心を育む最高の“相棒”…だけど心配も?
赤ちゃんとペットの「いい距離感」とは

2017.07.05

ミキハウス編集部

ペットと心を通わせる幸せな子どもたち

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ペットと赤ちゃんのいる暮らしは、実際はどんなものなのでしょう。最後に先輩ママ、パパの声から、その一端をご紹介しましょう。

Mさんは、20代の専業主婦。東京の郊外に住み、2歳の女の子と8か月の男の子がいます。独身時代から飼っている8歳のポメラニアンのポチについて、「子犬のころからサークル飼いしていたので、本当に手がかからないんです」とMさんは言います。

「上の子ができるまで私は働いていましたから、ポチはサークルの中でのお留守番に慣れていました。今でも散歩の時と夕食後の数時間だけ、サークルから出すことにしています。ポチもサークルの中が落ち着くようですし。子どもたちはもちろんポチが大好き。ポチがサークルから出されると大喜びで、遊ぼうとします。最近ハイハイを始めた息子に、娘が『ポチは小さいから、やさしく触るんだよ』と何度も教える姿に、成長を実感しています。今は、上の子をベビーカーに乗せて、下の子は抱っこひもで、ポチのリードを片手に近くの公園まで出かけていますが、上の子がますます活発になってきたので、このスタイルでのお出かけは、難しくなりつつあります。そろそろポチのお散歩は、帰宅した主人に頼むしかなくなるでしょうね。今は子育てが一番大変な時期なんでしょうけれど、ポチは家族のアイドル。ポチのいない生活は考えられません」(Mさん)

自分とは違うものに対する思いやりや想像力を身につけることは大切なこと。子どもたちは、生活の中で生き物の温かみを知り、気持ちが通じ合う喜びを感じるようになるようです。

一方、鹿児島市に住む30代のパパ・Tさんは、4年前奥さんのために子猫を飼うことにしました。
「結婚して3年経っても子どもができなかったんです。ところが、猫のシェリーが来て4か月目に待望の妊娠、娘が生まれました。最初のうち、シェリーは赤ちゃんというものを理解できないようで、娘を避けているように見えました。でも2、3か月経ったある日、ふと気が付くとバウンサーで眠っている娘のそばで、見守るように座っているシェリーの姿があったんです。今では大の仲良しで、娘が幼稚園から帰ってくるのを、毎日玄関で待っているほど。猫らしく、ちょっと気まぐれで、リビングの棚の上から部屋の中を眺めていることも多いのですが、家族が揃った団らんの時など、気がつくと、ちゃんと加わっている姿がなんともかわいい。シェリーも自分が家族の一員だと自覚しているのかな」(Tさん)

猫をケージやサークルの中に閉じ込めるのは難しいかもしれません。赤ちゃんから目を離すときには、猫が落ち着ける小部屋などに入れて、ドアを閉めてしまうのがいいようです。赤ちゃんとペットが最良の友達になるためには、ママ、パパの気遣いが欠かせませんね。
ペットと一緒に育っていくことで、赤ちゃんは、動物を身近に感じ、そのぬくもりややさしさに包まれて育ちます。もし今ママとパパに大切なペットがいるのなら、妊娠したからと言ってペットと暮らすのを諦める必要はないようです。

ペットの健康管理をしっかりとすること、目を離すときには別々にしておくことなど、基本的なことを忘れずに接していれば、かわいい我が子と大切なペットが、どちらもお互いを大切な存在と感じて、幸せに暮らせるでしょう。ママ、パパにとってもいやしと愛情に満ちた日々になりそうですね。

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