ミキハウス出産準備サイト 子育て川柳 
テーマは「コロナ禍での1年」

ミキハウス編集部

ミキハウスはベビークラブ会員さまを対象に、子育ての喜びや感動を五・七・五の17音にのせた「ミキハウス子育て川柳」を募集、優秀作品を発表しています。

第2回目になる今年のテーマは「コロナ禍1年の子育て」。応募総数3,765句の作品の中から、今回ご紹介するのは優秀作品に選定された13句です。

コロナ禍で様変わりした妊娠・出産、子育ての光景の中、不変の輝きを放つのはママ・パパのわが子への愛情のようです。子育ての喜びを詰め込んだ「ミキハウス子育て川柳」優秀作品の数々をお楽しみください。


わが子には幼い頃からいろいろな経験をさせてあげたいし、休日には特別な思い出を作ってあげなければと考えるのは親心。でもこの1年はそれがままならない状況でもありましたね。

おうちすき 息子の一言 ほっとした

おうちすき 息子の一言 ほっとした

【作者コメント】
コロナでどこにも連れて行けず、申し訳ないなと思っていたのは親だけで、子どもは家で家族とのんびりすごせる休日にとても満足しているようでした。休日はどこかに行かなくては行けないとプレッシャーに思っていたのは親の方だったのだと気づき、ホッとしました。それに何気ない日常が幸せと息子が思ってくれていることは、私たちが日々していることが間違っていないと思わせてくれたようで、とてもうれしかったです。

【ミキハウス子育て川柳選定委員からのメッセージ】
お出かけできないことを申し訳ないと思い続けているママやパパは多いはず。でも子どもがこんな風におうちが好きと言ってくれるなんて、ほっとしますね。実は子どももママの気持ちを察して、そう言ってくれているのかもしれませんね。どんな状況であっても、ママやパパのことが大好きなやさしいお子さまなのが伝わってきますね。

世界中の人々がマスクを着用して外出することが「普通」のことになるなんて、コロナ禍以前は誰が想像したでしょう。“マスクをしない世界”から“マスクをする世界”に一変した1年。“マスクをする世界”しかしらない赤ちゃんは、マスクをするママやパパのことをどう見ているのかを捉えた秀作です。

マスクした おでかけサイン うれしそう

マスクした おでかけサイン うれしそう

【作者コメント】
お出かけ好きの赤ちゃんが、親がマスクをするとお出かけとわかるようになり、うれしそうにする様子

【ミキハウス子育て川柳選定委員からのメッセージ】
とってもかわいい作品!お話しできなくてもマスクをするとお出かけだ!と小さい赤ちゃんでもわかって喜んでいる様子、そのにっこり笑顔が目に浮かびます。毎日日本中、世界中のママやパパと赤ちゃんとの間で繰り広げられているマスクごしのほほえましいコミュニケーション。赤ちゃんの察知能力もすごいし、一瞬を切り取る作者の力にも拍手です。

わが子の胎動を感じるのは、プレママだけの素敵な経験です。ぐるんと回ったり、ポコポコと蹴ったり、お腹の中で動き回る赤ちゃんの成長のサインをママのパワーに変えて、コロナ禍を乗り越えていこう。そんな前向きな気持ちを感じる一句です。

やるせない 気持ちの先に 子の胎動

やるせない 気持ちの先に 子の胎動

【作者コメント】
緊急事態宣言やあれやこれやの自粛で気持ちが滅入っている時に、胎動を感じ、なんとも言えないうれしい気持ちになった

【ミキハウス子育て川柳選定委員からのメッセージ】
コロナ禍でも笑顔ですごしたい・・・そう思っていても、しんどくなるとき、やるせない気持ちになるときがあるものですね。そんな時でも、お腹の中にわが子の存在を感じ、はげまされているような、救われているような気持ちになったママの気持ち、とても共感できます。赤ちゃんが、だいじょうぶだよとお腹の中から教えてくれているのかもしれませんね。

これまでは単なる“通話の道具”だったけれど、コロナ禍で思うように孫に会えなくなったことをきっかけにスマホのアプリにチャレンジした祖父母世代も少なくなかったことでしょう。思わずその光景が思い浮かぶような一句です。

じじばばも 必死に習得 フォトアプリ

じじばばも 必死に習得 フォトアプリ

【作者コメント】
今まで娘任せだったスマホの設定。コロナのため娘にも会えず、スマホに慣れない祖父母も、孫の写真・動画見たさに、必死に自分でアプリをダウンロードし使い方を習得していました。

【ミキハウス子育て川柳選定委員からのメッセージ】
孫に会えないさみしさ、会いたいという想いが、おじいちゃんやおばあちゃんに、スマホのアプリを習得という行動に移させている、お孫さんの力ってすごいですね。ふたりで一生懸命アプリをダウンロードして、使い方を娘や息子夫婦に聞きながら、うれしそうに画面ごしにお孫さんと対面している様子が目に浮かびますね。とってもほほえましいです。

この1年、マスクと手洗いが日常生活の最優先事項になりました。アルコールや除菌シートまで常備している家庭も珍しくありませんね。家族の健康のために、清潔な環境を保とうと心がけるママの努力には頭が下がります。家の中が散らかるのも、お子さんがのびのびと成長している証、ですよ。

除菌除菌 手は綺麗だが 家カオス

除菌除菌 手は綺麗だが 家カオス

【作者コメント】
除菌だ!除菌だ!と、手とよく触る場所は清潔にしているのですが、家の中で遊ぶしかないので、部屋は一生片付かないまま。

【ミキハウス子育て川柳選定委員からのメッセージ】
小さな子どもとずっと家にいると、子どもたちは一日中遊んでいるので、リビングもテーブルの上もおもちゃだらけ・・・片付くひまがありませんね。「きれいになるのは自分たちの手ばかり」という様子を的確に切り取っていて、自分の家もだわ・・・と共感した一句です。うまい!と言ってしまいました。

コロナ禍での“一人きり”の出産。以前、上の子の立ち会い出産ではおろおろするだけだったパパの存在を、改めて感じた。そんな方も多いのかもしれませんね。

役立たない でもいて欲しい 立ち会い出産

役立たない でもいて欲しい 立ち会い出産

【作者コメント】
コロナ禍で立ち会い出産ができないと言われ、一人目の時に全く役立たなかった旦那でも、そこにいるだけで安心感があることに気がついた。

【ミキハウス子育て川柳選定委員からのメッセージ】
選者も思わず笑ってしまった一句です。ちょっと笑えるけれど、とはいえ一人で迎える出産は不安なもの。パパにはいてほしい、ふたりで一緒にわが子の誕生の瞬間を迎えたい・・・ママの素直でストレートな気持ちにとても共感しました。たくさんのママも同じ気持ちなのでは?

以前はお祝いに駆けつけた家族やパパたちでにぎやかだった産院も、コロナ禍でひっそりと静まり返ってしまいました。でもママは生まれたばかりの赤ちゃんと水入らずの特別な時間を満喫できた、という方もいらっしゃいます。

産まれたよ 誰も来ないが 独り占め

産まれたよ 誰も来ないが 独り占め

【作者コメント】
コロナ禍の出産で、入院中お見舞いに来てもらえず誰にも会えませんでしたが、赤ちゃんを独り占めできたり、ゆっくり休息できたりとうれしいこともありました!

【ミキハウス子育て川柳選定委員からのメッセージ】
無事に生まれたよ!という感動とかわいいわが子をみんなに見てほしいという気持ちもありながら、生まれたばかりのわが子を独り占めできるうれしさが伝わってきますね。さみしさや不安を超える、かわいくてたまらないというわが子への気持ちが、わたしたちをほっと暖めてくれるようです。

自宅でのリモートワークは休む時間、息抜きの時間の取り方は難しいもの。でも、ママの笑顔とお腹の赤ちゃんにいやされるひと時があれば、仕事の疲れも吹き飛びそうです。

息抜きと お腹に触れる 夫かな

息抜きと お腹に触れる 夫かな

【作者コメント】
コロナ禍で大変なことも多いですが、お腹にいる赤ちゃんの動きを夫もすぐに感じられる環境ができたことで、より夫婦の絆も深まっていると感じています。

【ミキハウス子育て川柳選定委員からのメッセージ】
うれしそうに奥さまのお腹にふれている旦那さまの姿が目に浮かびます。在宅ワークでお家にいる時間が増えたからこそ、大きくなっていく奥さまのお腹にいつでもふれることができるのでしょう。生まれてくるわが子に話しかけながら、誕生を心待ちにするパパの様子は、ママにとってもうれしいし頼もしくも感じることでしょう。

コロナ禍で、働き方や離れて住む家族との付き合いが大きく変わったママ・パパもいるようです。あらゆる報告をリモートでするのが当たり前になった1年。妊娠報告も例外ではありませんでした。

妊娠も リモート報告 弾む声

妊娠も リモート報告 弾む声

【作者コメント】
コロナで在宅勤務が増えたことから、いつもなら対面で行う妊娠報告もリモートで。電話報告の声がつい弾んでしまう。

【ミキハウス子育て川柳選定委員からのメッセージ】
コロナ禍ならではのコミュニケーションをとても上手にとらえていて、情景が目に浮かびます。画面ごしでもきっと、喜びや幸せの気持ちは伝わると思います。報告するときのはずんだ声や、報告を聞いたご両親やご家族の喜びは、どんなときでも変わらないことでしょう。

外出自粛が求められている中、運動不足になってしまい、どうやって解消しようかと悩んでいる妊婦さんは多かったかと思います。そんなとき、みなさんはどうすごされましたか?

手をつなぎ 家中さんぽ 何十回

手をつなぎ 家中さんぽ 何十回

【作者コメント】
自粛期間中、外に出られなかったため、子どもと手をつなぎ家中を何往復も歩いたこと。

【ミキハウス子育て川柳選定委員からのメッセージ】
コロナのため、、お出かけができず、妊娠中のウォーキングや上の子との散歩もままならない毎日。できないことをできることに変えていく、前向きさに拍手を送りたいです。こんな風に毎日家の中をぐるぐると歩き回っているママ、パパも多いのでは?子どもはママやパパと手をつないで歩けば、そこが一番のお散歩コースなのかもしれません。楽しそうな様子が目に浮かびます。

ステイホームが求められた1年。車や電車でよその町を訪れることも難しかった時期もありました。そんなとき、自宅近くをいつも以上に散策された方もいらっしゃるのではないでしょうか。こちらの川柳は、そんな様子をうまく捉えています。

近所のみ じっくり散歩 良さ気づく

近所のみ じっくり散歩 良さ気づく

【作者コメント】
コロナで旅行やお出かけができなくなり、休日には家族で家の近くを散歩することくらいしかできませんでしたが、そのゆったりとした時間の中で、今まで見落としていた近所の公園などの良さに気づくことができました。

【ミキハウス子育て川柳選定委員からのメッセージ】
遠出することもままならない日常だからこそ、自分の住んでいる街をゆっくりと散歩してみた人も多いのでは?マタニティさんに限らず、子どもと近くを散歩することで、地域の歴史を知ったり、素敵な場所を見つけたりした方もいるでしょうね。とても共感できる一句です。

コロナ禍で外出自粛の今、SNSは孤独を感じがちなママたちの強い味方です。離れた友だちとの近況報告をみんなでシェアすることは当たり前の1年になりましたね。

インスタが ママ友がわり この時代

インスタが ママ友がわり この時代

【作者コメント】
コロナでママ友も作れないので、インスタの投稿がママ友みたいな存在だった

【ミキハウス子育て川柳選定委員からのメッセージ】
コロナ禍で、世の中全体がSNSをますます頼りにしています。大切な人には会えないけれど、誰かとつながりを持っていたい気持ちが、これまで以上に高まりました。一緒にお茶するママ友を作ることは、今は難しいけれど、SNSにアップされているママたちの情報を見る・・・それはお茶会でいろいろおしゃべりするときの感じに似ているのかも。いいねをしたり、コメントしたり・・・そうしてママ友と話すように会話しているのですね。とても共感できる一句です。

以前は当たり前だった立ち会い出産。パパと一緒にわが子の誕生を喜び合うはずだったのに、コロナ禍で妊婦さん以外の立ち入りが禁止された病院が多かったようです。こんな状況の中、出産もその後の入院生活も一人で乗り越えたママたちは、やっぱりすごい!

出産も 新型だった 一人きり

出産も 新型だった 一人きり

【作者コメント】
コロナの影響によって、ほとんどの病院やクリニックでは、出産時の立ち会いや面会に制限がかかり、今だかつてなかった、希望ではない一人きりでの出産を経験された方が多かった。

【ミキハウス子育て川柳選定委員からのメッセージ】
コロナ禍での出産を迎えた妊婦さんみんなが感じたことを、潔い表現で川柳にしていただきました。さみしく不安で、つらい気持ちもあるけれど、「新型」という表現を使いこの状況を受け止めた様子、そして「一人きり」という言葉からは、コロナに負けない!という決意さえも感じます。


コロナ禍だって、赤ちゃんは元気に育ち、家族の暮らしは続いています。子どもと向き合う毎日は驚きや感動に溢れていますね。そんな気持ちや経験を五・七・五で残しておけば、成長したわが子への素敵なメッセージになりそうです。川柳なら、あまり形にこだわらず、季語いらず、口語・字余りOKで、ダジャレを織り込んだ言葉遊びも自由です。次回の「ミキハウス子育て川柳募集」の際には、あなたも川柳にチャレンジしてみませんか?

この記事をシェアする

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

あなたへのおすすめ

おすすめの記事を見る

記事を探す

カテゴリから探す

キーワードから探す

妊娠期/月齢・年齢から探す