このセミナーは、一人ひとりの席に赤ちゃん誕生時の標準体型(体長50㎝、体重3㎏)のお人形と、新生児用の肌着数種が用意され、赤ちゃんのお世話を存分に体験することができるようになっています。なかには席につくなり、恐る恐る人形を抱き上げ「こんなに重いんだ!」とつぶやくプレパパも。さっそく妊娠中のプレママの大変さを実感できたようです。
セミナーは、寒さに向かう秋から冬にかけて生まれる赤ちゃんのための肌着の話から始まりました。講師は、ミキハウスの子育てキャリアアドバイザーの西久保江里マネージャー。
赤ちゃんのデリケートな肌を守る優しい素材感や伸縮性を実際に触って確かめたプレママとプレパパ。新生児用の肌着はオムツ替えの頻度や成長の速さを考慮したデザインになっており、肌にあたらないように縫い目やタグ類も外側にあるという説明に熱心に耳を傾けていました。
さて、いよいよ赤ちゃんのお人形に肌着を着せていきます。コツを教わって難なくこなしていくプレママたちに比べて、プレパパたちはおっかなびっくりの様子。なかには腕をうまく通せなかったり、紐を結ぶのに苦労したりするパパも。
「大丈夫! ちょっと練習すると誰でもできるようになりますよ!」という講師の呼びかけに、みんなの真剣な表情がふっと和らぎ、笑顔が広がりました。
休憩を挟んだ後のセミナー後半は、沐浴のさせ方からスタート。室温が低い秋、冬に新生児期を過ごす赤ちゃんの沐浴は、裸の状態が短時間で済むように服を着たまま顔を拭くことから始めること、服を脱がせたら沐浴ガーゼをかけて足先からそっとお湯につけることなど、手順を追った丁寧な説明のあと、赤ちゃん人形で練習します。
沐浴のポイントは最初に目の周りを拭き、最後にお尻を洗ってあげること。細かいことは気にしないで10分程度を目安に終えましょうというお話にうなずきメモを取るプレママたち。一方、プレパパたちは慣れてきた様子で、大きな手のひらで赤ちゃん人形を包み込むようにして支え、ガーゼで優しく拭いていました。
「ふたりともこれまであまり赤ちゃんに接する機会がなかったので、抱き方や沐浴のさせ方が分かってこの体験はとても役に立ちそうです」とホッとした表情のプレパパの横で「これで一緒に赤ちゃんのお世話ができそう。今日の様子を見て頼もしく感じました」と話すプレママの笑顔が輝いていました。