子どもたちは、スマホやタブレットに興味を示しますが、昔ながらの手遊び歌や、お母さんお父さんと体を使って遊ぶ“じゃれつき遊び”も好きですよね。小学生も、トランプやボードゲームのようなデジタルではない遊びが本当に好きです。
寝る前の読み聞かせもそうですが、こういった形で遊ぶ時間を増やすことを私たちはすすめています。
ルールをつくるときには、ゆるみを持たせて無理をしないでということをアドバイスしています。たとえば、『電車に乗るときは使わない』としてしまうと、長時間新幹線に乗っているときもNGなのかということになってしまうからです。
中学生のためのインターネット啓発教室でも子どもたち自身でルールを決めてもらいますが、自分たちのルールは自分で決めるのがいちばんいいですよね。ただ、小さな子どもは自分で決められないので、親がルールを決めたら“しつけ”として身につけさせる。
朝起きたら顔を洗う、食事をしたら歯みがきをするのと同じように、たとえば、食事のときや夜寝る前にスマホを使わないということを習慣にしてしまえばいいのです。定着するまでは面倒で大変かもしれませんが、そういうものとして認識できれば楽ですよね。いずれはスマホデビューする子どもたちですから、今習慣にしておけば、中高生になってからも、一定の距離を保ってスマホとつきあうことができるのではないでしょうか。もっと言えば、“スマホ依存”の傾向が出るようなことも避けられるのではないかと思います。
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子育てにスマートフォンなどのデジタル機器を利用することについては、賛否両論さまざまな意見があります。今回は、どのように子育てに上手に活用していくか、その付き合い方について考えてみました。しかし、ミキハウスがおこなったアンケートでは、4割のママとパパが「お子さんにスマホやタブレットを使わせていない」と回答しています。次回はそのようなママ、パパの声を取り上げ、「スマホに頼らない子育て」を実践している方々をご紹介します。