子育てママを助ける年の瀬の時短術
家事のプロ直伝の“ちょこちょこ大掃除”

ミキハウス編集部

パパのやる気をアップさせるのは、ママのやさしい一言

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家事も育児もママ・パパが協力して、同じモチベーションで取り組めるのが理想。でも忙しくて帰りが遅いパパは家事に不慣れで、冬休みぐらい手伝ってもらいたいと思いながらも、どれくらいあてにできるのか不安なママもいるでしょう。近著『「やらないこと」から決める世界一シンプルな家事』の第六章「家族の力を合わせて効率化させる」でも触れましたが、こんな時にパパの力を発揮してもらうには、ママがパパにどんな声掛けをするかが、大きな鍵になるようです。

 

■肯定的な言葉がけでパパのやる気を引き出す

家事のやり方が違うと、つい「なんで言ったとおりにしてくれないの?」なんて注意してしまうママもいるのでは。でもそんな言い方では、パパに「家事をやってもろくなことがない」という印象を植えつけ、やる気をなくしてしまうことにもなりかねません。
これは子育てにも通じるかもしれませんが、ポジティブな声がけを心がけてください。旭化成ホームズの「共働き家族研究所」によると、パパをやる気にさせるのは「妻と子どもの感謝と喜びの言葉・姿」なのだそうです。感謝の気持ちは出し惜しみせず、どんどん言葉にしてください。

■パパのタイプを見極めて、やってもらうことを決めましょう

家事をうまくシェアするには、パパのタイプに合わせて、ママがどんな風にパパに手伝いをお願いするか、やり方を説明するかが大切です。パパが家事に対してやる気も能力もある場合は、口出しせずに任せましょう。
やる気があるのにやり方が分からないパパには、丁寧にやり方を教えます。網戸や排水口の掃除などやさしいことを担当してもらうと、自信がついて次につながるかも。
たまには家事が上手なのにやりたがらないパパもいるでしょう。そんなパパには、『これとこれ、どっちがやりたい?』とか『私はこっちをやるので、あなたはこっちをやってもらえる?』という言い方をすると気持ちよくやってもらえるようです。
最後はやる気がなくて、家事ができないパパ。一番困ってしまうタイプですが、ママが大変なことを伝えて、相談してみましょう。自分の事は自分でやってもらうだけでもママはラクになりますよ。

※    ※    ※

本間さんのお話を参考に、「無理せず、できる範囲で最大の効果をあげる」を目標にママとパパが力を合わせて取り組めば、赤ちゃんがいる家庭でも、年の瀬のお掃除を何とか乗り越えられそうですね。来年は赤ちゃんがお掃除をするママの真似をするようになるかも知れません。成長したわが子がパパと肩を並べて家中の網戸を拭く姿が見られる日もそう遠いことではないでしょう。

きれいになったお部屋で、家族みんなが笑顔で新しい年を迎えますように。

 

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【プロフィール】
本間朝子(知的家事プロデューサー)

不動産会社の企画営業、フードプランニング会社のチーフディレクターを経て独立。自分自身が仕事と家事の両立に苦労した経験から、ムダな時間と労力を省く「知的家事」を考案。セミナーや研修、便利グッズの開発などを通してメソッドを伝えている。日本テレビ「ヒルナンデス」、NHK「あさイチ」などのテレビ、『クロワッサン』(マガジンハウス)、『レタスクラブ』(KADOKAWA)、『ESSE』(扶桑社)などの雑誌、新聞等でも活躍。
著書に『家事の手間を9割減らせる部屋づくり』『写真でわかる!家事の手間を9割減らせる部屋づくり』(ともに青春出版社)、『幸せを呼ぶ家事「時短」の楽しい小ワザ88』(祥伝社)、『「片付く仕組み」のつくり方』(三笠書房)、『「やらないこと」から決める 世界一シンプルな家事』(日本実業出版社)他。2018年1月8日には新書『ムダ家事が消える生活』(サンクチュアリ出版)を発売予定。

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