利き手がわかるのはいつ? 左利きの矯正は必要? 専門家に聞きました

2023.06.29

ミキハウス編集部

優れた音楽家やスポーツ選手には左利きが多い説

優れた音楽家やスポーツ選手には左利きが多い説

ミキハウスのアンケートで、左利きのママ・パパに日常生活に不便を感じることをあげてもらったところ、「ハサミ、包丁など刃物、注ぎ口のあるおたま、自動販売機、自動改札機、手帳式のスマホのカバー、ドアノブ、ペットボトルのふたなどネジ類」の使いにくさや「左でお箸を持つと隣の人にぶつかる」、「横書きで文字を書くと手が汚れる」ことなどが挙げられました。

“左利きの大人”は不便を感じながら生活しているようです。こうなると、左利きの子どもは“矯正”した方がいいのかな、と思ってしまいがちですが、山中先生は「基本的に子ども利き手がどっちであろうと悩むことはないと思います」と言います。

その理由のひとつが、優れた音楽家やスポーツ選手には左利きが多いという話。

「右利きの人は右手で意識して細かな操作を行い、それを左手が補助するという形で連動させて用いますが、左利きはどちらの手でどちらの役割もある程度こなせる人が多いです。そのため楽器を演奏することや、スポーツ活動のときには有利な面があります。

また、相手と向かい合ってプレーする野球やテニスなどの競技では、左利きが少ないことも有利に作用します。現にメジャーリーグのピッチャーは約3割が左利き。割合的には1割しかいないはずなのに、3倍もいます」(山中先生)

加えて山中先生は左利きの方が器用な人が多いことを指摘。

「日常の様々な動作を行うときも、右利きはほとんどが右手しか使わないのに対して、左利きはもう少しフレキシブルに両手を使う人も多い。もちろん左だけしか使えない人もいるのですが、お箸やペンは右だとか、ペンは左だけど習字は右で書くとか…右利きの人ではやっていないような器用な使い分けをしている人が非常に多いです。

もちろん、これは“矯正”で仕方なくどちらも使えるようになっているという側面もあるとは思います。ただ、指先や体を動かせば動かすほど、脳の活動も作られていくことを考えると、(少数派である)左利きの人は右利きとは異なる機能分化をしているとも考えられるので、違う発想をしたり、突出した性質を持っていても不思議ではありません。事実歴史上の偉人には左利きが多いですからね」

アメリカでは1981年から2017年までの間に40代ロナルド・レーガン氏、41代ジョージ・H・W・ブッシュ氏、42代ビル・クリントン氏・44代バラク・オバマ氏と4人の左利きの大統領が誕生しています。また古代ギリシャの哲学者アリストテレス、音楽家モーツァルト、芸術家のピカソら歴史上の偉人には左利きの人も多いようです。

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