妊娠前からのバランスのよい食事の例と、妊娠中に増やしたい栄養素を下の「バランスガイド」で表しました。
主食とは、主に炭水化物の供給源となるごはん、パン、麺、パスタなどの穀類、主菜は主にたんぱく質の供給源である肉、魚、大豆、大豆製品などを主材料とする料理、副菜は主にビタミン、ミネラル、食物繊維の供給源となる野菜などの料理を指します。
1日3回の食事のうち、主食と主菜、副菜の3品が揃ったものを2回以上食べると、必要な栄養を摂りやすくなります。上の図をイメージして、何を、どれくらい食べるかを検討してみてくださいね。
平成29年の調査から、日本人女性の食生活は、炭水化物を避ける傾向があり、エネルギーの摂取が十分でないこと、野菜に含まれる葉酸と鉄が不足しがちな傾向があることが指摘されています(※1)。
「人間のからだは毎日の食事で作られ、維持されているものですから、必要な栄養をバランスのよく食べる事は健康な毎日に不可欠です。食生活は習慣なので、急に変えるのは難しいでしょうが、妊娠はいいきっかけになると思います。無理のない範囲で少しずつバランスのよい食事と規則正しい生活を心がけていただきたいと思います」(吉村先生)
健康な体は生まれてくる赤ちゃんへの何よりのプレゼント。わが子の将来のために妊娠に向けたからだづくりを心がけ、子育てを思う存分楽しめる素敵なママになってくださいね。
- <参考資料>
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※1「妊娠前から始める妊産婦のための食生活指針 ~妊娠前から健康なからだづくりを~ 概要要領」(厚生労働省/令和3年3月)
https://www.mhlw.go.jp/content/000776926.pdf -
※2令和元年 国民健康・栄養調査(e-ヘルスネット:厚生労働省/2020年)
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00450171&tstat=000001041744 -
※3活力ある持続可能な社会の実現を目指す観点から、 優先して取り組むべき栄養課題について(厚生労働省/令和3年)
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000761522.pdf -
※4低出生体重児保健指導マニュアル(みずほ情報総研、厚生労働省/平成31年)
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000761522.pdf -
※5平成25年度版子ども・若者白書(内閣府/平成25年)
https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h25honpen/b1_02_01.html
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※1「妊娠前から始める妊産婦のための食生活指針 ~妊娠前から健康なからだづくりを~ 概要要領」(厚生労働省/令和3年3月)