抗菌・抗ウイルス成分
「Etak®(イータック)」開発者が語る
ピュアベール肌着&マスクの有効性

2020.04.06

ミキハウス編集部

赤ちゃんの肌着や布団カバーなど82品目の製品を揃えるミキハウスの「ピュアベールシリーズ」。最大の特徴は、軽くふんわりとした上質の綿の素材感を損なうことなく、抗菌・抗ウイルス成分「Etak®(イータック)」が生地にしっかりと固着されていて、繊維上の特定の細菌の増殖を抑制したり、特定のウイルスの数を減少させたりする機能にあります。さらに、繰り返し洗濯しても抗菌・抗ウイルスの効果が長く持続する点も魅力的。そこでEtak®の特性・効果について、開発者である広島大学大学院医歯薬学総合研究科教授の二川浩樹(にかわ・ひろき)先生にお話を伺いました。

 

新型インフルエンザを契機に実用化された固定化抗菌成分“Etak®”

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――新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスは、アルコール消毒が有効だと言われています。二川先生が開発した抗菌・抗ウイルス成分Etak®は、それ以上に“実用性”が高いと評価されているようです。まずは歯科医師である二川先生がなぜ、Etak®を開発したのかお教えいただけますでしょうか。

二川先生:歯の治療をしたことのある方はご存知だと思いますが、歯科医師は、治療の時に患者さんの口の中を消毒します。ところがアルコール消毒薬やマウスウォッシュの効果は一瞬なので、そこにある菌をやっつけることはできても増殖する菌には効果がないんですよ。アルコールは一瞬で揮発してしまうので、効果に持続性がない。

――歯を殺菌・滅菌しても、時間が経つとまた増えていくのですね。

二川先生:そういうことです。歯の中のバイオフィルム(菌の膜)は上から消毒薬をかけても表面にある菌が死ぬだけで、中の菌は生きています。しかも口の中の菌は増殖するのが非常に早くて、12時間で4000倍になるんですね。だから仮に除菌率が99%のマウスウォッシュ(そんなものは存在しませんが)で歯の表面を消毒したとしても、1日も経たないうちに元の状態に戻ることになります。こういう菌をコントロールするために、持続的に菌と戦う薬剤が欲しいと考えたことがEtak®開発のきっかけになりました。

二川先生

――持続的に菌と戦うとはどういうことですか?

二川先生:歯を抗菌加工するということです。治療の時に使っている消毒薬を歯の表面に留めておく、これを固定化するというのですが、それができれば、新しい菌がやってきても付着したとたんに死滅するわけです。そうすれば、患者さんが虫歯や歯周病、プラークで悩むこともなくなります。

――歯に抗菌加工ですか。なるほど、それなら虫歯になりませんね。

二川先生:口の中に薬液を入れるとすぐに流れてなくなるか、あるいは唾液で希釈されて効果が低くなってしまいます。でも歯の表面に固定化されるEtak®なら、抗菌効果を長時間発揮できるわけです。

――成分が「固定」されるから効果が継続するということですね。ただ、長時間消毒薬を口に含むことになると思いますが、そのあたりは大丈夫なのでしょうか?

二川先生:いろいろな形で安全性の試験をしましたが、Etak®はマウスに対して食塩よりも経口毒性が低いという結果が出ています。また、歯の表面だけに固定化できるので、口の中にいる健康維持に役立つ常在微生物を破壊することなく、悪い菌やウイルスだけをやっつけることができるんです。Etak®の開発に関しては、手助けしてくださった多くの方々の力もあり、2008年に固定化抗菌成分として完成しました。

――今から12年前のことですね。

二川先生:そうです。当初は歯科用として開発したEtak®でしたが、翌2009年に日本で新型インフルエンザの大流行の時に、Etak®を抗ウイルス剤として使えるのではないかと思いついたんです。

――抗菌・抗ウイルス性をインフルエンザウイルスにも活用できると?

二川先生:そうです。Etak®の除菌成分は「4級アンモニウム塩」で、これはインフルエンザウイルスなどエンベロープウイルスを不活性化するのに有効です。ウイルスは大きく分けて、その構造からエンベロープウイルスと非エンベロープウイルスに分けられます。アルコールやEtak®はエンベロープウイルスにダメージを与えるには極めて有効です。また、インフルエンザなどは、空気感染が少なく、ほとんどの場合は接触感染で広まります。つまり身の回りのものにEtak®を噴霧しておけば、そこにウイルスやってきても、すぐに死滅させることができますから、接触感染のリスクを格段に減らすことができます。

――すごい! ずばりお伺いいたしますが、これは新型コロナウイルスへの効果は期待できるのでしょうか?

二川先生:はい。コロナはエンベロープウイルスですし、“新型”と呼ばれるウイルスであっても、根本的な構造が変わらない限り効果がありますから、Etak®は有効と考えられます。すでに原料メーカーでは代替ウイルスによる評価試験が行われています(http://www.manac-inc.co.jp/news/view/285)。また、アルコールでは効果が限定的なノロウイルス、アデノウイルスのような非エンベロープウイルスへの効果についても有効と考えられます。

※上記のインタビュー内容は、固定化抗菌成分「Etak®」に関する二川先生の談話を編集したものであり、ミキハウス「ピュアベール加工」子ども用マスクの効能を保証するものではありません。

次のページ 子ども用マスクにピュアベール加工が特に有効な理由

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