昨年11月に当サイトに掲載した「【座談会】先輩ママに聞きました!上手な職場復帰は、産休への入り方から始まっている?」。その続編ともいうべき今回は、産前産後休暇(以下、産休)と育児休業(以下、育休)を経て職場に復帰した先輩ママたちに、そこに至るまでの苦労や工夫についてうかがいました。
座談会の終盤となるpart3では、子育てと仕事の両立に現在進行形で取り組んでいる3人のママに、様々な葛藤がありつつも「働き続ける理由」について話を聞きました。part1、part2も合わせてご覧ください!
葛藤もあるけれど…… 「ママ」としても「社会人」としても2つで“私”
――ところで皆さん、仕事に復帰した初日のことって覚えていらっしゃいますか?
北見さん:土日明けの月曜日みたいな感じで、自分としては割とすんなり戻れたという感覚がありました。もしかしたら、周囲の方々がそういう空気をさりげなく作ってくれていたのかもしれません。また、働いて税金を納めるということに、「社会の一員として生きている」という感覚を持てることをあらためて感じました。
小嶋さん:私は、子どもと離れて自分はちゃんと社会復帰できるのだろうかと少し不安に思っていましたが、一旦職場に入ると自分でもびっくりするほど、仕事に集中できたことを覚えています。かといって子どもの存在を忘れるわけではなく、お迎えの時間になると「早く子どもに会いたい」って、スイッチの切り替えがうまくできている自分に気づきました。
松尾さん:すごくよく分かります。1年間、子育てだけの生活もすごく幸せだったけれど、1人で働いてきた時間も長いから。「子育て」と「仕事」と時間に限りはあるけれど、それぞれに居場所があって、それを両立しようとして奮闘している今はすごく充実感があります。
――仕事をしながら子どもを育てるのは、2つの軸ができたということですよね。「ママである自分」と「仕事をする自分」その2つをどうやってバランスよくやっていくか、私も子どもがいるので常に悩んでいますが、それでも「働き続ける理由」が、皆それぞれにあるのでしょう。