【ミキハウスCAFÉ×マガジン】2人育児ママのリアル(前編)
1人目とは違う…戸惑いと愛おしさの日々を〈ホンネ〉で語る

2026.03.19

ミキハウス編集部

ミキハウスが運営するオンライン座談会「ミキハウスCAFÉ」。そこでは語りきれなかった、個人的なお話に耳を傾ける企画です。コンセプトは、場所を移してじっくり語り合う2軒目のカフェでのおしゃべり。ミキハウスCAFÉメンバーたちが、あの場では話しきれなかった「ここだけの話」をそっと明かしてくれます。

みなさん、今、どんな子育てをしていますか?

日々、目の前のわが子と向き合うなかで、ふと立ち止まったとき。誰かに話を聞いてほしい、この言葉にならないモヤモヤを誰かと分かち合いたいと感じることはないでしょうか。パートナーや家族、友人の大切さは、そんな「誰かの手」が必要なときにこそ身に染みるものですが、一方で、身近な相手だからこそ、どうしても飲み込んでしまう〈ホンネ〉もあるはずです。

誰にも言えない思いをSNSの片隅に綴ったり、あるいは最近ではAIにそっと相談してみたり。そんな風に、どこかへ「吐き出す」ことで今日を繋いでいるママやパパも少なくないかもしれません。

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思っていること、考えていることを、ちゃんと他者に向けて言葉にしてみること。それは、自分自身の現在地を確認し、明日へ踏み出すための大切なステップだと私たちマガジン編集部は考えます。

温もりある対話を通じて、心の奥にある〈ホンネ〉をそっと口にしてみませんか? 子育てをする“仲間同士”、悩みやよろこびを共有することで、今向き合っている子育てを、ほんの少しでも前向きに捉え直すきっかけになるかもしれません。

そうなったらいいな。そんな願いを込めて、ミキハウスが運営するオンライン座談会「ミキハウスCAFÉ」の協力のもと、2人のママによる対話の場を設けました。

今回参加してくれたのは、「ミキハウスCAFÉ」の常連メンバーでもある「まつたけ(仮名)」さんと「ホソノ(仮名)」さんです。

 

2人育児のリアルを語ってくれるママはこんな方たちです

2人育児のリアルを語ってくれるママはこんな方たちです

――まずは自己紹介をお願いします。

まつたけさん(以下、敬称略):こんにちは、静岡県に住んでいる「まつたけ」です。今は育休中で、4歳の長女と、先週2歳になったばかりの次女の姉妹を育てています。長女は幼稚園に通っていて、次女はまだ家で一緒にすごしています。

――幼稚園児と2歳児、ちょうど目が離せない時期ですね。今、抱っこしているのが2歳のお嬢ちゃんですよね?

まつたけ:そうなんです。今、おとなしくしてますけど、暴れ始めるかもしれませんので、そのときは…。

――まったく問題ないです!もう1人のホソノさんも自己紹介をお願いします。

ホソノさん(以下、敬称略):はい、よろしくお願いします。私は都内で、もうすぐ3歳になる男の子と、1歳になったばかりの女の子を育てています。共働きなのですが、“東京あるある”と言いますか、実は兄妹で別々の保育園に通っているんです。毎日、2つの園をハシゴして送り迎えをするという、ちょっと慌ただしい日々を送っています。

――別々の保育園! それは朝夕の移動だけでも大変そうです……。
おふたりとも「2人育児」の真っ只中ということで、今日は1人目のときとの違いや、今だから言える本音を伺えればと思います。

 

夕方は毎日が「カオス」なのです!

夕方は毎日が「カオス」なのです!

――子どもは1人でも大変ですが、2人の子育てともなると想定外の連続ですよね。1日の中で「ここが一番大変だ」と感じる時間帯っていつですか?

まつたけ:私の場合は、間違いなく午後2時半ですね。幼稚園バスが家の近くに着いて、長女が帰ってくるその瞬間から「戦い」が始まる感じです。

――まさにゴングがなる感じですね。

まつたけ:そうそう。しかも予測不能な戦いを強いられる(苦笑)。子どものコンディションが一定だとある程度、対策もつくんですけど、そういうわけにはいかないですから。

夕方の台所は、予測不能な戦場。

まつたけ:たとえば幼稚園でがんばってきた日なんかは、バスで少し寝て体力が回復しちゃっていたり、逆に眠すぎてイライラが爆発したり。そこに2歳の次女のお昼寝リズムが重なると、もう収拾がつきません。「今日はお昼寝してくれるかな?」という読みが当たればいいんですが、外れると地獄で……。ご飯をつくらなきゃいけないのに、2人ともぐずって叫んでいる。夕方の台所は、本当に戦場だなと思います。

ホソノ:すごくわかります。私もまつたけさんと一緒で夕方以降がカオスですね。今、フルリモートで自宅勤務なんですけど、毎日5時くらいまで仕事をして、終わったらすぐに支度をして保育園の迎えに行くんです。

――しかも別々の保育園に、ですもんね。お迎えはおひとりで? 

ホソノ:そうですね。朝は夫と分担しているんですけど、夕方は私が1人でそれぞれの園を回ってお迎えに行っています。夫はなかなか仕事で融通をきかせることが難しく、私は今、委託社員という形で働いておりで、そのあたりは夫より調整ができるということで…。仕事が終わると自転車を飛ばして、1人目を5時40分ぐらいにピックアップ、2人目を閉園ギリギリの6時15分までにピックアップする、という感じです。

――そこからもまだカオスな状態が続きそうですね。

ホソノ:そうですね。お迎えに行って帰ってくるのが6時半以降、7時前ぐらいになるんですが、そこから9時に寝かせるまでの2時間半ぐらいがずっとバタバタしています。ご飯、お風呂、明日の準備を全部ひとりで。自分たちの夜ご飯をつくる余裕なんてとてもなくて、9時以降につくり始めることになってしまったり。夫が9時ごろに帰ってくると「何もできてないよ」となってしまうことも多々あります。

――いやいや、「できていない」のは当たり前ですよね。むしろワンオペなのに2時間半の間で、すべてを済ませてるのが神がかってませんか……尊敬します。

 

アップデートした家事ハック。私にとっての神アイテム

アップデートした家事ハック。私にとっての神アイテム

――2人育児が始まって、なにが変わりましたか?

まつたけ:生活リズムに対しておおらかになったことですかね。1人目のときは、とにかく「生活リズムを整えなきゃ」って、自分を追い込んでいた気がします。ネットや雑誌に書いてあるルールを必死に守ろうとしていたんです。「日中のルーティンが崩れると夜泣きに繋がる」「生活リズムを整えましょう」といった情報をある意味、絶対視していたというか。朝は7時に起こして、おやつは何時で、1時には寝かしつけをして。そんな“正解”にとらわれていたんですよね。でも、2人目が生まれたら、全然そんなことしてなくて。

――わかります。だって無理ですよ。

まつたけ:そもそも上の子と下の子のリズムが違いますしね。もう時間を気にしている暇がなくなって、「寝たいなら寝て」「今食べたいの? 食べて」という感じで、時間にとらわれることが、いい意味でも悪い意味でもなくなりました。

「やらなきゃ」を捨てたらラクになった。

――家事のやり方もアップデートされてますか?

まつたけ:まさに。私は特に「炊飯器」の活用方法が変わりましたね。きっかけは離乳食づくりのときに、ご飯と一緒に野菜を入れて温野菜がつくれると知ったこと。そこからどんどん進化して、今は肉じゃがや手羽元の煮込みなんかも炊飯器にお任せ。材料を切って調味料を入れてポチッとするだけで一品完成する。火を使わないから、子どもが足元にまとわりついても目が離せるんです。

ホソノ:うちも自動調理鍋(ホットクック)を愛用しています。同じように食材と調味料を入れてボタンを押すだけでいろいろな料理ができるので、もう手放せないですね。あとは生成AIに献立の相談をしてます。

ホットクック、神。

――AIにですか。「夕飯のメニューを教えて」とか聞けば教えてくれるんです? 

ホソノ:そうですね。冷蔵庫の中身をスマホで撮って、ChatGPTにアップロードして「これとこれしかないけど、火を使わずにホットクックでつくれるものを教えて」って投げるんです。

――それでちゃんと“使えるレシピ”が提示されるんですか!? 

ホソノ:はい。人間相手だと「えっ、それだけでつくれって言うの?」と角が立ちそうな無茶振りの命令も、AIなら「はい、これですね」と淡々と、でも的確に返してくれる。

まつたけ:すごいなぁ。私自身は、AIはあんまり使ってないんですよね。でも夫は使ってるから、困ったときは彼に相談するようにしてます。たいていChatGPTを使って調べてくれるから、私にとっては夫がChatGPTのようなものですね(笑)。

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ホソノ: SNSの使い方も変わりましたね。特に「Threads(スレッズ)」は私にとっての「24時間開いている保健室」みたいな場所になってます。そういうアルゴリズムなのかどうかわかりませんが、私のThreadsにはお節介なほどやさしいママたちが多くて。「夫のここがいやだった!」という愚痴も、「こんなことができてうれしかった」という報告も、書き込むと見知らぬ誰かがすぐに共感してくれるんです。しかも20人くらいしかフォロワーがいないのに、何気ない私の投稿に2000くらいの「いいね」がついたりもして。顔は知らなくても、誰かが聞いてくれているってだけで、救われることもあるなって感じています。

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まつたけ:すっごくわかります。私はInstagramをよく使うのですが、妊娠中に切迫早産で入院したとき、本当に不安で。私の知りたい情報を見つけることができなくて困っていたとき、インスタで同じ状況のママたちと繋がって、リアルな意見を聞くことができたんですよね。2人目になると、わざわざ調べに行くというより、そうした繋がりのなかで「今、これが困ってるんだよね」と発信するだけで答えが返ってくる。インスタは、間違いなく私の子育てを支えてくれています。

 

2人目は勝手に育つ、と聞いていたのですが。

2人目は勝手に育つ、と聞いていたのですが。

――2人を育ててみて、はじめて気づいたことってありますか?

まつたけ:これ、声を大にして言いたいんですけど……。「2人目は勝手に育つ」説、あれ嘘ですよね(笑)。

――よく言われますよね、「2人目は放置してても育つよ」って。

まつたけ:それ! 私も妊娠中はそれを信じていたんです。でも実際生まれたら「どこが!?」っていうくらい大変で。全然、勝手に育ってくれない。うちは2学年差なんですけど、ちょうど長女のイヤイヤ期と次女の新生児期がぶつかってしまって。もう毎日がてんやわんやでした。

2人目は勝手に育つって言ったの誰?

――うわぁ、それまた一番大変な時期が重なりましたね。

まつたけ:それに、性格が真逆だったのも誤算でした。長女のときの経験則で「こうすれば寝るはず」「こうすれば泣き止むはず」って自信満々で対応するんですけど、次女にはことごとく通用しない。「あれ? お姉ちゃんはこの方法でイチコロだったのに、なんであなたは寝ないの!?」って。私の手の上で転がってくれる予定が、まったく転がってくれませんでした。

――1人目の成功体験が逆に足かせになるときありますよね。

まつたけ:そうなんです。だから今振り返ると、1人目のときは「こんなに大変なことはない」って思っていたけど、実はあの子、すごく育てやすいタイプだったんだな……って。2人目の強烈な個性を目の当たりにしてはじめて、1人目の育てやすさに気づきました(苦笑)。

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ホソノ:それを聞くと、うちはラッキーだったのかも。上の子が下の子をすんなり受け入れてくれて、むしろお兄ちゃん風を吹かせてミルクをあげたがったりするので、精神的なケアの部分ではそこまで苦労してないんです。ただ、2人目育児の落とし穴って、「物理的に手が足りない」っていう地味な場面に潜んでいるなと痛感していて。

――地味な場面、ですか?

ホソノ:はい。例えば、上の子が風邪をひいて病院に連れて行きたいとき。本当は上の子だけ連れてサッと済ませたいのに、家に置いていくわけにはいかないから、元気な下の子も連れて行かざるを得ないじゃないですか。特に耳鼻科とか、親が抱っこして固定して診察しなきゃいけないときなんて最悪で。お兄ちゃんを診察台で押さえつけている間、1歳の妹はどうするの? 誰が見てるの? っていう。結局、妹をおんぶひもで背負いながら、前でお兄ちゃんを押さえつけて……みたいな曲芸状態になることもあって。

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――ちょっとした局面で、「物理的に手が足りない」に遭遇するわけですね。

ホソノ:そういう「ちょっとした局面」が意外とあるんです。でも夫にはそれが伝わらない。「今日病院行ってきたよ」と伝えても、「へー、おつかれ」くらいで終わっちゃうんですけど、その裏には「病院で曲芸状態に追い詰められた私」という壮絶な現実があるわけで。こういうことがまったく夫に認識されていないのも、なかなかに考えものなのですが、この地味な面倒くささと物理的な「詰み」ポイントは、2人目になってはじめて見えた盲点でしたね。

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2人育児は、まさに想定外の連続。けれど、まつたけさん、ホソノさんのおふたりの言葉からは、激流のような日常をどうにかして回そうとする、アイデアと一生懸命さがあふれていました。

ということで、前編はここまで。

対話はここからさらに踏み込んだテーマへと続きていきます。半年間の育休を取った夫との間で起きた葛藤や、ワンオペ育児の中で見つけた夫への感謝など――ママたちの本音は、さらに深まっていきます。

(後編へ続く)

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