パパが育休をとった! 主夫になった!
ニューヨークに行った!
――NTTドコモ小野さんの“はじめての150日”(前編)

ミキハウス編集部

子育ては肉体労働 育休は本当に“育児のための休業”だと実感!

――子育て、主夫、海外生活と、まさに“はじめてづくし”だと思いますが、どの部分がいちばん大変だと感じますか?

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小野さん:家事がやっぱり大変ですね。子どものペースに合わせてやらなくてはいけないので、まるで計画どおりにいきません。

午前中は洗濯をして、ゴミ捨てをして、と考えていても、妻が学校に行っている間、子どものいる部屋を離れるわけにはいかなかったり、子どもをおんぶしながら家事をやったりして、どうしても予定が狂います。子どもが起きているからこれをやろう、寝ているからこれをやろうと、その場その場で臨機応変にやらなければいけない点は、思い描いていた生活と違うところでした。勉強もしたい、本も読みたいと思っていたのに、なかなかそうはいかない。育休は本当に“育児のための休職”なんだとつくづく実感しています。

春奈さん:私が育休をとるといっても、誰も“何をする”かは聞きませんが、夫が育休をとるというと、「じゃあ、旦那さんは何をするの?」と聞かれます。“子育てのほかに何かできる時間があるのかな?”と思っていましたが、男性の育休と聞くと、人は子育て以外の目的を想定するのだなと驚きました。

小野さん:やってみてわかったのですが“子育ては肉体労働”。本当に体力がいります。ずっとおんぶして過ごさなくてはいけなかったり、子どもが「遊んで、遊んで」とせがんできたり。そんなときは思い切り遊んであげないと不機嫌になって、後で苦労します。だから、子どもをハイハイで追いかけたり、かくれんぼや肩車をしたり、けっこう体力を使いますね。会社で仕事をしているときは、走りまわるなんてことはなく、ほぼデスクに向かっていたので、今は真逆の生活です。

春奈さん:最初のうちは、私が授業から帰ってくるとものすごく夫が疲れていて(笑)。けれど、そんな顔をしているのに「夕ご飯つくったよ」と料理して待っていてくれて。はじめの1週間は私が夕食の下ごしらえをして学校に出かけていたのですが、勉強が忙しくなってそれどころではなくなってしまって。今では手際よくなっているし、食事もとてもおいしい。だからいつも褒めています(笑)。

小野さん:日本ではあまり料理はやっていなかったのですが、今はレシピサイトなどを参考にしながらつくります。こちらでも白菜や大根は売っていますが、小分けでは買えないので、ひとつの食材をいろいろな料理にアレンジすることが多いですね。

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