食中毒・日焼け・あせも・虫刺され “梅雨の4大リスク”から赤ちゃんを守ろう

2023.05.11

ミキハウス編集部

梅雨入りが近づいています。湿度も一気に上昇する梅雨は、大人なら何でもない食べ物でも、小さな赤ちゃんはおなかをこわしたり、活発化したダニに狙われやすかったりと、なかなか“やっかいな時期”でもあります。今回は、そんな季節でも赤ちゃんが健やかな毎日を送れるよう、トラブル対処法についてまとめました。

 

梅雨は食中毒のリスクが高まります

梅雨は食中毒のリスクが高まります

梅雨から夏は湿度や気温が上昇するため、多くの細菌にとって好環境。すなわち、私たち人間にとっては食中毒のリスクが高まることになります。
最近は食中毒を心配して、おにぎりを素手でにぎらないというママ・パパが増えていますが、調理器具の消毒も忘れずに。
たとえばお肉を切った後の包丁やまな板についた病原菌が、何かの拍子に離乳食に入ってしまうことも考えられますから、調理器具や食器は消毒をするようにしてください。いろいろな方法はありますが、熱湯消毒がおすすめです。
熱湯消毒は、調理器具や食器を洗ってから、5分程度熱湯につけておくか、まんべんなく熱湯をかけます。その後、すぐにお湯を切って自然乾燥します。熱湯を入れる大きなボウルと熱湯から調理器具や食器を取り出すトングがあれば便利です(やけどに気をつけましょう)。
ふきんは、洗った後に電子レンジにかけると熱湯消毒と同じ効果があります。少々面倒な作業が増えますが、梅雨〜夏場にかけての、片付け後の習慣にしたいですね。

他にも化膿した傷口には食中毒の原因になるブドウ球菌がいるので、手に傷がある時には食べ物を触らないようにすることも大切。万が一、赤ちゃんがおなかをこわして吐いたり、下痢をするようであれば、脱水症状が進まないうちに医療機関を受診しましょう。

 

梅雨の紫外線は油断大敵です

梅雨の紫外線は油断大敵です

気象庁が発表している日中の「最大UVインデックス」の年間推移によると、例年紫外線のピークは5月〜8月。6月は梅雨で曇りがちにも関わらず、晴れの日の多い5月よりも紫外線量が多く、例えば2022年の東京のケースでいうと、6月と8月の紫外線量の月平均値はまったく同じ。つまり油断していると、とんでもなく日焼けしてしまう可能性があるのです。

赤ちゃんの皮膚は大人よりも薄く未熟で、バリア機能が弱い状態なので、この時期の「実は強い紫外線」にはとりわけ注意が必要です。たまの晴れ間には公園遊びもしたくなると思いますが、長く日光に当たる時には、紫外線対策も忘れずに。肌へのやさしさに配慮した赤ちゃん用のUVカットクリームを使用するのもおすすめです。

赤ちゃん用のUVカットクリームがいつから使えるのか、について明確なラインはありませんが、生後6カ月未満の赤ちゃんに日焼け止めを使用するのが心配な場合は、お近くの小児科医に相談してから使用するようにしましょう。またUVカットクリームだけでなく、帽子をかぶったり、羽織りものを着せたり、ベビーカーなどではサンシェードなどを使用されるのもおすすめです。

一方、適度な日光浴はとっても大事。日に当たることで体内でも生成されるビタミンDは、赤ちゃんの成長に欠かせない栄養素(※1)であり、不足すると赤ちゃんが骨格異常になる“くる病”などを発症することがあります。

では必要なビタミンDを生成するための適度な日光浴とはどの程度でしょうか?これは当然、季節によって変わるのですが真夏の強い日光だと手の甲に15分程度。一方、冬であっても1時間程度当たれば十分だと言われています(※2)。日本の環境下においては、日焼けするほど日光浴をする必要はないのです。

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