生まれたばかりの頃は、ほとんどの時間を眠ってすごしていた赤ちゃん。生後3~4か月ごろには寝返りを始め、1歳すぎぐらいにはあんよができるようになります。わが子の成長はママ・パパの喜びですが、時には想定外の行動にヒヤッとすることも増えてきます。赤ちゃんが毎日をすごす部屋は、安全・安心で快適な場所にしておきたいものです。
そこで、赤ちゃんのための安全な部屋作りについて発達段階を追ってまとめました。
【ねんね期の部屋】お世話のしやすさも大切なポイント
【1】赤ちゃんのベッドや布団周りはすっきりと片づける
新生児は布団やタオルが顔にかかっても自分で払いのけることができません。窒息の危険をなくすために、ベッドにタオルやぬいぐるみを置かないようにしましょう。また壁の飾りや額なども、ベッドに落ちそうな位置にある場合は移動させるとよいでしょう。
【2】おむつ替えはママが楽な姿勢でできるベビーベッドで
産後のママは中腰の姿勢がつらいこともあります。ベッド面の高さが70cmぐらいあるハイタイプのベビーベッドなら深くかがむ必要がないので、おむつ替えや着替えが楽になります。まだ小さくて動かないからと柵のない台の上などに寝かせると、すべって位置がずれることもあり危険ですから、必ず安全な場所でお世話しましょう。
【3】授乳スペースを確保
新米ママたちが「予想以上に大変」と感じるのが授乳です。この時期は1日8~10回ぐらいは繰り返して行いますし、赤ちゃんが上手に飲めなかったり、途中で眠ってしまったりで時間がかかるとママのからだへの負担が大きいのです。ゆったりとした気持ちで授乳できるように、背もたれのある座椅子や姿勢を変えられるクッションを置いたスペースを用意しておきましょう。睡眠不足のママ・パパがつい居眠りをして、高い椅子から赤ちゃんが落ちるようなことがあっては大変ですから、できるだけ低い場所で授乳してあげた方がいいでしょう。
【4】お世話用品は一緒に収納
赤ちゃんのお世話に使う道具は、まとめて収納が◎。探す手間も戻す手間も省けるので、お世話がちょっぴり楽になります。おむつやおしり拭き、汚れたおむつを入れる袋などはプラスチックケースやバスケットに一緒に入れておきましょう。授乳の時に赤ちゃんのお口を拭くタオルとママの乳首ケアに必要な清浄綿、クリームなども授乳スペースの近くにひとまとめにしておくと、さっと授乳が始められます。粉ミルクなら、哺乳瓶や洗浄用の容器などの置き場所を決めておくといいですね。
3か月ぐらいまでのねんね期の赤ちゃんは自分では移動できないのですが、手足をバタバタさせているうちに位置がずれて思いもかけない場所にいることがあります。また柔らかすぎるマットやソファは赤ちゃんが沈み込んで危険です。よく眠っているように見えても、目を離すときには必ずベビーベッドなど安全な場所に寝かせておきましょう。