【専門医監修】今の妊婦さんはやせすぎです

妊娠前に普通体重なら、出産までに10~13㎏増やしましょう

妊娠前に普通体重なら、出産までに10~13㎏増やしましょう

妊娠前の女性の体格はどれくらいが理想とされているのでしょうか。国際的な体格指数のBMI(Body Mass Index)は、下の計算式によって身長と体重から算出されます。

BMI(Body Mass Index)は、下の計算式によって身長と体重から算出されます。

BMI値が18.5未満であれば低体重(やせ)、18.5~25未満が普通体重、25以上なら肥満です。

もし“やせ”や“肥満”の判定なら、できれば妊娠前に普通体重の範囲に体重を収めておくことが望ましいようです。妊娠を望んでいるなら、病院で栄養指導を受けることもできますので、ご利用ください。

妊娠すると「太る」と不安になる方もいますが、おなかの赤ちゃんの成長とともにプレママの体重が増えるのは当然のこと。赤ちゃんの重さに加えて、胎児に栄養を運ぶための血液や子宮内の羊水も増加し、出産や育児に備えて、皮下脂肪がついたり、胸も大きくなってくるからです。

日本産科婦人科学会は令和3年6月に最新のエビデンスに戻づいた「妊娠中の体重増加の目安」を発表しました。下の表は出産直前までにどれくらい体重を増やしたらいいかを示したものです。

「妊娠中の体重増加の目安」

「妊娠前に普通体重だった妊婦さんは、妊娠中は1週間で300~500gぐらい増やしていくと、目標体重に近づきます。もっとも妊娠週数によっても増え方は違います。あまり神経質にならずに、増えすぎたら次の週にご飯を1杯減らすという程度の調整をしてみましょう」(吉村先生)

妊娠中に体重が増えると、産後の体型が戻りにくくなる考えられがちですが、妊娠中に体重を抑えても産後の体型の戻りとは関係がないとも言われています。産後の体型を考えて「太らないようにしなければ」と考えるのではなく、まず健康な赤ちゃんを産むことを第一に考えてくださいね。

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