近年は“孫育て”に積極的に参加される祖父母世代も増えています。共働き世代が増え、また保育関連施設の不足などから、親の子育て参加を望むママやパパが増えていることなどが背景にあるようです。
そこで生じてしまいがちなのが子育てに関する世代間ギャップ。
医学や生理学の研究が進んだ現代の子育て法は、親世代の常識とは違うこともあるようです。そこから生まれるギャップのせいで、子育て・孫育てをする上でお互いに「やりづらい」と感じることがあるのなら、ちょっとさみしいことですよね。
今回ミキハウスでは、「子育て今昔調査」として、現役のママ・パパ世代を対象に、祖父母たちの育児協力をどう感じているかについてのアンケート調査を行いました。調査結果からは、ママ・パパ世代から見た「親世代の育児協力」の現実の一端が見えてきます。
調査期間 | 2017年10月13日~19日 |
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調査対象 | ミキハウスベビークラブ会員のうち、お子さんのいる方、現在妊娠中の方 |
調査エリア | 全国 |
調査方法 | 会員向けインターネット調査 |
有効回答数 | 7033名 |
育児についてママ・パパが困っていること
子育て中のママ・パパは、子どもの世話ばかりでなく、仕事や家事に毎日大忙しです。そんな中、「助けて!」と言いたくなるくらい困ってしまうのはどんな場合なのでしょう。そこで最初に、「子育て中のママ・パパが困っていること」についてたずねてみました。
〈乳児期に困ったこと〉
乳児期の子どもについて「困ったこと」のトップは、「子どもの生活リズム」で55.2%。赤ちゃんの健やかな成長を願うママ・パパは、不規則になりがちな赤ちゃんの生活が気になるようです。次が「抱っこしなくてはいけないケースが多い」の48.4%。昔は抱き癖がつくと自立心が育たないなどと言われましたが、最近は、じゅうぶん抱っこして育てた方が情緒を安定させるとして、抱っこが奨励されています。ママ・パパもできるだけ抱っこしたいとがんばっている結果、「抱っこは大変」と感じているのでしょう。3位は、「自分の時間が持てない」で42.3%。離乳食が始まると「子どもの食事」について困ったママ・パパが37.5%います。
〈幼児期に困ったこと〉
1歳以上の子どもがいる人に「幼児期で困ったこと」を聞くと、一番多かったのが67.0%の「叱り方」でした。子どもの成長を感じるママ・パパだからこそ、きちんとしかって、物事を教えたいと願うもの。「どう言えば、子どもが理解してくれるか」、「感情的にならずに叱りたい」と考えるママ・パパは多いようです。2位は「子どもの食事」についての56.5%。3位は「子どもの生活リズム」で36.2%です。ママ・パパの半数以上が偏食やむら食いなどを心配し、3分の1以上が規則正しい生活リズムを保ちにくいことを気にしているということになります。身の回りに食べ物があふれ、夜型の生活になりがちな現代人の悩みを反映しているようにも見えますね。