【座談会】一番の味方はやっぱりパパ!  復帰ママをサポートするためにパパができること!!

【座談会】一番の味方はやっぱりパパ!
復帰ママをサポートするためにパパができること!!

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産休を終え、4月から職場復帰したママもいるのではないでしょうか。「仕事も、子育ても、家事もちゃんとこなせるかな」「赤ちゃんが保育園に慣れてくれるかしら」など心配の種は尽きませんよね。そんなとき、ママの悩みを共有し、協力して問題を解決するためには当然パパのサポートが欠かせません。そこで今回は、実際にママの職場復帰を経験したパパに集まっていただき、現在の生活の様子、子育てや家事の分担、仕事をするママへの思いなどについてうかがってみました。

※お住まいのエリアや各保育園の事情によって状況はさまざまですので、座談会の内容はあくまで一例としてお読みください。

 

【座談会メンバー】

01

入江健介(いりえ・けんすけ)さん/31歳、神奈川県川崎市在住。メーカー勤務。現在1歳10か月の女の子のパパ。税理士法人で働く妻が、2015年年4月に時短勤務で職場復帰。仕事と育児をこなしながら国家試験を目指して勉強している妻のために、週末の娘の世話はパパの担当。

02

小杉隆大(こすぎりゅうた)さん/32歳、東京都八王子市在住。フリーランスのWEBデザイナー。現在10か月の女の子のパパ。同じくフリーランスでWEBデザイナーの妻と自宅で仕事をしながら、ふたりで協力して子育て中。

03

岡賢志(おか・けんじ)さん/27歳、東京都板橋区在住。コンサルティング会社勤務。現在2歳8か月の女の子のパパ。妻は飲食店でパート勤務。2015年4月に職場復帰したが、現在第2子出産のため再び産休中。

今どきパパは、自然体で育児・家事を分担するのが普通?

――まず、奥さまが職場復帰してからの、1日の生活について教えてください。平日はどんなふうにすごしていらっしゃいますか?

岡:私の仕事は、担当する得意先によって働く時間がかなり違います。以前は早く帰れたのですが、去年の12月からとても忙しくなりました。朝7時半には家を出て、帰宅は23時ぐらいになってしまうので、娘はいつも寝ていて、顔を合わせることがありません。娘が2歳半ぐらいまでは、平日も育児や家事を手伝うことができたのですが、妻も「忙しいときは仕方がない」と思ってくれているみたいです。

04

入江:朝は7時までには起きて、朝ごはんを食べたら、娘をアトピー性乾燥肌の改善のためにお風呂に入れます。そのあと、私が通勤途中に保育園に連れていきます。妻にとって出社前は家事を片付ける貴重な時間。夕方のお迎えは時短で働く妻がしていますが、たまに忙しくて無理なときは、私が仕事の時間をやりくりして行くこともあります。早く帰宅した日は、娘のお風呂と寝かしつけも私がしていますね。

05

小杉:私と妻の場合は、自宅が仕事場でもあり、娘を保育園に預けていないので、家族みんなでほとんど一緒にすごしています。朝起きて、妻が朝食を作っている間に私が娘の世話をして、朝食が終わったら妻が片付けなどをしている間にお散歩に連れていきます。

帰ったら妻にバトンタッチして、私は仕事にとりかかります。たいていの時間は妻が娘を見ながら家事と仕事をやっていますから、昼ごはんは私の担当。作るより買ってくることも多いですが、お互いに相手の状況がわかるので、妻の仕事が大変なときには娘をあやしたり、おむつを変えたりなど面倒をみます。夜はお風呂に入れて、それが終わったらやっと落ち着いて、またパソコンに向かって仕事をする、という毎日です。

――休日は、ご家族でどんなすごし方をしているのでしょうか。

06

入江:妻は国家資格の取得を目指していて、週末は学校に通っているので、勉強に集中できるように娘の面倒は私がみています。たまには公園に連れていくこともありますが、家で遊ぶことが多いかな。そういう日の食事は妻が作り置きしてくれます。離乳食の時期が終わり、私と同じものを一緒に食べられるようになって、食事の時間がだいぶ楽になりました。

小杉:週末はできるだけ仕事を休みにして、平日忙しくしている妻に代わって娘の面倒を見るようにしています。土日に仕事をしなければならないときがないわけではないのですが、なんとかやりくりしていますね。

岡:土日はちゃんと休めるので、いつも一人でがんばっている妻に自由な時間を作ってあげるために、娘を近くの公園に連れていったりします。できるだけ食器洗いや洗濯物の片付けなど、家事もやるようにしています。

――みなさん、自然体でママをサポートしていらっしゃいますね。「ママをサポートするのは当然」というか、当たり前と思っているというか。奥さまの仕事と育児の両立をサポートするために、心がけていることはありますか?

岡:気をつけているのは、妻に「おつかれさま」とか「ありがとう」など感謝の言葉をかけることと、家族三人ですごす時間を大切にすることです。家事の分担を決めているわけではありませんが、できるだけ手伝おうとしますね。

入江:特に決めごとはありませんが、気がついたときにできることはやっているつもりです。料理などは妻のほうが上手なので、私は洗濯とかですね。仕事が好きな妻は、時短で働くのは物足りないときもあるようです。今は我慢してもらっているので、そのぶん週末などに子育てを代われるときは代わって、私のできる形で応援しているつもりです。

小杉:うちも家事や育児の分担を細かく決めているわけではありませんが、妻は家事を自分でやりたいと思っているようなので、私はできるだけ娘の世話をしようと思っています。自宅で仕事をしていて、育児も仕事も常に共有していますから、妻の様子を見てどのくらい手伝うか考えていますね。

 

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――みなさん、育児、家事に積極的に関わっていらっしゃいますが、仕事や職場に復帰した奥さまが変化したことなどありますか?

07

岡:私の転職で1年半前に香川県から東京に引っ越してきたので、娘を保育園に入れて仕事を再開することで、妻には新しい世界ができました。それまで妻は東京にほとんど知人がいませんでしたから、友だちや仲間ができて、とても心強く感じているようです。

小杉:うちの場合、職場復帰というより、出産後、病院から帰ってきたら仕事を少しずつ再開した、という感じです。家で子育てをしながら仕事をするようになり、目の前にいる子どもの世話を優先しなければならないことが多くなりました。そんな妻の負担を減らすために、外部との連絡は私がやることに決めました。妻が連絡しなければいけないときは、メールやチャットを使って、子どもの存在が仕事に影響しないよう気をつけています。

入江:妻はいつもほがらかなんです。職場に復帰して生活が慌ただしくなっても、それは変わりません。変わったことは、彼女の家事のスキルがものすごく上がったことですね。結婚前はあまり料理を作ったこともないようだったのに、最近すごく手際がよくなって、何でも短時間でパパッとやります。私は一人暮らしの経験があったので、子どもができたら家事は私の役目かな~と漠然と考えていたのですが。「環境は人を育てるんだ」と実感しています(笑)。

――お子さんたちはどうでしょう。岡さん、入江さんの娘さんたちは保育園に通うようになり、ママが職場に復帰したことで、変わったことはありますか。

岡:保育園は朝9時からだったので私は送っていけませんでしたが、預けはじめたときはママと別れるのを泣いていやがって大変だったみたいです。当時は土日になると妻にべったりくっついていました。でも、慣れてきて友だちができたら楽しそうに行くようになってほっとしました。

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入江:うちは0歳から預けたので、慣れるのも早かったようです。最初こそ別れ際に泣かれる日もありましたけど、最近はお迎えのときに「帰りたくない!」と泣くことも(笑)。延長保育の日は、年上の子と一緒にすごすので、社会性が育つようですね。わが子ながら愛嬌があり、保育園にやってよかったなと思っています。

――ママの職場復帰についてどう感じていますか。産休中のように家にいてほしいと思うことはありますか?

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岡:一日中子どもと二人きりですごすより、外に出て働く時間があった方がリフレッシュできるみたいで、本人も楽しそうです。ただ、私が最近家のことを手伝えないこともあって、疲れているんじゃないかと心配になります。

入江:結婚前から妻は外で働くのが好きだと知っていましたから、思う存分働いてほしいと思っています。今は娘のために時短で働いて我慢しているところもあるようなので。むしろ家にずっといるほうが、彼女にとっては大変だと思いますね。

小杉:うちも妻は仕事をしたいようですし、私も一人で家計を担うよりは二人のほうが心強いです。お互いに育児だけ、仕事だけだと煮詰まることもあるので、交代できるのはメリハリができて気分転換にもなります。でも子育てって、二人でやっても大変ですよね。

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――お子さんが病気のときなど、緊急時はどのように対応していますか。

岡:頼れる両親や兄弟、親戚が東京にはいないので、子どもが熱を出すとかイレギュラーな事態が起きるのはすごく不安です。今までは、妻が同僚にシフトを代わってもらうなどして都合をつけることができました。でも、もし代わってくれる人がいなかったら、私が仕事を休まなくてはいけないこともあります。もうすぐ二人目の子どもが生まれるので、妻も今まで以上に大変になるし、私のサポートが必要になるのは明らかです。

入江:そう、熱が出たときとか、病気のときは大変ですね。保育園は預かってくれないので、病児保育に預けることになりますが、病児保育には診断書が必要。だから、夜でも病院に連れていかなくてはいけなくて、仕事で疲れているときは結構つらかったりします。

小杉:私はこれまで、なにごとも予定を立て、その計画通りにものごとを進めるスタイルで生活してきたのですが、子育てをはじめてそのペースが完全に崩壊しました(笑)。子どもがいると思いどおりにならないことが多く、仕事で集中してアイデアを練っているときに、子どものおむつを早急に替えなくてはいけなかったり、あやしたり。私も妻も常に家にいるので、緊急時の対応はスムーズですが、納期の厳しい仕事はおのずとできなくなってはいますね。

――最近、保育園の待機児童問題が大きな話題になりましたが、みなさんを取りまく今の子育て環境についてはどう感じていますか?

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岡:認可保育園は条件が厳しくて預けるのが難しいです。うちは半年ぐらいで認証保育園に入れてもらったのですが、そこも空き待ちが多くてよく入園できたと思いました。保活はママに任せっぱなしでしたが、0歳からだと預けやすいとか、1歳になると枠が埋まっていてなかなか入れないとか、いろいろ事前に研究しておかなければならないこともあるようでした。

入江:うちも保活は産休中に奥さんががんばってくれました。たまたま第一希望の自宅と最寄りの駅の間にある認可保育園に入れて、とても助かっています。早生まれだと申し込みが遅くなってしまうので家族計画もそれを考慮に入れないと、なんて話も聞きます。子育て世代には厳しい時代なんでしょうね。

先日テレビで日本一出生率が高い村のことを紹介していたのですが、そこはちゃんと行政が子育てにお金をかけているんです。社会全体から見ると、僕らの世代だけ何とかしてくれともいえない気がして、現実はできる範囲でがんばるしかないのかなと思いますね。

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小杉:妻が妊娠中、「出産を控え、子育てが大変だろうから」と仕事を断られたことがあります。以来、子育てで忙しいことは、あまり外では言わないほうがいいのかなという気持ちがあります。フリーランスの仕事と子育てを両立していくのは難しいです。私たちみたいな働き方が増えれば、保育園に預ける必要がなくなる人もいて、待機児童問題も少しは解消するのかなとも思いますが、自宅でずっと子どもの世話をするのも大変ですから。

入江:たしかに、保育園に預けた後は、気持ちを切り替えて仕事に集中できます。私の場合は、職場の上司や同僚もわりと理解があるし、妻の妊娠中から家の状況などを話せる雰囲気だったので「子どもが熱を出したので帰ります」と躊躇なく言えるのはありがたいと感じています。

岡:うちは二人目が生まれたら、また二人の子どもの保活をしなくてはいけないし、妻が働いたぶんをそっくり保育園に払うことになるので、妻の職場復帰を迷う気持ちはあります。でも、働くことで妻がイキイキしているのはいいなとも思うので、どうするかはそのときの状況次第ということになるんでしょうね。

――男性の育休取得についても話題にのぼることが多くなりました。ご自身でも取ってみたいと思いますか。

岡:会社の別の部署の人ですが、半年の育休を取る予定のパパがいると聞きました。収入が減ってしまうので、私には難しいと思いますが、そんな心配をしなくていいなら考えてみてもいいかな。

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入江:あまり年が離れないうちに二人目が欲しいです。ただ、子どもが一人だけなら今のやり方で何とか回るのですが、二人目ができたら誰か家にいたほうが楽かも知れません。私なのか、妻なのかはわからないですけれど。その都度かもしれないし。長く取れるなら私が育休を取ってみようかと考えたりもしています。「パパ!」とそばに来てくれるのは小さいときだけでしょうし、そんな時間を一緒にすごせるといいですね。

小杉:フリーランスで仕事をしているので、育休を取るという感覚はありませんが、今までどおりの仕事量を維持しながら子育ても、というのは無理じゃないかと感じています。子育ては今しかできませんから、ある程度仕事を減らしても今は仕事より子育て優先。そういう大変な思いをする時期もまたよし、ということで。

子育ての大変さを実感したからこそ、ママの職場復帰を本気でサポートできる

――お子さんが生まれて、子育ての時間を作るためにやめたことや、諦めたことはありますか。また、子育てを通じて新しい世界はできましたか。

岡:子どもが生まれる前は、何かしら資格の勉強をしていましたが、最近土日は、子どもとすごすのでその時間がなくなりました。でも子育てをがんばる妻を見ていると、私もできることをして支えなくてはと思います。

入江:本を読んだり映画を見たりする一人の時間がなくなりましたね。会社の飲み会にも行かなくなりました。職場に娘と同じ年頃の子どもがいる人が多いので、こんなテレビ番組を喜ぶとか、情報交換をすることはあります。
また、妻が週末は時間がないので、保育園の懇談会には私が行っています。朝、子どもを連れてくるのは4割ぐらいがパパなのに、懇談会にパパはほとんど来ませんね。ママたちは仲良く話をしていても、パパたちは私も含めて、なぜか打ち解けづらい。ちょっと寂しい気もします。

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小杉:私も友だちと出かけなくなりました。仕事を終えて、夜遅く録画しておいたNBAの試合をBSで見ようとテレビの前に座っても、試合がはじまる前に寝ちゃうほど毎日くたくたで。まだ小さいので公園にも連れていけないし、パパ友と知り合う機会もありません。幼稚園に行くようになったら、私が送り迎えをするつもりなので、ママたちの中に突入することになるのかな、とは思っていますけれど(笑)

――最後に、ご自身の経験を踏まえてこれから職場復帰するママと、そんなママを支えるパパにメッセージをお願いします。

小杉:子育てを経験してはじめてわかったのは「仕事のほうが子育てより大変」というのは間違いだということ。その認識をパパとママで共有することが大事だと思います。わが子の成長が励みにはなりますけど、世話は実際しんどい。娘が生まれてこの10か月間でたった1日だけですが、晩御飯までにその日の仕事と子どもの世話が全部終わった日がありました。そのときは本当に晴れ晴れとした気分で。私たちは二人で仕事と育児をしていても、実際には妻が娘を見ていることが多いので、私の手があいたときは交代しようと心がけています。

岡:お互いに感謝やねぎらいの気持ちを言葉にしてあげると、それだけで喜んでもらえると思います。子育ては次々にやることがあって、想像以上に大変。私は香川の会社を辞めるとき、有給消化で1か月ぐらい家にいたときに、それを心底味わいました。正直なところ、会社に行けるのが幸せな気がしたほどです。だから妻はよくがんばってくれていると感謝しています。もうすぐ二人目が生まれますが、今まで以上に育児も家事もシェアしたいと思っています。

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入江:私も週末は娘とずっと一緒にいて、とてもかわいいけれど、世話は大変だなと思ってしまいます。仕事をして、育児をして家事もこなすママたちは本当に偉いです。どんなことでも“やって当たり前”ということはないので、「ありがとう」と声をかけるのは大事ですよね。

*   *   *

座談会に一緒に来てくださった入江さんの奥さまに、ご主人のことをうかがってみたところ、「毎朝保育園に送ってくれるし、急に迎えを代わってと連絡しても何とか都合をつけてくれます。家事にも協力的で本当に助かっています」とのこと。娘さんが「パパ!」とうれしそうに駆け寄る姿が、何ともほほえましいご家族でした。

仕事に子育て、家事とがんばるママを気遣い、サポートを惜しまないパパたち。今回の座談会では、3組のご夫婦がそれぞれ臨機応変に家事や子育てを分担している様子がわかりました。自然体で子育てに関わるパパたちは確実に増えています。日本の子育て家庭の風景も、徐々に変化してきているようです。

2016年3月都内にて実施

2016年3月都内にて実施

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