何かと慌ただしい年の瀬。子どものお世話に、家事、仕事と大忙しのママ・パパは、「年末の大掃除はもう無理!」なんてあきらめていませんか。
でも、そこは考え方次第。「子どもに手がかかる今は仕方ない」と割り切って、ちょっとした時間で、気になるところだけをママとパパで協力しあってサッとお掃除してみてはどうでしょう。いつもよりお部屋をきれいにできれば、気持ちよく新年を迎えることができるかもしれませんよ。
そこでミキハウス「出産準備サイト」では、小さな赤ちゃんがいるママ・パパでも、今からできる“ちょこちょこ大掃除”のコツを、時間と無駄な労力を省く家事メソッド「知的家事」を考案し、数多くのメディアで活躍をしている知的家事プロデューサーの本間朝子さんに伺いました!
【準備編】スケジュールを立てて、道具をそろえましょう
みなさん、こんにちは。本間朝子です。私は、家事に悩む方に少しでもラクになってもらうためのアドバイスをする仕事をしています。今回は、赤ちゃんのお世話で忙しいママ・パパのために、がんばらなくてもできる年末のお掃除法についてお話したいと思います。
まず、家の中を見渡してみましょう。汚れが気になるところはありませんか。暮らし方や家の間取りでそれぞれ違ってきますが、キッチン、洗面台、浴室、トイレなどの水回りは汚れやすいので、年末のこの機会にきれいにできるといいですね。
そこで、年末までに毎日少しずつ、ちょこちょこっと拭いたり、つけ置きするだけで、汚れやぬめりが取れて、さっぱり清潔になる水回りのお掃除テクニックをご紹介しましょう。
■やりたいこと、できそうなことをカレンダーに書き入れます
最初に「お掃除カレンダー」を作ります。“いつ”“どこ”を掃除するかを書き込んでおくと、やるべきことリストにもなります。終わったところを線で消していくようにすれば、予定通りできない日があっても、忘れずに後ですませることができます。
あれもこれもと欲張らないで、お皿洗いのついでや赤ちゃんのお昼寝中などにひと手間かければ終わるぐらいの作業を、一日に一つか二つ予定表に入れてみましょう。
またスケジュールの目安ですが、冷蔵庫掃除は、クリスマスのホームパーティが終わったタイミングがおすすめです。お正月のための食品を入れる前に、中身を整理しましょう。洗面台は一回でピカピカに磨こうと思わずに、日々のちょい拭きで。ちょっと時間がかかりそうなガス台、換気扇などのつけ置き洗いはパパの冬休みが始まってからにして、網戸はパパにお願いする。毎日使うお風呂とトイレは年末最後に、という具合に予定を立てると、案外スムーズにできそうです。
■掃除する場所に合わせて道具をそろえましょう
【必要なお掃除道具一覧】
- ◆洗剤(重曹、クエン酸、カビ取り剤、トイレ用洗剤など必要に応じて)
- ◆雑巾(着古したシャツなどを小さく切って使い捨て布に)
- ◆ゴム手袋
- ◆プラスチックのカード(焦げやこびり付き除去に効果的。不要になった会員証などで)
- ◆ごみ袋(レンジの五徳やフィルターのつけ置きに)
- ◆エチケットブラシ(網戸掃除)
- ◆急須の注ぎ口用ブラシ(浴室扉の通気口の掃除に。100円ショップにもあります)
- ◆使い古しの歯ブラシ
- ◆掃除機
※重曹とクエン酸について
〈重曹〉自然界にあるアルカリ性のミネラル・炭酸水素ナトリウムの通称。キッチンの油汚れやお風呂の皮脂汚れに効果的です。重曹水は小さじ1杯の重曹に水100mlで作ります。
〈クエン酸〉レモンなどの柑橘類に含まれている酸性の成分。水垢など、こびり付いた汚れを落とすのに力を発揮します。クエン酸水は、クエン酸小さじ半分に水100mlが基本です。
どちらも基本的には無害で、食用に使えるものもありますが、赤ちゃんがなめたりしないように気をつけしょう。また、一度にたくさん使うと手が荒れることもありますから、ゴム手袋を使いましょう。