「夫婦喧嘩は犬も食わない」ということわざがあるように、永遠の愛を誓いあったふたりなら、ちょっとしたケンカなんて愛情表現のひとつ…のはず。でもささいな言い争いがエスカレートした時、感情的になったパートナーが放ったひと言が心に刺さって忘れられないという経験はありませんか?
今回ミキハウスでは、「ママ・パパ禁句調査」としてベビークラブ会員さまへのアンケートを実施し、子育て世代のご夫婦が直面する“言葉のトラブル”についての実態を伺いました。パートナーから言われて傷つく言葉はどんなもので、夫婦の関係にどんな影響を与えるのでしょう。本記事がママとパパのコミュニーケーションのあり方を考えるきっかけになることを願いつつ、「ママ・パパ禁句調査」の結果をご報告します。なお、有効回答数3527名のうち男性29名、女性3498名という内訳となっておりますので、基本的にはママ側からの意見が反映されているものとお考えください。
(調査概要)
調査期間 | 2019年8月2日~2019年8月15日 |
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調査対象者 | 「ミキハウス ベビークラブ」会員のうち、お子さまのいる方、現在妊娠中の方 |
調査エリア | 全国 |
調査方法 | 会員向けインターネット調査 |
有効回答数 | 3527名(男性29名、女性3498名) |
大切な人を、なにげない言葉で傷つけていませんか?
《パートナーの言葉に傷ついた経験があるママ・パパは半数以上》
アンケートに回答してくださった3527名のうち、「パートナーの言葉で傷ついたことはまったくない」というママ・パパは312名で全体の9%でした。「あまりない」の1264名(36%)を加えると、45%のご夫婦がおおよその場面で穏やかに会話していることがうかがえます。
一方「たまにある」は37%(1297名)で「何度もある」も18%(654名)います。過半数のママ・パパはパートナーの言葉で傷ついたことがあるようです。
《“言われたら言い返す”が多数派です》
(グラフ1)で、「たまにある」「何度もある」と答えた1951名に「パートナーから『その言葉』を言われて、どう対応をしましたか?(複数回答可)」と尋ねてみたところ、「言い返した/明確に相手に怒りをぶつけた」と回答した方が、1276名と最も多い結果となりました。
一方、親しい人に共感してもらうことで気持ちを整理しているママ・パパは多いようで「家族に連絡した」と「友人・知人に連絡した」を合わせると、966名がパートナーとのトラブルを誰かに相談しています。また「SNSやブログなどに愚痴や怒りを書いた」も233名いました。
《原因には妻のがんばりに対する夫の理解不足がありそうです》
どんな場面でどういう言葉を言われて傷ついたのかを具体的に記入してもらったところ、
「産休中に『毎日暇?』と言われた。おなかが大きくなって辛かったけれど、家事もがんばっていたので理解のなさに傷ついた」(33歳、女性)
「育児や姑との関係に悩んで泣いていた時に『意味がわからない』と突き放された」(32歳、女性)
「二人目を出産直後、別室で寝ていた夫に睡眠不足をこぼすと『またそれか』と言われた」(31歳、女性)
「『いつ体型戻るの?』と夫。私も焦っていたので嫌だった」(36歳、女性)
「『おれも育児を手伝うから』と言われ、一緒に育てていくはずなのにその考え方はおかしいと思った」(33歳、女性)
などのご意見が寄せられました。妊娠や子育てという人生で初めての経験を、一生懸命に乗り越えようとしている時にこそ、パートナーの理解や思いやりは必要です。(上記の発言の)前後関係は詳しくはわかりませんが、お互いいつも以上に思いやりをもって接したいものです。
さて、そんな言葉を言われた方は、簡単に忘れるわけではないようです。
「自分を傷つけた言葉がどんなものだったか覚えていますか?」と聞いたところ、「一言一句覚えている」の333名(17%)と「大枠は覚えている」の1293名(66%)を合計した「覚えている」は1626名で、これは回答者の83%にのぼります。