働く女性であれば、妊娠しても仕事をやめたくないと思うのは当然のこと。職場にその意思を伝えたら、基本的に産前は6週間(多胎妊娠の場合は14週間)、産後は8週間休むことができます。これを「産休」と呼んでいます。
産休の前半は体を休め、健やかに出産の日を迎えるための準備期間。入院や出産後にスタートする育児のための準備など、やらなくてはいけないことが盛りだくさんです。けれど、意外と暇…なんていう声も。そう、子どもが生まれるとなかなか自分の時間を確保できないので、いろいろなことにチャレンジしたり時間をかけたりすることのできる、またとないチャンスなのです。
せっかく与えられた休暇を“自分磨き”のために使ってみては? 先輩ママたちに聞いた産休中のさまざまな体験をレポートします!
●念願かなって美大へ(Sさん)
憧れだった美術大学のスクーリングに参加しました。デッサンをしたり、カメラを使った実習に出かけたり、とても有意義な時間を過ごすことができ、大満足です。この時学んだカメラは、今でも趣味として続けているそう。
産休の自分磨きで一生ものの趣味に出会うこともあるんですね。
●基本に立ち返って料理を学ぶ(Mさん)
料理を基礎から学びたいと思い、クッキングスクールへ。素材の扱い方や切り方の基本など、今まで適当にやってきたことを体系的に学びました。毎日の生活に生かされていますね。
今後のママライフに役立つことを学び直すのもステキですね。
●ボランティアを経験し育休中も勉強(Kさん)
仕事で環境問題の解決を図る「環境コミュニケーション」に携わっていて、以前からこのジャンルのボランティアを経験したいと思っていました。産休時に少し時間ができたので、あるNGO団体に応募し、サポーターへのチラシ送付やアンケートの集計などを行いました。休業中にも関わらず情報収集ができたうえ、ママ友にもめぐりあい、予想以上の有意義な経験に。職場復帰後の仕事にも大いに役に立っています。
“産休自分磨き”が、その後の仕事に役立つことも。
●休暇そして出産への体づくり(Tさん)
産休前までは引き継ぎ業務などでオーバーワーク気味だったので、とにかく体を休めました。疲れがとれた後は、毎日のように散歩に。ふだんなら電車や車で行くようなところへ歩いていき、“一人遠足”。健康的に体を動かしたということが、私にとっては自分磨きかな。
自分磨きだからってなにも特別なことをするだけじゃないんですね。