今年のゴールデンウィークは10連休!すごしやすい春真っただ中の長いお休みですから、赤ちゃん連れの旅行を計画しているママ・パパもいるのではないでしょうか。でもはじめての赤ちゃんとの旅行はなにかと不安がつきまとうもの。そこで今回は「赤ちゃんと行くはじめての旅」と題して、旅行ジャーナリストの村田和子さんに、赤ちゃんとの旅行を楽しむためのポイントを伺いました。
前編は旅行の計画の立て方と宿泊先選びについてまとめます。また、3月に行ったミキハウスベビークラブ会員へのアンケート結果から、赤ちゃん連れの旅行についての先輩ママ・パパの声もご紹介します。
旅行の目的はリフレッシュのために
約10か月の妊娠期間をすごし、出産という大仕事を終えるとすぐに慣れない子育てが始まるママ。最初の数か月は赤ちゃんのお世話にかかりっきりの生活になってしまうものです。でもそんなママも赤ちゃんの成長とともに少しずつ余裕が生れてきて、それこそ連休でパパもママも休みが取れる、なんてタイミングと重なれば旅にも行ってみたくなるものですよね。
はじめての子連れの旅。まず悩むのは行き先ですが、「ママや家族がリフレッシュできることを大前提に考えてください」と旅行ジャーナリストの村田さん。ただ、赤ちゃん連れの旅では計画通りに進まないことも多々あります。余裕を持ったスケジュールを心がけ、ホテルや旅館でゆったりすごす旅がオススメだそうです。
「たとえばミキハウス子育て総研が認定している『ウエルカムベビーの宿』などは、赤ちゃん連れのためにグッズから離乳食まで、先回りして必要なものが揃い、客室も赤ちゃん向けに配慮があって安心です。また、大手リゾートホテルの中には、ママとパパの食事中にお子さんを預かるサービスを行うところも出てきました。そういった赤ちゃん連れに優しい宿泊施設を上手に使えば、ママもパパもリフレッシュできるかと思います」(村田さん)
たしかにせっかくの旅行で、みんながぐったりしてしまったら、その後の日常生活に戻るのも大変になりますよね。では“ママや家族がリフレシュする旅”を念頭に、村田さんにはもう少し細かくポイントを絞ってご説明いただきました。
【はじめての旅行はいつがいい?】
「赤ちゃんの首がすわり、ママの疲れがピークを迎える生後4~5か月がおすすめです。ケアは必要ですが、赤ちゃんが動き回る前の方が、旅のデビューはしやすいと思います。私も息子が生後4か月から旅行を楽しんでいましたが、その時の経験などからアドバイスさせていただくと、はじめての旅行を成功させるポイントは二つあります。繰り返しになりますが、目的はママ・パパがリフレッシュする旅と割り切ること。ただし赤ちゃんに無理のないスケジュールや環境を整えることです」(村田さん)
ねんねの時間が長い赤ちゃんの方が、動きが少なく、ママ・パパもゆっくりリフレッシュできるということですね。続いてミキハウスベビークラブ会員のアンケートから、先輩ママの経験談も紹介しましょう。
※()内ははじめて子連れ旅行をした時の赤ちゃんの月齢
「まだ、ハイハイ前の小さな赤ちゃんだったので、あまり動かないし、移動中寝ている事が多かったので意外と楽でした」(7か月)
「4か月だったので、むしろ扱いやすく苦労することはあまりなかった。あえて言うならオムツ替え場所がタイミング良く見つけられなかったときは、少しだけ不便を感じた」(4か月)
みなさん意外に早い時期から旅行にでかけているようです。アンケートの回答の中で、はじめての旅行の目的として多くあがっていたのは、「赤ちゃんを祖父母や親せきに会わせるため」でした。「パパ(もしくは祖父母)がママを労う意味で計画した」というコメントも目立ちました。挨拶を兼ねた旅行に出かける時でも、家事や雑用から離れて非日常に浸る時間を作れば気分転換になりそうですよ。
【旅先を決めるポイントは?】
「はじめての旅行は、移動の時間が赤ちゃんの負担にならないような距離の場所に1泊するぐらいから始めてはどうでしょう」と村田さん。
まずは近場からということですね。ちなみに移動の負担が少ない場所だと、車や電車移動が多くなると思います。車の場合、オムツやおしりふき、着替えなどを多めに持っていけるのでなにかと安心かもしれませんね。
それでは先輩ママはどのようにして旅先を決めているのでしょうか。アンケートの回答を覗いてみると……
「ハーフバースデーのお祝いを兼ねて、車で2時間ぐらいのところに行きました」(6か月)「いざとなれば家に帰れる距離で、電車も1時間強程度だったことが行き先を決めた理由」(8か月)
旅をするタイミング、赤ちゃんの月齢にもよりますが、総じてママも赤ちゃんにも負担のない場所に「まず行ってみる」という方が多いようです。