イクジイたちの孫育て経験  我が家に生まれた新しい家族の絆

2017.09.14

ミキハウス編集部

孫育てをして性格も丸くなったイクジイ

続いてご紹介するのはHさん。Hさんは週1回のペースで、片道2時間の距離を、車を運転して孫に会いに行く“遠距離イクジイ”。娘さんが結婚して、隣の県に新居を構えた時、「うちからはちょっと遠いけど、婿の仕事場に近いことが何より。娘には時々会えればいい」と考えていたHさん。ところが、里帰り出産した娘さんが2か月の滞在の後、自宅に戻ってしまうとHさんの様子が変わります。孫の顔が見たくてたまらなくなったのです

「娘の家は駅から遠くて、買い物も不便な場所。でも婿は仕事が忙しくて、娘一人で赤ん坊の世話は大変そうでした。妻と手伝いに行くと喜んでくれたので、なんだかんだと理由を見つけて、せっせと通いました」(Hさん)

そうこうするうちに、娘さんは二人目を妊娠・出産し、Hさんのイクジイぶりにも拍車がかかります。

「公園に連れて行ったり、お風呂に入れたり、ぼくにも手伝えることはたくさんあります。今は4歳と2歳で、まだ手がかかりますが、孫たちが『ジイジ』と言って慕ってくれるのがうれしくてたまりません」(Hさん)

最近、Hさんは孫たちと外遊びを楽しみたいと、車をセダンからミニバンに変えてしまったといいます。「早く孫たちを連れてキャンプに行ける日が来ないかな」とHさんは今から楽しみにしています。

そんなHさんの様子を見守る奥さまは、ちょっぴり戸惑いぎみです。

「自分の子どもたちもそれなりにはかわいがってはいましたが、結局は“自分を優先”という人だったのに、孫たちには夢中という感じ。娘に『甘やかさないでね』とくぎを刺されてしまうぐらいです。ただこの頃は、孫に優しくするあまり、私にも以前より優しくなったように感じています。まぁ娘夫婦に迷惑にならない程度にしてほしいですけれど(笑)」(Hさんの奥さま)

孫たちと遊ぶことで、家族の大切さを再認識したHさん。「イクジイ」は、子育ての強力な助っ人を得た娘さん夫婦ばかりでなく、奥さまにも思わぬ効用をもたらしたようです。

若いころはバブル真っ盛りで、家族との時間を惜しんで仕事に打ち込んだシニア層の男性たち。そんな人たちが祖父となり、今「孫育て」を楽しんでいます。家族の絆を実感したイクジイにとって、孫の存在は、新しい発見と喜びにつながっています。

孫育てを通じて、親子三代がより深くつながっていくことができたら、こんなに素晴らしいことはありませんね。

この記事をシェアする

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

あなたへのおすすめ

おすすめの記事を見る

記事を探す

カテゴリから探す

キーワードから探す

妊娠期/月齢・年齢から探す