6月11日・12日、千葉市の幕張メッセで「プレママ・プレパパ&ベビーフェスタ」が開催されました。今回は「ミキハウスランド」とはじめての共同開催。多くの来場者の熱気に包まれた会場には、赤ちゃんがこの世に生まれてくる日を待ち望むプレママ、プレパパが集まりました!
赤ちゃんに会う前に「イメージできてよかった!」
大人気!「赤ちゃんのお世話体験セミナー」
「肌着の着せ方体験」「沐浴体験」「おむつの替え方」と3つのセミナーが、2日間にわたり計5回開かれ、延べ700名ほどのプレママ、プレパパが参加しました。応募者多数で抽選となっていたため、当日キャンセル待ちの列もできるほどの盛況ぶり。
壇上に上がったのは、ミキハウスの子育てキャリアアドバイザー(KCA)の西久保江里さんと、サポート役の中田翔一さん。実際の新生児の標準体重(約3kg)、身長(約50cm)と同じ大きさの赤ちゃんの人形を使って、レクチャーしました。
「肌着の着せ方体験」では、赤ちゃんの肌着の“特徴”から説明。たとえば、赤ちゃんの肌着は赤ちゃんの肌に直接当たらないよう、縫い目や洗濯表示などのタグが表に出ています。こうした基礎的な知識も西久保さんが丁寧に説明し、その都度、参加者らはうなずきます。また、「赤ちゃんの腕を引っ張ると脱臼することもあるので、肌着を着せるときには、肌着の袖を引っ張るようにして着せてくださいね」という具体的なアドバイスにも、みなさん一様に真剣な様子で聞き入っていました。
パパたちがより真剣な顔を見せたのは、「沐浴体験」。新生児の赤ちゃんは首がすわっていないので、赤ちゃんのお人形も首をしっかり支えながら、もう一方の手にはガーゼを持ち、顔を優しく拭いていきます。そんなパパの一生懸命な姿を、自分も手を動かしながら笑顔で見つめるママもいたのが印象的でした。
「いろいろとご説明しましたが、これだけ覚えて帰ってください。体を洗う順番は目が最初でおしりまわりが最後。この順番さえ間違っていなければ、大丈夫です。沐浴を赤ちゃんとの楽しい時間にしてくださいね」と西久保さん。この言葉に安心したパパも多かったようです。
赤ちゃんとの生活でいちばん回数をこなすことになる「おむつ替え」。こちらも初体験という人がほとんどで、「股のところがゆるゆるしているけどいいのかな」「テープの留め方、これで大丈夫?」とママ、パパで相談しあう姿も見られました。
お世話体験セミナーの参加者にお話を伺いました。
「不器用なので自信がなかったのですが、赤ちゃんの生まれたときのサイズなどが赤ちゃん人形を使うことでイメージできてよかったです」(パパ)
「今日はなんとかできましたが、本当の赤ちゃんなら動くだろうし、大変なのだろうなとも思いました」(パパ)
「知らないことばかりだったので、とても勉強になりました。説明もわかりやすかったです」(ママ)
「今月出産なのですが、今おなかの中にこのお人形くらいの赤ちゃんが入っていると思うと、けっこう大きいんだなと思いました。とにかく来てよかったです!」(ママ)
みなさん、セミナーの内容にはとても満足されたようです。それ以上に、いろいろ体験したことで「いよいよ“新しい家族”との生活が始まるんだな」という実感を持てたことが、何よりの収穫だったのかもしれません。
子育てを応援する団体や企業が大集合。
お役立ち情報ブースや話題のコンテンツ体験が大人気!
これらのセミナーの他に、会場内にはママのための学校「mamagaku(ママガク)」による「おひるねアート撮影会」や、ママと赤ちゃんの健康をサポートする「おやこ保健室」などのコーナーも設けられました。
おやこ保健室は予防医療コンサルタントとして活躍する細川モモさん主宰の一般社団法人「ラブテリ」が行ったもの。まず骨密度やヘモグロビンの測定を行った後、食習慣のアンケートを実施。これらをもとに、同団体の公認カウンセラーから妊婦さんやママへ向けて、個別に今後のよりよい食生活への個別アドバイスをしました。公認カウンセラーの豊永彩子さんは「妊婦さんや産後のお母さんの不安を解消し、妊娠中や出産後も楽しんで過ごせるようなきっかけづくりをするのがいちばんの目的。お役に立てればうれしい」と話してくれました。
「子育て応援ステージ」では、子育てをするうえで知っておきたい、食事のことやお金のこと、ママの仕事などに関する講演が行われました。
NPO法人「ArrowArrow」の代表理事・堀江由香里さんはママの復職をテーマに講演。堀江さんは「出産後のママは復職したとしても、以前のように働けないことに負い目を感じてしまう」と、復職ママの陥りがちな“落とし穴”について言及。そのうえで、「そういった“固定概念”を捨てて、必要以上に負い目など感じないこと、さらに職場の同僚、上司などとみんなで協力することが大事です」と語りました。
また会場内には、11の子育て応援企業、自治体がブースを設け、これからの赤ちゃんとの生活が楽しく、幸せに送れるための事業やサービスの案内も実施。来場者からの、さまざまな相談にものっていました。
参加企業のひとつには、「理想の数だけ子どもを産める社会」を実現するために昨年設立された「1more Baby応援団」の活動も行う、住宅販売会社「タマホーム」も。担当者は「コストパフォーマンスのよい住宅を提供することで子育て世代をサポートしたい」と今回の出展理由についてお話してくれました。
また、求人メディア「タウンワーク」などを運営する「リクルートジョブズ」は、いつかは仕事をしたいと考えるママへ適職診断を実施。さらに、相談者には子育てにかかる費用から、今後の家計のシミュレーションを明示するなど、より現実的な課題に応えるサービスを提供していました。これも、リクルートグループが推進する働きながらの子育てを応援する「iction!(イクション)プロジェクト」の一環とのことです。
盛りだくさんの内容だった「プレママ・プレパパ&ベビーフェスタ」。赤ちゃんが無事に誕生した後、赤ちゃんのお世話だけでなく、親としていろいろなことに直面し、迷ったり悩んだりすることもあるでしょう。そんなとき、このフェスタに参加していた“応援団”の存在を思い出せば、少し気持ちが楽になるはず。プレママ、プレパパの皆さん、遠慮なく多くの人の手を借りて、楽しく子育てしてくださいね!