子どもの成長を実感できる! ママもパパもうれしい、0歳からのお稽古ごと

2017.06.29

ミキハウス編集部

主役は赤ちゃん。でも新米パパ・ママにも新しい体験が待っています。

専門家の意見は、「0歳児教育でその子どもの本来持つ能力が上がることは考えられない」というもの。そう考えた時、それでは0歳児教育は無意味なのかと思ってしまいがちですが、そういうことでもないようです。

東京・勝どきにある子育て支援施設「グロースリンクかちどき」では0歳児教室も開いており、地域のママに大好評なんだとか。同施設を協働運営するPIAZZA株式会社コミュニティ事業責任者・吉澤晶子さんはこう言います。

「お歌を歌ったり、踊ったり、体を動かしたり…いろいろな体験を通じて赤ちゃんはいろいろなことを学んで行きます。そして何より赤ちゃんもママも笑顔になれる、それが0歳児教室の最大の利点かもしれません」

同施設がある東京の臨海エリアは、近年30~40代の子育て世代の流入が急増しています。そういう地域で暮らす子育て中のママは得てして孤独になりがち。0歳児のお稽古ごとに通うことは、そういう孤立しそうなママを助ける効果があるのではないかと吉澤さんは指摘します。

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「私自身、地元は北海道で、結婚して、このあたりに引っ越してきたんですが、(当初は)このあたりには知り合いがいなくて、街の様子も分からない。その上、ご近所づきあいも生まれにくい。毎日、家の中で小さな子どもとだけ向き合って生活していると、孤独を感じてしまうんです。そんな時、お稽古の教室に来て、同じような親子と一緒にすごして、ママ同士で話をすると、精神的にすごく救われる。私の周りにはそんなママがすごく多い。こうした教室で同じような境遇のママと出会うことで、悩みも共有できたり、場合によっては助け合いもできる。そうなると、赤ちゃんへの接し方にも余裕が生まれて、親子関係も良くなるんです。これは、赤ちゃんにとってもすごく大切なことだと思うんですよね」(吉澤さん)

“ママは横のつながりを求めている”と吉澤さん。お稽古ごとで、それを見つけることは、ママにとっても子どもにとってもポジティブな効果を生むのかもしれません。

もちろん「ママの都合」だけでお稽古ごとを選ぶのが良いということではありません。色々な選択肢がある中で、子どもが興味を示しそうなものを選び、体験させて見て楽しんでいたら続けてみる。あまり楽しそうではなかったら、別のことにチャレンジさせてみるなど、柔軟なスタンスが重要となってきます。

さらに同施設長・砂金由香さんは、その他に注意すべきこととして、このようなことを語ります。

「子どもは月齢や成長の度合いによって、できる事に差があります。こちらの教室でも対象年齢があまり広がらないように、クラスを設定していますが、無理して大きい子と一緒にレッスンするより、自分の子のレベルを見極めてあげて欲しいです。赤ちゃんが機嫌よくすごせて、親も楽しんで通えることが一番大事なことですから。子どもに合ったクラスで成功体験を積み重ねることが、結局子どもの能力を伸ばすことにつながるんじゃないかと思います」

気になる教室がある時は、まずは見学や体験に行ってみてください。まずはママの興味で選んでもいいし、音楽が好きな赤ちゃんなら、音楽を使ったものを試してもいいのではないでしょうか。そこから続けるか、続けないかは子どもの様子を見て判断してくださいね。

次のページ 「お稽古ごと」で、親子一緒にいい時間

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