熱中症は5月から注意が必要 赤ちゃんのための 初夏の熱中症対策

2023.05.04

ミキハウス編集部

梅雨入り前の今の季節は、夏が到来したかのような陽気に恵まれる日もありますよね。そこで気になるのは熱中症です。

熱中症なんて真夏になるものじゃないの? と思われるかもしれませんが、からだが暑さに慣れていない5月は注意が必要。特に体温調節機能や発汗機能が未発達な小さな赤ちゃんはなおさらです。

 

赤ちゃんの熱中症予防の基本は?

赤ちゃんの熱中症予防の基本は?

5月になると最高気温 25℃以上の夏日になることは珍しいことではなくなり、場合によっては30℃以上の真夏日になることもあります。

この時期の急激な温度上昇は、熱中症のリスクが高まります。そう、熱中症は真夏だけでなく、この季節からの対策が必要です。なぜか? その理由は私たちのからだが、この時期はまだ“暑さに対応できていない”ため。急に気温が高くなってもからだが変化についていけないので、発汗がうまくできません。そのため、熱中症になりやすくなるのです。

赤ちゃんの環境に気を配ってください

赤ちゃんの環境に気を配ってください

赤ちゃんに限った話ではないですが、熱中症予防に有効なのは、まず環境に気を配ること。暑い日中に、屋外に長時間留まらないこと、また長時間直射日光の下で遊ばせておかないことは基本ですが、室内でもエアコンを上手に使って、赤ちゃんが快適にすごせる環境を整えてあげてください。
もちろん屋外に行く時は、帽子は必須。赤ちゃんは直射日光を浴びて頭が熱くなると、からだ全体が熱くなってしまいます。帽子をかぶっていない場合、ママの日傘の中に入れたり、ベビーカーの日よけを下ろして日光が当たらないように気をつけてください。
なお「酷暑」と言われるほど暑い日は、地表温度も上がっているので、日よけのついたベビーカーで移動する場合でも注意が必要です。その理由は、ベビーカーを押している大人よりも、ベビーカーに乗っている赤ちゃんの方が地表の影響を受けやすいからです。

水分補給はこまめに!

水分補給はこまめに!

赤ちゃんのからだは、自律神経の働きが未熟で、放熱や発汗による体温調節が十分に発達していませんが、新陳代謝は活発。そのため汗や尿としてからだから出ていく水分が多く、大人に比べて脱水を起こしやすいので、熱中症予防のために十分な水分補給は欠かせません。
ただ、2歳ぐらいまでの子は、自分から飲み物を欲しがることも少ないと思いますので、室内でも2~3時間おきに水分補給をした方がいいですし、屋外なら1時間ぐらいを目安に水分をあげてください。

消防庁は室温が28度を超えないよう、エアコンや扇風機を利用することを呼び掛けています(※2)。ただし、冷たい風が直接赤ちゃんに当たらないように、風向きやベビーベッドの位置を工夫しましょう。

また熱中症対策については日本気象協会のサイト“熱中症ゼロへ”が非常に有用です。地域別の傾向などもわかりやすくまとまっているので、外出の予定がある日はチェックしておくと、役に立ちそうです。

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