#家族じかん 4か月 親になるってそういうこと!

妊娠4か月

つわりも落ち着き、食欲復活!
妊娠前、好きなものばっかり食べてた私が、
今は赤ちゃんのこと考えてごはん食べてる
えらいぞ、私

  1. もしかしてと思ってたけど 妊娠してる!
  2. 最近、調子がでなかったのは妊娠してたから・・・?
  3. とりあえず夕食だ・・・
  4. 早く伝えたい気持ちを料理で昇華しました 今日、豪華だね? 実はね・・・

こんなときどうしてた?

これ食べたい!と思うと
食べないと気が済まなくて
パパに何度もコンビニに行ってもらってました。
食への執着がすごかった時期です。

(1歳11か月 東京 ママ)

体重が急に2kgも増えてびっくりしたな。
しかも1度増えると戻らなくて(笑)
妊娠中の体重管理の難しさを実感したよ…。

(2歳11か月/1歳2か月 大阪 ママ)

今まで吐き気だけだったのが、
食べると吐いてしまうように…体重も3kg減りました。
「つわり いつまで」とずっと検索してました(笑)

(1歳0か月 とうりママ)

終わったはずのつわりが突然ぶり返したりして、
体調がなかなか安定せず。
ネットでかわいい赤ちゃんグッズや
好きな動画を見て気分転換していました。

(10か月 りいママ)

夫が1か月間の長期出張!
不安でしたが、今思えば家事はほどほどにできたし、
食べたいものだけつくればよかったので
ありがたかったかも。

(1歳7か月 広島ママ)

妊娠中のママが知っておきたい食べ物のこと(前編)
妊婦が摂るべき栄養素と食事のお話

2018.02.22

ミキハウス編集部

妊娠を知ったママとパパは幸せな気持ちでいっぱいのことと思います。でもこれから、ママは初めて経験する体の変化に戸惑うことも多くなります。ママの体はどんなふうに変わっていくのか、赤ちゃんのためにどんなことに気をつけたらいいのかなど、いろいろ知りたくてネットで検索…でもネット上には、あまりにたくさんの情報が溢れていて、何が正しいのかを見極めるのはとても難しいことではありませんか?

たとえば食べ物のこと。あるサイトでは健康によいとされる食べ物が、別のサイトではむしろ健康を害するとされていたり。逆に、「食べてはいけない食材」と名指しされている食品が、別の情報サイトでは1日●グラムまでなら問題ありませんなどと書かれていたり……。

そこでミキハウス「出産準備サイト」では、「妊娠中のママが知っておきたい食べ物のこと」について取材しました。最先端医療の担い手である東京女子医科大学産婦人科の堀部悠先生に伺ったお話を基に、前後編の2回に分けてお届けします。

前編となる今回は、おなかの赤ちゃんがすくすくと育ち、ママも元気に妊娠期間をすごすために知っておきたい基礎知識について、続く後編「妊婦が本当に注意すべき食材について」では、妊娠中の食べ物について気をつけるべきことを紹介していきます。

いくつかのポイントを知っておくと、ママは食べ物を前にしてあれこれ迷うことが少なくなるかも知れません。ママとおなかの赤ちゃんの健康を守り、体を作る食べ物について、学んでいきましょう。

ママが口にした食品は胎盤を通じて胎児に届きます

Beautiful female body isolated on white

ママのおなかの中に芽生えた新しい命は、約10か月間かけて成長し、この世に誕生します。ママは、自身のおなかの中で新しい命が育ちつつあるという現実に命の神秘を感じ、パパもどんどん大きくなっていくママのおなかに、赤ちゃんの存在と成長を実感するでしょう。

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まずは堀部先生に、ママと赤ちゃんを結び付ける“要”である胎盤について伺いました。

「妊娠するとママの子宮の中には胎盤がつくられ、ママの血液はいったん胎盤を通過してから、臍帯静脈(さいたいじょうみゃく)を通って赤ちゃんの体内に送り込まれ、栄養と酸素を届けます。胎児側からは、老廃物を含んだ血液が臍帯動脈で胎盤に送り返されます。胎盤には血液の流れを促すポンプとしての役割とそこを通るものを選別するフィルター機能もあるんです」(堀部先生)

ポンプ機能とフィルター機能を持ち合わせている胎盤。分子量が大きい物質に関しては、胎盤を通り抜けることができないそうです。

「胎盤のフィルターを通り抜けることを胎盤通過性があると言います。ただ、ほとんどの食品は分子量が小さいので胎盤通過性があります。つまり基本的にママが口にした食品は胎児に届きます。一方、薬の成分や病気の自己抗体の中には、分子量が大きく胎盤を通り抜けられないものもあります。なので胎盤通過性がない薬などは、胎児に影響が及ばないことになります」(堀部先生)

胎盤通過性ついては、後編の「妊娠中に気をつけるべき食べ物」の章でも具体的な食品をあげて説明しますので、この言葉を覚えておいてくださいね。

胎盤には代謝やホルモン分泌に携わったり、免疫や抗体を作ったりと、赤ちゃんがまだ自分ではできない体の機能を肩代わりする働きもあるそうです。胎盤はママと赤ちゃんを結び付けているだけではなくて、赤ちゃんを守り、育てるものなのです

適正体重を維持して、健康な妊娠期をすごしましょう

次に妊娠期間中のママの体の変化と、食べ物とのかかわりについて、初期・中期・後期に分けて簡単に説明します。

妊娠初期は特に食べ物や飲み物に気をつけましょう
妊娠4か月までの妊娠初期は、赤ちゃんの臓器や手足が形成される大切な時期。ママが口にするものが赤ちゃんに影響を与える可能性も高いので、生ものやアルコールなど、食べ物や飲み物などには気をつけた方がいいでしょう。なお、一日中吐いてしまう、体重が急激に減少する、水分すら受けつけない、などの症状がある場合は、お医者さまに相談しましょう。

妊娠中期は食欲が出ます
赤ちゃんのために栄養を摂りましょう!

妊娠5か月から7か月までの妊娠中期には、ママはおなかの膨らみが目立つようになってきます。赤ちゃんの骨や筋肉も発達して、羊水の中で動き回るようになり、胎動を感じるでしょう。ほとんどのママが安定期に入り、食欲が出る時期でもあります。体型がみるみる変化してくるので、太りすぎるのではないかと心配するママも多いのですが、赤ちゃんのためにも栄養やカロリーをきちんと摂りたいものです。

妊娠後期で食欲が出ないママは
1回の食事量を減らして、食事の回数を増やしてみてください

妊娠8か月をすぎたら、妊娠後期。ママの体も赤ちゃんも出産の準備を始めます。おなかがせり出して胃を押し上げるので、むかつきやもたれに悩まされるママもいます。そんな時には食事の回数を増やして少しずつ食べるといいでしょう。

続いて、妊娠期を通しての食生活についてママが気をつけるべきこと。堀部先生は「適度なエネルギー摂取」を第一に挙げます。

「現代の日本人女性の摂取カロリーは1600~1700キロカロリー程度で、江戸時代の女性と同程度と言われるほど低くなっています。20代から40代の女性に必要なエネルギー量は1日2000キロカロリー。最近の女性はとにかくやせ傾向が顕著です。妊娠すると、赤ちゃんの成長に伴って必要なエネルギー量は増えていくので、ママ自身の体を維持するだけではなく、おなかの赤ちゃんを育てるためのエネルギーも意識して摂ってほしいと思います」(堀部先生)

WHO(世界保健機関)が定めた肥満判定の国際基準BMI(体重÷身長÷身長)で見ると、女性の場合BMI18.5~25が適正、18以下はやせ過ぎ、25以上で肥満とされています。日本の妊娠適齢期の女性にはBMI16~17程度の人が珍しくないそうで、「やせすぎは不妊の原因にもなります。」と堀部先生は話します。

ママのやせ傾向は、生まれてくる赤ちゃんにも影響を及ぼすそうです。

「やせ傾向の強いママは、流早産の可能性が大きくなるというリスクがあります。正常妊娠で生まれた赤ちゃんの体重が2500グラム以下の場合を低出生体重児と呼ぶのですが、最近はそんな赤ちゃんが非常に増えています。医学の進歩で高度な新生児管理が可能になり、低体重児でもしっかり育つようになっていることが増加要因ではあります。ただ低体重児には、発育の面でのリスクもあると言われています。通常、妊娠期間中のママの体重増加は10㎏ぐらいがひとつの目安ですが、ほとんど体重が増えない方もいる。これは本当によくないことです。生まれてくる赤ちゃんのためにも、妊娠中のダイエットなどは避けた方がいいでしょう」(堀部先生)

たしかに出産後もスタイルの変わらないママは素敵に見えます。しかし、妊婦さんの最大にして唯一の目的は母子ともに健康に出産を終えること。決して、妊娠前のプロポーションを保つことではありません。妊娠中は赤ちゃんのために必要なエネルギーを摂って、適正体重を維持することを心がけた方が良さそうです。

基本は食事…だけど特に大切な葉酸や鉄分はサプリで補充してもOK

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厚生労働省は2000年に、妊婦に葉酸の摂取を呼び掛ける指導を始めました(※)。葉酸とは、緑黄色野菜、果物、きのこに含まれるビタミンB群の水溶性ビタミンです。妊娠初期に積極的に葉酸を摂取すると、胎児に異常が起きにくくなることが、最近の医学界では常識となっています。

「妊娠初期の葉酸の摂取量は、赤ちゃんの脳や脊椎の先天的な疾患と関連することが国内外の研究で明らかになりました。食べ物で必要量を摂ることが理想ですが、サプリメントでも構いません。摂取したからといって、すぐにママの体に補充されるわけではないので、妊娠の1か月ぐらい前から意識して摂れるといいですね。とはいえいつ妊娠できるかわからないので葉酸は、妊活を始める少し前から摂りましょう。なお妊活・妊娠中の葉酸の必要量は、成人の約2倍とされています」(堀部先生)

葉酸の他に重要な妊娠中の栄養素といえば鉄分。堀部先生もこう解説します。

「妊娠中はおなかの赤ちゃんへ栄養を運ぶためにママの血液の量が増えていき、出産前には通常時の約1.4倍になります。鉄分は血液の原料ですから、増えていく血液の濃度を維持するために必要なのです。鉄分が足りず、血液が薄くなると貧血になってしまい、ママの心臓や腎臓にも負担がかかってしまいます」(堀部先生)

ママの貧血が重症化すると、早産や低出生体重児の可能性も高くなるそうです。葉酸や鉄分は意識して摂っておくことが大切です。

堀部先生はこう付け加えます。

「葉酸や鉄分に関してはサプリメントに頼るのもいいでしょう。でもサプリメントはその栄養だけを補うものですから、サプリメントに頼りすぎると、他の栄養が不足するという事になりかねません。基本は食事です。食事なら、例えば緑黄色野菜で葉酸を摂ろうとすると、その野菜には他のビタミンやミネラル、繊維質なども含まれています。また肉や魚、米なども一緒に食べるでしょうから、たんぱく質も炭水化物も自然と摂ることになります。バランスの良い食事をしていれば、だいたい必要な栄養が摂れるんです」(堀部先生)

昨今は一昔前に比べ、オーガニック(有機栽培)の食材にこだわるママも増えています。堀部先生は、「そのこと自体にはなにも問題はないけれども、こだわることが食べ物の偏りにつながる可能性もある」と警鐘を鳴らします。

「オーガニックに関しては、医学的に証明するところはないので、僕らの立場からすると、妊婦さんにとって“良い”とも“悪い”とも言えません。ただ、『無農薬でなければ食べるべきではない』、『その季節に自然に採れるものでなかれば不自然だから食べない』くらいこだわりが強くなると、結果として食べられる食材がかなり限られてきます。それで必要な栄養が足りなくなることの方が、妊婦さんにとっては問題ではないでしょうか」(堀部先生)

おなかの赤ちゃんが健康に育つようにと、サプリメントを飲み、体にいいとされるものを選んで食べるのは、ママが赤ちゃんを大切に思うからこそ。でも何よりも大切なのは、必要な栄養とエネルギーをきちんと摂るということのようです。バランスの取れた食生活で、妊娠期間を健康にすごしたいですね。

《参考資料》
※ 神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に関する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について(平成12年12月28日/厚生労働省)
http://www1.mhlw.go.jp/houdou/1212/h1228-1_18.html

 

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