パパが赤ちゃんと遊べば家族の笑顔がふえる!  1歳までの赤ちゃんとの遊び方 ≪あやし遊び/体を使った遊び編≫

パパが赤ちゃんと遊べば家族の笑顔がふえる! 
1歳までの赤ちゃんとの遊び方 
≪あやし遊び/体を使った遊び編≫

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子どもが生まれたから、子育てを楽しみたい。けれど、「どうやって赤ちゃんと接していいのかわからない」「赤ちゃんと遊ぶってどうすればいいの?」と途方にくれるパパは少なくないようです。

そんなパパたちの悩みに応えるべく、パパが自信をもって子育てや家事に積極的にかかわることを後押しする取り組みを、奈良県のNPO法人「パパちから応援隊」が続けています。そこで、赤ちゃんが生まれてからすぐ実践できる遊び方を、同法人の理事長・赤松邦子さんにお聞きしました。

 

実は子どもよりパパが喜ぶ? まずは「あやし遊び」から

私たちは2009年から、パパセミナー「赤ちゃんと遊ぼう」を各地で実施しています。このセミナーは全3回の講座。初回は手や口などを使って生後2か月以降から親子で楽しめる「あやし遊び」、2回目は、ママよりもパパが得意な「体を使った遊び」、最後は身近にある簡単な材料を使ってつくる「手づくりおもちゃ」のつくり方と遊び方をお伝えしています。それではさっそく、順を追ってご紹介しましょう。

 

(1)手や口、ハンカチがおもちゃになる「あやし遊び」

【2か月ごろから】
■にぎにぎ

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手を開いたり閉じたりするだけのあやし遊びです。赤ちゃんと目をあわせ、ぐーぱーの動作をしながら「にーぎー、にーぎー」とゆっくり声をかけます。パパの手と声だけでできます。「そんなことで喜ぶの?」と思うかもしれませんが、赤ちゃんにやってあげるとうれしそうな顔をします。

赤ちゃんと目をあわせて、ゆっくり繰り返したら、少し待って赤ちゃんの様子をみましょう。赤ちゃんは動作をじっと見つめた後、口や手足でうれしさを表し、月齢が進むと自分で手足を動かすようになります。赤ちゃんが興味を持っている間は、繰り返し遊んであげましょう。

【6か月ごろから】
■あわわわわ
■ぱっぱっぱ 
■れぇろれぇろれぇろ

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これらは口を使う遊びです。“あわわわわ”は、「あー」と声を出しながら、手のひらでパパの口をたたきます。インディアンの真似をするような感じです。“ぱっぱっぱ”は、「ぱっ」というときに出る破裂音を聞かせてあげましょう。“れぇろれぇろれぇろ”は、舌で上くちびるをなでながら「れぇろれぇろれぇろ」と言ったり、舌をべーっと出して左右に動かしながら「れぇろれぇろれぇろ」と言うと、おもしろい音が出ます。7、8か月ぐらいになると動くものに関心を示すので、そのうちパパの真似をしようとします。口を動かす遊びは、言葉の発達につながります。ミルクを飲むときと異なる口の動かし方は、かむ動作にもつながり、かむ力や舌の力が鍛えられ、離乳食への準備ができ、言葉を発するためにもいい影響を与えます。

【首が座ったころから】
■ばんざい

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まだ言葉をもたない赤ちゃんに、ジェスチャーで「ばんざい」「ばいばい」をすると、だんだんとそれがコミュニケーションに近い形になります。「ばんざい」は、両手を挙げてみせてあげましょう。赤ちゃんが真似してできたら、そのまま「できたー!」「やったー!」の意味になりますので「できたー!」と褒めてあげます。パパが赤ちゃんの手足を持って無理に動かすのではなく、動かしたいときに赤ちゃんが自分で動かすのが基本。この積み重ねで意欲が育ちます。

■いちりにりさんり

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これはわらべうたのひとつ。わらべうたといってもメロディがあるわけではありませんが、「いちり~(一里)」で足首、「にり~(二里)」でふくらはぎ、「さんり~(三里)」で太ももを握ってあげて、「しりしりしりしり~(四里:お尻とかけている)」で腰の辺りを持ってゆする遊びです。赤ちゃんは、「しりしりしりしり~」でくすぐられことがわかってくるので、その期待通りにこたえてあげることが親子の信頼関係をつくります。ゆするタイミングをちょっと変えてあげると楽しんでくれます。声は高めにしたほうが赤ちゃんの反応がいいです。歌もまたかむ力、舌の力、発音のために効果があるといわれています。

■いない、いない、いたー(ハンカチ遊び)

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赤ちゃんとのかくれんぼ遊びは、感情や認知力を育てることにつながります。見えなくなる不安、また出会えることへの期待、再度出会えたときの喜びを体験させてあげましょう。最初は、パパがハンカチを赤ちゃんの顔にかぶせたり、とったりします。そのうちに、赤ちゃんが自分でハンカチをとるようになります。

「いない、いない、ばぁー」の方が一般的かもしれませんが、注意したいのは最後の「ばぁー」の部分。ついついここを強い調子で言ってしまいがちなので「いない、いない、いたー」をおすすめしています。

また、一生懸命おもしろい顔をしようとしてしまいますが、0歳児の頃はおもしろい顔をしてみせるより、いつも見ている優しいパパの顔が出てくるのを待っているものです。「いない、いない、ばぁー」とやって、出てくるたびに違う顔が現れたら、赤ちゃんにとってそんな恐怖なことはありません(笑)。おもしろい顔をしてあげるのは、2、3歳になってからにしましょう。これは要するに、「パパの顔が見えなくなってさびしい」という状態から、「出てきてうれしい」という感情を育てる遊びです。

喜ぶということでいえば、子どもは電池で動くおもちゃでも喜びます。けれど、あやし遊びは「あなたを楽しませているのはパパなんだよ」ということを赤ちゃんに伝え、関係性をつくることができます。また、実は喜ぶのは赤ちゃんよりパパかも。子どもが反応していることがわかると、パパはうれしくなって、もっとやりたくなります。そして絆が強くなるんです。

寝返りやハイハイをはじめると動くほうが楽しくなるので、寝返りするまでの赤ちゃんのほうが、あやし遊びに対する反応はいいですね。

 

(2)人と過ごす喜びを通して信頼感を育てる「体を使った遊び」

【はいはいのころから】
■たかいたかい 

これはみなさんご存知ですね。パパが得意な遊びですが、赤ちゃんを放り投げて遊ぶのではなく、「赤ちゃんがパパの顔を上から見る」体験の遊びだと思ってください。動きの激しい「たかいたかい」は脳への影響が心配なので、パパは座ったままでゆっくりと上げて止めます。ここで視線を合わせて、名前を呼んだり口あそびをしてあげます。目線を変えて見ることの楽しさを教えてあげましょう。そして降ろすときもゆっくりとです。
※投げ上げは禁止
乳児は「頭部が相対的に大きく重い」「頸部の筋肉が弱いので首の支持力も弱い」「脳が未発達のためクモ膜下腔が大きく、揺さぶられることにより脳組織の移動が大きい」ことにより“揺さぶられっ子症候群”になりやすいといわれています。

【首がすわったら】
■うさぎさん、ぴょんぴょん

「うさぎさん、ぴょんぴょん」と言いながら、座った状態のパパの膝の上や太ももの上で、ぴょんぴょんぴょんと跳ねさせます。最初は脚をつっぱっていた赤ちゃんも、だんだんと脚が曲げられるようになり、体の動かし方を覚えます。この遊びで膝の屈伸が上手になると、「はいはい」などの運動がスムーズにできるようになります。

■ひこうきぶんぶん

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寝ころがったパパのすねの上に乗せ、「ひこうきぶんぶん」と言いながらゆっくりゆすります。赤ちゃんはバランス感覚が養われ、背筋の力がつきます。あわせてパパの腹筋も鍛えられますよ。

■バスタオル(シーツ)遊び

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赤ちゃんがお座りできるようになったら、バスタオルの上に赤ちゃんを座らせ、端を持ってゆっくりと動かします。赤ちゃんは思っていたよりもバランスをとるのが上手。月齢がもう少し進みしっかり座れるようになったら、動かすときにちょっとカーブを描いたりするのもおすすめです。

また、バスタオルを少し持ちあげて、左右にゆらゆらと動かすと「ハンモック遊び」になります。仰向けに寝かせたままでもかまいません。ママと協力してやってみましょう。バスタオルの代わりに座布団にのせれば、バックもできるのでまた喜びますね。

上の子がいるご家庭では、バスタオルをシーツに替えて、家族で一緒にシーツ遊びをするのもいいでしょう。「シーツ遊びが終わったら就寝タイム」というふうに習慣づけすることもできそうですね。

パパたちにお願いするのは、赤ちゃんが喜んだら2、3回、それ以上でもいいので何度か繰り返してやること。赤ちゃんに楽しいことを覚えてもらうためです。繰り返しやって、楽しさのMaxを迎えるまでのワクワク感を育てていきます。

*  *  *

ここまででご紹介した「あやし遊び」と「体を使った遊び」、いかがでしたか? 「赤ちゃんはこんなことでも喜ぶんだ!」「これなら私もできそう」「それぞれの遊びを通して、赤ちゃんは発達し、成長するんだ」など、多くの気づきや発見があったのではないでしょうか。続いての「手づくりおもちゃ編」では、パパが得意な工作でいろいろなおもちゃをつくることができる一例をご紹介します。ぜひお読みくださいね。

 

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【プロフィール】
赤松邦子(あかまつ・くにこ)
NPO法人「パパちから応援隊」理事長、元幼稚園教諭

1959年生まれ。1998年より子育て支援グループを結成し、地域の母親と子どものための活動を始める。2009年に、パパちから応援隊を結成し、本格的に父親の子育て参加を促す活動に着手。昨年より同団体をNPO法人とし、奈良県全域で毎週のようにセミナーを開いている。2010年、母子保健の発展と向上に活躍した個人をたたえる「第32回母子保健奨励賞 毎日新聞社賞」を受賞するなど、その功績が広く認められている。

パパちから応援隊 公式サイト http://papachikara.jimdo.com/
パパちから応援隊 Facebook https://www.facebook.com/papachikara

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