子どもの成長を実感できる!
ママもパパもうれしい、0歳からのお稽古ごと

2017.06.29

ミキハウス編集部

生まれたばかりの頃は、ほとんど眠っていたのに、知能や感覚、体の機能などの発達とともに、笑ったり、自分の両手を合わせたり、寝返りしたりと、赤ちゃんは教わらなくても、自分から新しいことにチャレンジし、できる事がどんどん増えていきます。

日々成長する赤ちゃんの姿は、パパ・ママにとって大きな喜びですね。そこで、気になり始めるのが「お稽古ごと」でしょう。最近は、いろいろなメディアで、「0歳からのお稽古ごと」が紹介され、赤ちゃんの「知育」や「発達促進」を謳う教室の広告も目につくようになりました。

今回は、「何かやらせてみたいけれど、何をどう選べばいいのかな」、「まだ簡単な言葉も理解できないようだけれど、何か始めた方がいいのだろうか」と悩むパパ・ママのために、出産準備サイトが取材してみました。

 

始めるなら、赤ちゃんの成長は個人差が大きいことを理解して

まずは0歳の子どもへの「学習」がどの程度、その後の人生に影響を及ぼすのかということについて専門家のご意見を聞いてみましょう。

お話を伺うのは玉川大学の「赤ちゃんラボ」の一員でもある、同大教授で工学博士の岡田浩之先生。先生の研究テーマは人工知能(AI)や認知発達など。赤ちゃんの知能の発達に関する研究も取り組んでいます。

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そんな岡田先生ですが、0歳からのお稽古ごとについて開口一番、「能力の開発という点ではあまり意味がない」と指摘します。

「早期教育の専門家ではない僕が言うと、なにかと波風が立ちそうではありますが(苦笑)…多くの赤ちゃんや子どもの知能の研究をしてきた僕から言わせると、0歳児のお稽古ごと、引いてはいわゆる“早期教育”が、その後の子どもの成長に明確によい影響を及ぼすという効果が科学的に実証されたことはありません」

同様の主張をするのは慶應義塾大学医学部小児科教授の高橋孝雄医師。子どもの成長や発達に詳しい高橋医師もこう語ります。

「0歳の子どもに何かしら教育を施せば、人よりも“早く”何かを学ぶという効果はあるでしょう。しかし、それは“早い”というメリットはあるものの、一部の、例えば障害を持たれたお子さんを別にすれば、総じてその子どもの能力そのものを引き上げる効果があるかというと、そのような証拠はないと思いますね」

何かと早期教育がその子の能力そのものを押し上げるとも思われがちですが、奇しくもふたりの専門家がそれを認めていないのは興味深いことです。

前出・岡田先生はこう続けます。

「もちろん、教育熱心な親御さんを否定するわけではありません。それどころか、教育熱心であることは、行きすぎなければ、決して悪いことではないでしょう。でも、やらせたから優秀になるとか、その効果を期待しすぎるのはよくないと思います」

0歳からのお稽古ごとは、いい意味で「ゆるく」やるのがママやパパ、そして子ども本人にとっても幸せなことなのかもしれません。

「そして何より重要なことは、子ども同士を比べないこと。『うちの子はよその子と比べて発達が遅いようだ』と心配する親御さんは実に多いのですが、そもそも子どもって、一人ひとりの発達の差がとても大きいんです。言葉をしゃべり始める時期とか、歩き始める時期とか、早い子と遅い子では1年ぐらい違います。でも、早くしゃべり始めたから優秀で、早く歩き始めたら運動能力が優れているということはありません。子どもの発達のしかたには、ばらつきがあるというだけのこと。だから子どもを比べるのは意味がないってことは、分かっていただきたいですね」(岡田先生)

子ども同士の出来不出来に一喜一憂するのではなく、その子どもが以前より少しでも上達したか。そして、出来るようになったら全身全霊で子どもをほめてあげて、ポジティブな気持ちを育むこと。そういう親としての“基本動作”が何より大切なことのようです。

次のページ 主役は赤ちゃん。でも新米パパ・ママにも新しい体験が待っています。

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