さて、産後1か月ぐらいになると、赤ちゃんのお世話にも慣れたママは、自分のからだが気になり始めるころでしょう。
多くの女性のお客さまから相談を受けてきた武田さんは、こう言います。
「10か月かけて大きくなったおなかが、すぐに元に戻るわけではありませんから、少しでも早く体型を取り戻したいと思うママは産後のボディラインをととのえるシェイプアップ用ガードルに興味を持たれます」(武田さん)
ワコール人間科学研究所では大学との共同研究で、多くの産後ママにご協力いただき、産後のガードルの着圧についての研究。その結果、生まれたのが、やさしく伸びて、やさしく戻ってくる、かと言ってゆるすぎない素材を使った、絶妙な着心地のガードルなのだとか。
ちなみに、その絶妙な着心地のよさを実感するには、サイズ選びが重要になってくるそう。
「サイズ選びはとっても大事です。妊娠前の自分のサイズに戻したいから、そのサイズをつけないと戻らないと思ってらっしゃる方も多いのですが、それは実はよくなくて、“無理なサイズ”をお買い求めいただくと、毎日着るのがしんどくなって、はかなくなっちゃうんですね。そうすると意味がありませんので、妊娠前のサイズを基準にするのはやめておいた方がいいと思います。かといって出産後にお店にサイズを測りにいくのも大変です。なのでオススメは(まだ動ける)妊娠8カ月ぐらいに、しっかり相談ができる販売員のいる店舗に行き、“下着のプロ”に体型の戻りを考慮したシェイプアップ用ガードルを選んでもらうのがいいでしょう」(武田さん)
お宮参りなど、産後のお出かけの機会はそれなりにあるもの。赤ちゃんのお世話でかがみこんだり、うつむいたり、いろいろな場面で無理のないガードルを選ぶためには、プロの手を借りた方が自分にぴったり合ったものを選べるでしょう。
なおワコールの売り場には、ビューティーアドバイザーと呼ばれる下着のプロがいます。妊婦さんについて基礎的な勉強をした上で、採寸やフィッティングなど技術を身につけ、厳しい社内審査をパスした女性たちです。
「マタニティ用の下着を求めて売り場にいらっしゃるお客さまは、ほとんどが初めての妊娠という方です。そのような方の心とからだに寄り添った親身のアドバイスをするのが、わたしたちビューティーアドバイザーの役目。何でも気軽に相談してくださいね」(武田さん)
下着選びひとつで姿勢やスタイルは違って見えるもの。妊娠・出産後の女性だってそれは同じです。着心地のよさ、腰の負担へのサポートなど機能面もさることながら、産前産後のママのために研究しつくされてつくられた“やさしい下着”は、女性をより美しくも見せてくれます。
「職場復帰に向けて体型を整えたいと思うママは多いです。出産を経験したからだは、骨盤まわりのじん帯がゆるんだり、おしりの形も変わった、胸が脇に広がったようだという相談もよくあります。肌にぴったりフィットして、バストやヒップを下からしっかり支えて丸ごと引き上げてくれる感覚の下着を試していただくと、変化を実感できるようで、『これで仕事にも前向きになれそう』と喜んでいただけるのは、私たちにとっても喜びです」(武田さん)
久しぶりに会う学生時代の友だちや、職場の同僚に「ママになって、素敵になったね!」と言われたら、誰だってうれしいもの。子育てをしながらでも、素敵でありたい。そんな願いが少しでもあるママにとって、ワコールの下着は強い味方になってくれることでしょう。
- 西村恵美さん(写真左)
株式会社ワコール ファミリーウェア商品企画課でマタニティ下着の機能開発やデザインに携わって約20年。プライベートでも出産・育児を経験し、自らの経験も活かして、プレママ、産後ママの悩みを解消するよりよい商品を開発するべく日々奮闘中。「仕事をしながらの育児は大変だったけれど、最近は成人した娘とショッピングや旅行に行くのが何よりの楽しみ」
- 武田順子さん(写真右)
株式会社ワコールに入社後、ファミリーウエア販売課で、マタニティ専属のボディアドバイザーとして店頭業務に携わり、多くのマタニティさんの声に耳を傾けながら、自らの経験にも基づいたアドバイスを行う。現在は社内資格のボディコンサルティングアドバイザーとして、社内外の販売教育や全国各地で行われるマタニティスクールの実施など販売部門を支える指導者として活動中。2人の子どもを持つ先輩ママ。