「私は“デジタル”に疎いのでみんなすごいなと思うのですが、機械に頼るママが多くて考え方の違いを感じます。そういうママ友同士のSNSのグループに入っていないと、だんだん疎遠になっていくこともあって、さびしい気もします」(30代ママ)

    スマホを使わないママと使うママの間に、溝を感じてしまうこともあるのですね。それぞれの家庭にそれぞれのやり方があるので、どちらが正解ということはありませんが、自分の意見を言ってみる機会があれば伝えてみるのもいいかもしれません。

    スマホを使わないことで得られるものは少なくない

    次に、限定的に使わせているママ、パパはどんな使い方をし、どんなルールを決めているのでしょうか? 

    「自分たちが撮った写真や動画をタブレットで見せることはあります。子どもたちとこんなことがあったねと話をするのが楽しいので。使う場所は、家の中だけにしています。私はスマホも持っていますが、小さい画面で写真や動画を見せるのは、目に悪いと思うので子どもたちには使わせません」(30代ママ)

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    「夫婦でスマホやタブレットを子どもに使わせるかどうかを話し合いました。二人ともできるだけ使わせたくないという意見だったので、外には持っていかない、多くても週に2回、1回につき最長30分と時間を決めました」(30代パパ)

    「パパが許可したときだけ、使っていいことにしています。だから、自然と週末だけになります。タブレットでしていることは、主にボードゲーム。オセロや将棋です。将棋の駒の動かし方はタブレットで覚えました」(20代ママ)

    「写真や動画を見せることはありますが、それも週に1回あるかないか。使うのは家の中だけで、ご飯が終わってから夜寝る前までの間は絶対使いません。ブルーライトがよくないと聞いたからです。夜は絵本を読んであげる時間にしています」(30代ママ)

    “限定的”に使うことは、一切使わせないということよりも大変かもしれません。まず、ママとパパで話し合って、家庭のルールを決めましょう。夫婦の間でぶれが生じて、子どもがとまどってしまうことのないようにしたいですね。どんな場面でどれくらいの時間、どんな場所で使うのか。使ってもよいと思うシーン、絶対に使わせたくないシーンをイメージして決めましょう。

    また、思いがけずスマホを手放す機会があった人からは、こんな声も上がりました。

    「スマホをなくしてしまって、しばらく持たずにいたんです。それで気づいたのが、スマホがないと子どもと遊ぶ時間が増えるということ。もとから子どもに使わせていたわけではないのですが、自分がスマホをいじらないことで、子どもの面倒を見ているときにメールチェックをしたり、LINEをしたりということがなくなりました。真剣に子どもと遊べるから楽しいし、子どもも途中でぐずらない。意外な発見でした」(30代パパ)

    さらに、子どもがスマホを使いたがって困っていたという人は、こんなふうに悩みを解決したそうです。

    「先輩ママから、ママがスマホを使っているから子どもが使いたがるんじゃない?といわれ、子どもの目の前でスマホを触らないようにし、子どもが寝ている間だけ使うようにしてみました。すると、効果てきめん。そういうものなのですね」(40代ママ)

    「デジタルデトックス」という言葉がありますが、子育て世代がこれを実践すると、いろいろな気づきがあるのかもしれません。

    これまでさまざまな角度から見てきた、スマホと子育ての関係。答えはひとつではありません。子どものためにはどうするのがいちばんいいのか、自分たちはどんな子育てをしたいのか、子どもにはどんな大人になってほしいのかなどを考えて、よりよりスマホとのつきあい方を見つけてみてはいかがでしょうか?

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