からだを動かすのがますます楽しくなり、ズリバイやハイハイで離れた場所まで移動できるようになります。ねんねやうつぶせで見えていたのとは違う視界が広がってきます。赤ちゃんはますます活動的になって、予測がつかない行動をすることも多くなります。
【1】家具の角にはクッション材を
興味のあるものを見つけると、わき目もふらずハイハイで突進する赤ちゃんが家具に頭をぶつけることもあるでしょう。よちよちと歩けるようになっても、頭が大きくて転びやすいものです。赤ちゃんが1日の大半をすごすリビングルームの家具の角にはクッション材を付けて、赤ちゃんをケガから守りましょう。
【2】電気製品のコードやブラインドの紐は手のどかない高さに
床の近くにコードや紐が垂れていたら、赤ちゃんが引っ張ってしまうかもしれません。もし、それが使ったばかりのアイロンや熱湯の入った電気ポットのコードだったら…。ブラインドの紐も首にかかってしまうと大事故につながります。紐は大人の胸の高さでまとめ、電気製品のコードも垂らさないように注意しましょう。
【3】よじ登り対策もしっかりと
この時期の赤ちゃんは段差によじ登るのが大好きです。窓の下に置いた箱や台によじ登り、開いている窓枠から身を乗り出すようなことがあっては危険です。窓の下には登れるような台などは置かないように。また窓には引き戸用の補助錠を付け、換気する時には5cm程度開けて固定するなどしましょう。
【4】ベビーベッドの天板は低く設定
ねんねの時ばかりでなく、おむつ替えや着替えに便利なベビーベッドですが、ねんね期と同じように高い段のまま使っていませんか? 赤ちゃんがつかまり立ちを始めたら、転落の危険がありますので天板は低く設定しましょう。
はじめてのお誕生日がすぎた頃には、たっちやあんよが上手になって、ママ・パパの後を追いかけて家中を移動できるようになっているかもしれません。泣き声で気づくと、昨日までは届かなかった扉や引き出しを開け閉めして指を挟んでいたなんていうこともありそうです。
消費者庁のハンドブック(※)によると、1歳までの赤ちゃんの事故の多くが転落と誤飲です。家の中は赤ちゃんにとって安全な場所になっているかを一度きちんと見直してみましょう。
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周りにあるモノを触ったり、口に入れたり、家中を移動したり。赤ちゃんは好奇心のおもむくままに動き回り、いろんな経験を積み重ねて、心もからだも成長していくのです。ママ・パパにとっては気がかりな行動でも、それは成長の証。赤ちゃんがのびのびとすごせるように、安全で快適なわが家にしてあげてくださいね。
〈参考文献〉
(※)子どもを事故から守る_事故防止ハンドブック (caa.go.jp)(消費者庁)