月末金曜15時退社でこれだけ変わる!
子育て家族の「プレミアムフライデー」活用法

ミキハウス編集部

プレミアムフライデーを導入した企業に聞いてみました

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それでは、プレミアムフライデーにあわせ15時退社の“早帰り”を実施した企業にお話を聞いてみました。

従業員のワークライフバランスの向上と業務効率のアップにさまざまな形で取り組んでいる森永製菓株式会社。今回、その一環としてプレミアムフライデーでの早帰りを実施したそう。同社人事総務部担当者の方は、その実態をこう語ります。

「初めての取り組みだったので、社員はそれぞれ『さて、何をしようかな?』と案を練っているようでした。たとえば、マーケティング担当部門の30代男性社員は『いつも仕事で帰りが遅いので、早めに帰って、息子をお風呂に入れてあげたい』、営業部門30代男性社員からも『平日は仕事優先になりがちなので、早めに帰って家族とすごす予定。妻と娘に、お土産を買って帰りたい』と、家族と楽しくすごしたいという声も多数届いています」

家族との時間をすごすために使いたいという社員の方も多かったようです。

続いて、2013年の田村公正社長就任時より“働き方改革”を実践してきた株式会社USEN。今回のプレミアムフライデーも、「全従業員に該当する制度を!」という想いで賛同したといいます。同社ではオフィス向けのBGMサービスで啓蒙コメントを放送したり、同社が運営するグルメサイト「ヒトサラ」ではプレミアムフライデーに使えるお店特集を開設するなど、施策を後押しする一方で、率先して社内で取り組んでいこうという空気があったそうですよ。

同社広報部マネジャーの清水さやかさんはこう言います。

「私も実際に未就学児を育てる母親ですが、フルタイムで働いていると保育園が同じ時短のママさんともなかなか会えません。けれど15時あがりのプレミアムフライデーは、時短ママさんと一緒に子どもの習い事の体験レッスンに行っても、時間がまだまだあるのでその後夕食を食べに行きたいと思っています。いつもとは違うメンバーでのご飯はとても新鮮なすごし方になりそうです」

思わず「なるほど!」と膝を打ってしまいそうな清水さんのお話。たしかにお仕事をしながら子育てしているママにとっては、同じ保育園のママ友といえ、時間の都合上なかなか会えないもの。しかし、プレミアムフライデーを利用すれば、そういうママ友ともコミュニケーションを深めることができるのかもしれませんね。

生産性の高い仕事をすることに加え、新たな価値観に触れたり、趣味や家族との時間を創出するため、積極的に“働き方改革”の取り組みを行っているサントリーホールディングス株式会社。社内からはプレミアムフライデーを利用して、「部署を挙げてレクレーションを行いたい」、「早い時間からオープンする飲食店を訪問したい」など、積極的に活用したいとの声が上がっているそうです。さらに子育て中の社員からはこのような声も聞こえてくるとか。

「普段は子どもの保育園のお迎えで、夕方以降のプライベート時間確保が難しいメンバーが多い部署では、15時からの懇親会を実施。『普段はなかなか図れない形でのコミュニケーションを取る貴重な機会』といった声を聞いています」(広報部担当者)

プレミアムフライデーで早帰りを実現しているのは大企業だけではありません。宮崎県日南市でも、このプレミアムフライデーに乗じた地域活性イベントが開かれ、盛況だったとか。同市のマーケティング専門官としてイベントを企画した田鹿倫基さんも次のように話します。

「市内の油津商店街に新しくできたゲストハウスで、プレミアムフライデー当日に、15時から焼酎100円、レモンハイ300円で提供するイベントを行い、老若男女たくさんの人がゲストハウスに集いました。私も1歳の子どもがいるのですが、妻と子どもも一緒に参加。商店街の真ん中で、家族と楽しい時間をすごすことができましたよ」

平日の昼に健全な雰囲気の中、家族とお酒を楽しむ。酒処・九州宮崎の子育てファミリーらしいプレミアムフライデーの楽しみ方ですね。

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