【座談会】日本に住む外国人パパに聞きました!
日本の“イクメン事情”どう思う?

ミキハウス編集部

「イクメン」になれば自分の可能性が広がる!?

――みなさんはこれまで日本で子育てしてきて、苦労もあったと思いますが、子育てにおける夫婦間のルールや約束事がありましたら教えていただけますか?

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金さん:特にルールは決めていないのですが、飲み会は減らしました(笑)。子どもが幼い間は、二次会まで参加することはないと思います。一次会が終わると、帰って子どもをお風呂に入れます。まあ、職場の人も、子どものためならしょうがないと帰してくれますが、僕はお酒が好きなので、ちょっとだけ複雑(苦笑)。

ベンさん:私は子育てするうえで、自分と妻でなるべく同じことを共有するようにしています。顔を洗ったり、鼻を拭いたり、子どもが嫌がりそうな世話をどちらかに押しつけたり、子どもと遊ぶような楽しいことを自分が独占したりしないように気をつけています。

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クリスさん:私と妻は2人でチームだと考えています。だから、子育てについての選択も、2人で決定するようにしています。ただ、男性の育休取得については日本ではごく一部の会社のみで、実際に取得するのは難しい状況です。私も仕事を続けなければならなかったので、妻は第一子を出産するときは、秋田の実家に戻りました。そのとき離れて生活しなければならなかったのはとても辛い経験でした。もうすぐ生まれる次男については、出産から積極的に関わっていきたいと思っています。

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盛さん:私たち夫婦は、子どもには中国人や日本人というカテゴリーにとらわれない、グローバルな人間に育ってほしいと考えています。そういう意味で、日本は子育てするにはいい国で、子どもにはできるだけインターナショナルな経験をさせてあげたいと思っています。ですのでホームステイのプロジェクトに参加するなど、海外との接点を持ちながら一緒に子育てをしてくれています。

――みなさんそれぞれにパートナーである奥さんとしっかりタッグを組んで、子育てに臨んでいることが伝わってきました。それでは最後に、これから積極的に子育てに関わっていきたいという日本人男性に向けて“子育ての先輩”としてアドバイスやメッセージをお願いします。

ベンさん:子育てを積極的に手伝うのは褒められたいからではありません。なによりかわいい子どもとのコミュニケーションのきっかけだと思って、感謝してやっています。おそらく私は“親バカ”です。でも、子どもが幼い間はそれぐらいの方がいいと思っています。ですので、みなさんもぜひ“親バカ”になってください。

クリスさん:子育てをしていると時間がなくなるのは確かです。私も以前やっていたフットサルやサッカーのチームを辞めました。その代わり、新しい趣味としてジョギングを始めました。ジョギングなら、一人で時間が空いたときにいつでも楽しめますから。そのように新しい状況に合わせて、自分も柔軟に変化していくのが大事だと思います。それは結構楽しいことでもあるので、みなさんもぜひ子育てをエンジョイしてほしいです。

金さん:子育てはどちらか1人だけの影響ではなく、パパとママの2人で一緒に良い影響を与えるのが大事だと思います。そういう意味でも、パートナーと2人で協力して子育てしていかなければいけませんよね。つまり、男性ががんばる必要があります。なので私もこれからがんばりたいと思います。

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盛さん:育児をするなかで気づかされることは本当に多く、職場にばかりいると鈍くなりがちな感性が研ぎ澄まされて視野を広げてくれますし、ビジネスにもきっと役立つと思います。一方で、私は子どもと仕事、どちらを取るかとなったら、間違いなく「子ども」を取ります。子育てを両立させてもらえないような職場だったら、仕事を変えます。仕事や職場はいくらでも変えられますが、子どもとの時間は取り戻せません。それぐらいのマインドで働けば“子育て仕事の両立”はけっして難しくはありませんよ。

2013年12月都内にて実施

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