ファーストクリスマスを動画に残そう! プロに聞いたビデオ撮影のコツ

ファーストクリスマスを動画に残そう! 
プロに聞いたビデオ撮影のコツ

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もうすぐやってくるクリスマス。子どもが小さいうちは写真撮影やビデオ撮影にも力が入りますよね。最近ではスマートフォンで手軽にビデオ撮りができることもあり、大きくなったときに見せてあげようと撮影に励むパパやママたちの姿をよく目にします。

声や動作、表情の変化などをそのまま残せる動画は、写真以上に子どもの成長記録としてあとあと見返すのが楽しみなツール。しかし、張り切ってホームビデオを買ったわりには、なかなか使いこなせていないという人も少なくないのではないでしょうか。

今回は、そんな初めての動画撮影にトライしようとするパパを応援する企画です。子どもと家族の成長記録を撮影するサービスを提供する、ピースオブライフ株式会社代表の青木宏治さんに、子どもの動画撮影に関するコツをお聞きしました。

 

基本の2大ポイントは“構え”の姿勢と“ズームレバー”

何事もそうですが、動画撮影も基本が大切。「せっかくなので、まずは撮影に入る前の基本をきちんと理解することから始めましょう」と青木さん。動画の撮影において何よりも大切なのはカメラの持ち方、構え方。ブレない持ち方、構え方を取得するのが基本だそうです。

「カメラを持つ時はできるだけ両手で、脇を締めて構えます。手ぶれ補正効果があるから大丈夫という人もいますが、ズームすればするほど補正効果は弱まりますし、実際に撮影した映像をテレビなどの大画面で見ると、思っている以上に手ぶれは目立ちます。この基本を気にするだけで見やすい画面に仕上がるので、常に意識する習慣をつけてください」

構えの基本姿勢、そして、自分が持っている機械の操作に慣れておくこと。撮影に入る前に、まずはこの2点をしっかり身につけることが大前提。なかでも、特にズームレバーが重要なのだそうです。

「実際に撮影すると気づくと思いますが、もっとも使用するのがズームレバー。このズームアップ&ズームアウト操作がスムーズにできないと、撮っている人は自分が意図する構図で撮影ができません。また、その動画を見せられる人は視点が定まらず気分が悪くなってしまいます。ズームレバーの操作時も、基本はとにかく両手で構えること。多くの人がやりがちなのが片手でのズームレバー操作ですが、これは画面が大きくブレますので要注意」

フレームを覗いたままの姿勢で自然なズームアップ&ズームアウトができるように、手持ちのビデオカメラで練習してみましょう。普段から機械の操作に慣れておけば、いざというときに慌てることもありません。

 

“目線”を変えるだけで、子どもの表情がイキイキ!

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撮影前の基本を抑えたら、いよいよ実際に撮影します。ここでの青木さんからのアドバイスは“目線”。動画撮影に慣れていない人が撮影した動画でありがちなのが“大人目線”での撮影ですが、背の高い大人目線で子どもの表情や動作を追っても、自然な表情は撮れないのだとか。

「小さい子を撮影するときは、可能な範囲でしゃがんで子どもの目線に合わせて撮影します。膝の上にカメラを乗せて、両手で固定する方法もいいでしょう。“子ども目線”で撮影するだけで、子どもの生き生きとした表情が撮れるので一気に映像のクオリティがアップします」

そして、撮影中はできるだけカメラを動かさず、ズームも必要最低限に抑えるのがコツ。動画撮影というとカメラを動かしたくなりがちですが、動画は「画面の中で動いているものを撮る」というのが基本的な考え方。映画やドラマのカットを思い出してみてください。動いているのは被写体で、カメラは固定されていることに気付きます。動かしたい気持ちをグッとこらえて、できるだけ動かさずフィックスさせた構図で撮影する。こうすることで動画に躍動感が生まれます。

「カメラを動かさないということは、最初に構図を決めておくということ。撮影ボタンを押す前に、フレームを覗いてしっかり構図を決めます。構図をフィックスさせてから撮影に入る。これはぜひ覚えて欲しい動画撮影の基本ルール。そして、構図をフィックスさせて動かさないという考え方からさらに進み、ダラダラと長回しをしないのも大切なポイントです。目安としては、10秒程度で録画を止めるとよいでしょう」

もちろん、撮っていて面白い映像なら10秒以上撮影しても構いませんが、ダラダラと長回ししているだけの映像は見ている人も飽きますよね。そんなときは一度撮影を止めて、次は何を撮ろうかと考える時間を持ち、新たな構図をフィックスして撮影するというクセをつけると良さそうです。

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ここまでは動画撮影の基本ですが、さらに魅力的な動画を撮るためのテクニックをうかがってみました。

「同じ被写体でも、撮影位置構図を変えてたくさん撮るといいですね。引いたり寄ったりはもちろん、正面から撮ったり横から撮ったりするとメリハリがつき、見ていて面白い映像となります。この“アングルを変えて撮る”というのが動画撮影のもっとも面白い部分で、プロが映像を撮るときに何台ものカメラを用意するのはこのため。家庭のビデオ撮影では複数のカメラを用意することはできませんが、自分でアングルや角度を違えて撮っていけばいいわけです」

いろいろと試しているうちに、きっと楽しい発見がありそう。そして慣れていくと映像撮影がどんどん楽しくなっていきそうです。

ストーリー性の追求で動画のクオリティがさらにアップ!

子どもの成長ビデオというと、どうしても子どもだけにカメラを集中してしまいがちですが、「慣れてきたら被写体の枠を広げるアイデアもぜひ念頭に置いて欲しい」と青木さんは提案します。

「子どもの顔や動きだけにとらわれず、たとえば足の指先の動きに寄ってみたり、手のひらを撮影してみたり、フレームから覗いてみると思わぬところにたくさんかわいらしい表情を発見することがあります。顔や全体像だけにこだわらず、ぜひ細かな場所にも視線を移していろいろと試してみてください」

また、子どもだけでなくパパやママの姿も撮っておくべきとのアドバイスも。たしかにパパやママ、その他登場人物が多いほうが面白いし、自分たちも後で見たときに「懐かしいね!」と楽しめるはず。子どもにとっては「若いころのパパやママが見られる!」という楽しみになります。桜の花や雪景色など季節がわかる風景や、その時のできごとがわかるような小物(新聞など)も上手に織り交ぜていくとストーリー性が増し、このストーリーがあるか否かが見ていて飽きない映像作りのコツだそうです。

ここまでのさまざまなノウハウから、ほんのちょっと意識するだけで動画の内容に大きな差がでることがわかりました。そうなると気になるが「動画の編集」について。最終的にステキな作品に仕上げるためには、やはり編集作業が必要なのでしょうか?

「まずはそこまで考えず、一つひとつ見ていて楽しい映像を撮ることに集中すればいいのではないでしょうか。最近はワンタッチで勝手にいいとこどり編集をしてくれるアプリもあるので、そうしたものを利用してみるといいと思います。想像以上のクオリティで、なかなか楽しい動画作品としてまとめてくれますよ。もちろん、いい映像がたまってくると、自然に編集にも興味が湧いてくるので、そういう段階になったらぜひご自身で編集ソフトを用いて編集作業にもトライしてみてください」

編集を手がけるにしても、大切なのは元となる動画のクオリティ。まずは、安定した撮影ができるよう、普段から気軽にビデオ撮影に取り組み練習したいですね。

最後に、初めてのクリスマスというシチュエーションでの撮影について。たいていの場合、子どもがまだ小さいので家の中での撮影になると思います。このときに気をつけたいのが「照明」。照明は「できるだけ明るく」が基本です。理由は、明るい場所で撮影した方が「画質がきれい」だから。クリスマスというと雰囲気を出すために部屋を暗くしがちですが、撮影的には明るい部屋で撮った方がきれいな画質を楽しめます。そして、テレビなどの音は消しておくこと。子どもの声や言葉を拾う場合は、ズーム機能を使用するのではなく、カメラのマイクが音を拾えるよう「撮影者が被写体の近くに寄る」ということも覚えておきましょう。

あとは実践あるのみ! ぜひ楽しんで思い出に残るファーストクリスマスのビデオ撮影にトライしてみてください。クリスマスの後には、すぐお正月というイベントもやってくるので、今から取り組めばきっと間に合います!

 

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【プロフィール】
青木宏治(あおきこうじ) 
ピースオブライフ株式会社 代表取締役

1978年横浜市生まれ。大学卒業後、一般企業に就職するも夢だった海外留学の為、退社。オーストラリアへの留学中に、映像制作に興味を抱く。帰国後、ブライダルビデオ会社へ就職し、本格的に撮影/編集の技術を学ぶ。2010年、甥っ子の誕生をきっかけに「子ども」の撮影を始める。2011年フリーカメラマンとして独立し、現在、子供の成長記録を動画で残す「子育てビデオ」の出張撮影を中心に幅広く活動中。
http://pieceoflife.co.jp/

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