年齢を重ねると涙もろくなるもの。テレビドラマやドキュメンタリー、いやいやバラエティ番組を見ていてもついつい泣いてしまうことなんてありますよね。横澤さんも、毎朝のルーティーンとして見ている国民的ドラマを見ては感動の涙を流しているそうですが――。
涙とティッシュと、娘の優しさ
私の朝のルーティンは、とにかく朝ドラを見ることが中心に回っています。
朝7時半から今期放送している「カムカムエヴリバディ」が始まるまでに、娘たちの朝ご飯やミルクを済ませて、放送が始まると同時に洗濯畳みをしながら感動で流した涙を畳んでいるタオルで拭く。
7時15分から再放送されているマー姉ちゃんは百歩譲って、支度をしながら見ていますが、絶対に7時半からは何も遮られることなく真剣に見たい。
でもそんな思い通りに行かないことが当たり前なんです。
ご飯中に朝ドラが始まってしまうことも多くあります。
その時はご飯を食べている長女の隣で見ては、おいおい泣いているのですが、私が泣いたことを確認すると、ティッシュで拭いてくれるようになりました。
泣いていなくても、『朝ドラ=お母さんが泣く』とインプットされているみたいで、「えんえんした?」と聞かれます。
朝ドラが始まると、「えんえんした?」「えんえんした?」と永遠に聞かれます。
もう朝ドラが聞こえなくなるほど聞かれます。
「えんえんしてないよ。」と言っても、エンドレスでえんえんした?と質問されて、右手にはいつでも拭けるようにスタンバイしているティッシュ。
初めてティッシュで涙を拭いてくれた時は、娘の優しさに感動して、追い討ちをかけて泣いたのに。今となっては、えんえんした?と聞かれないように意地でも泣かないようになりました。
そんなことを保育園の連絡帳に書いたら、担任の先生からこんなお返事が来ました。
「お母さん、朝ドラ見てるの?と聞いたら、『お母さんえんえんした!』と言ってティッシュを持って来てくれたので同封しておきます。お使いください。」
と書いてあり、ティッシュが2枚入っておりました。
ええ!と、ただのティッシュの写真を撮ってしまうほど驚きました。
園でも、とにかくティッシュで涙を拭かなければならないという正義感が働いていてクスクス笑いましたが、翌日しっかりそのティッシュで涙を拭かせていただきました。わざわざ保育園のティッシュまで…娘よ、ありがとう。
そして次女が泣いている時も、お姉ちゃんらしさを発揮して、ティッシュで拭いてくれるのですが、長女は優しく拭いているつもりでも、次女にとってはアカスリでゴシゴシやられてるぐらいの強さに感じていて、さらにえんえん泣いてしまっています。
優しく拭いてあげられるように、お姉ちゃんなりに練習しています。
涙はティッシュで拭かなければならないというお嬢さんの正義感、とってもかわいらしいです。そして(ちょっぴり荒っぽいとはいえ)早くもお姉ちゃんらしさを発揮していて、それも微笑ましいですね。