気になる“保活”のホントのところ 
3人のママのリアルレポート 

ミキハウス編集部

すでに始まった来年度4月入園の保育所の申し込み。仕事に復帰したい、再び働きはじめたいというママにとって、保育園に入れるかどうかは非常に切実な問題です。

「どんなふうに保育園を探している?」「入るために何か努力できることはあるの?」など、保活についての疑問はいろいろとあります。今回は、現在保活中のママ、一足先に保活を終えたというママなど、3人のママにお話をお聞きしました。

 

最難関エリア? 東京・世田谷区で保活中のAさん 36歳/デザイナー

(パパ38歳/制作会社勤務、長女1歳1か月)

妊娠中にしたことはひとつの園の見学。その後、去年9月に娘を生んでからは、生後3、4か月たった頃に、インターネットで自治体のホームページを見て、認可保育園と認可外保育園の違いなどを調べてみました。これらが保活の準備という感じでしょうか。そのときはけっこう楽観的に入れるだろうと思っていました。

娘が生後6か月になった、ちょうど2015年春から本格的に保活を始めました。まずは、自治体の窓口に行って「保育施設利用に関する案内」という書類をもらってきて、どこに園があって、どこで0歳児保育が行われているかを調べました。私たちの歩いていける場所の園には0歳児クラスはなくて、何駅か電車に乗っていくところで、4園あることがわかりました。住んでいるのは世田谷区の端で、すぐ隣の区があるような場所。その区の園も申しこみたいと思い、役所に聞いてみると「申請を出してもいいけれど、区に住民票のある人が優先されるのでまず入れないだろう」といわれました。こんなことなら、世田谷区の真ん中に住んでいればよかったなと思いました(笑)。

空きがあればいつでも入園させたいので、現在も今年度の申し込みは済ませています。けれど、やはり4月入園を狙うほうが現実的だろうなと、1歳児から預かってくれる園をリストアップし、見学を始めました。勤めている会社には事情を話して、育休を半年伸ばしてもらいました。

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世田谷区の7つの認可園と、4つの認証保育園や保育室と計11の園を見学。とりあえず見てみて、どこがいいかというよりも、ここには通わせられないという園があったらそれをチェックしている感じです。こっちが選べるような状況ではないので。

認可保育園はいつでも見学してくださいという対応ですが、保育室などは事前予約が必要で、見学自体が予約でいっぱい。連絡してから1か月後にやっと見学することができたところもありました。

実は保育室で、すぐに入れますよというところが見つかりました。さらに別の保育室で、来年4月からの入園の予約もとれました。けれど、結局お断りすることに。1か月の保育料が10万円と高額なのに、認可園と比べると充実した施設とはいえず、開放感がなく、窮屈な感じがしたので。このことをきっかけに、認可保育園に入れたいという思いが強くなりました。

私は、自治体のホームページ以外、インターネットでの情報収集はしていません。理由はどれが本当の情報かわからないから。入りやすくなるためのアドバイスも載っているようですが、見たことはありません。だから、保活でできることといったら、見学くらいですが「入れないかもしれない」ということを実感しています。

実は最近、実家のある地域(23区内)の園も見学に行きはじめました。父から「家の近くの園に空きがあるみたいだよ」と連絡をもらったからです。その園に聞いてみたら実際は、1歳児には空きがなかったのですが、引っ越しというのもひとつの選択かなと思うようになりました。

待機児童の数は世田谷区の3分の1くらいのようですし、たとえば実家近くに家を借りるとしたら、通えそうな園の数が今よりも倍くらいに増えます。こちらのほうが希望を持てます。でも、地元の方から「いや、こっちも激戦区よ」といわれて、認識が甘いかなとちょっとへこんでいます。

引っ越しとなると、お金もかかるし、私も夫も通勤時間が長くなります。通勤時間が長くなれば、職場では時短勤務にさせてもらえるのですが、それでは私の得意な業務はできないだろうなと。本当に難しいところです。

とりあえず、両方の区から来年度の申請書をもらってきて、もう少し考えてみようと思います。

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