気になる“保活”のホントのところ 
3人のママのリアルレポート 

ミキハウス編集部

千葉県で保活を終えたFさん(37歳)の場合

保活のために引越し 千葉県で保活を終えたFさん 37歳/出版社勤務

(パパ36歳/電機メーカー勤務、長男1歳)

結婚2年目で妊娠し、2014年10月に男の子を出産。その頃は千葉県柏市に住んでいました。0歳児クラスに2015年4月から入園することも可能でしたが、子どもが生後半年での復帰はやめにし、9月か10月の秋復帰を目指すことにしました。

私の職場は都内ですが、夫の職場は茨城。都内に住むという選択はなく、夫は毎日帰りが遅いので、お迎えを頼むことはできないという状況です。そのため、自宅付近の園を探すことに。それ以外の選択肢はないかなと思っていたところ、隣の市である流山市が、子育ての街としての施策を打ち出していて、保育所を増やしていることがわかりました。

流山市役所に行って、資料をもらい過去の入園実績を見てみました。通えそうな範囲にある園で、途中入園がいつ頃あるかを調べ、この園ならこれくらいの時期に空きが出るかもしれないという予想を立てたんです。空きには「若干名」と書かれているところもあったので、役所の方にそれは具体的に何人なのかを聞いたり、どのあたりの園の倍率が高くなりそうかなども聞いてみたりしました。子育ての街ということで、どんどんファミリー世帯が増えていたからです。

そして、仕事に復帰する2週間前に慣らし保育をすることも考えて、この園なら8月入園ができそうだとあたりをつけて、今年1月に流山市に引っ越しました。

私の場合、途中入園ならいつでもいいということではなかったので、申請書は7月になるまで提出せず、毎月役所の係りの方に電話をして、空き情報を聞いていました。先ほどいった若干名の話なのですが、それは本当にそのときになってからでないとわからないとのことでした。保育士さんが増えて、受け入れ人数が増えることもあるからだそうです。その他、保護者の転勤などでポッと空きが出ることもわかりました。

7月になって申請書を提出。狙いどおり、入園許可が出たのは7月23日でした。無事に入園できた時はほっとしました。

hokatsu_02

結局、見学に行ったのは4園。妊娠前はどういう園が家の近くにあるのかを調べたり、友人に保活について聞いたりする程度でした。保護者の働き方や保護者の親が同居かどうかなどによって、ポイント数(指数)が決められ、保育園に子どもを入れるのは相当大変なこともなんとなくわかっていました。今、パパもママもフルタイムで働くのは当たり前ですから、ポイントに差はつかないんですよね。

「見学に行った園にはお手紙を出したほうがいい」なんていう話も聞きましたが、私は書きませんでした。園の先生には入園を決める裁量はないといわれていますが、「少しはあるのかな」と思うことも。保活はこういう、もやもやした問題が多いですよね。

産後3か月の引越しは思っていた以上に大変でした。けれど、最終的にはいい選択をしたと思っています。私の通勤時間は少し短くなりましたし。

妊娠中に「ここで子育てをしたい」と思って引っ越す人もいるでしょうが、そうなると保育園探しの時点でもう1回引っ越すことになるケースもあります。少し待ってから、住む場所を決めるのもいいのかもしれません。

次のページ 東京・目黒区で申請したIさん(35歳)の場合

この記事をシェアする

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

おすすめの記事を見る

記事を探す

カテゴリから探す

キーワードから探す

妊娠期/月齢・年齢から探す