【座談会】「私はこうやって職場復帰しました!」
現役ワーキングママの“復帰報告”座談会  part3

ミキハウス編集部

母親としての存在感をいかに出していくか?

――皆さん、仕事に復帰することで自分の仕事観をあらためて認識しているようです。一方、ワーキングマザーになることで働き方が変化した部分はありますか?

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松尾さん:私は仕事で扱っているのが「子供服」なので、自分の出産や育児の経験をもとに、できるだけお客様の気持ちに寄り添いたいと思うようになりました。たとえば、最近はプレママの方でもやっぱりお仕事をされていてギリギリまで働いている方がすごく多いので、ギリギリまで働いていた自分のことを思いだしながら接客したりしています。

小嶋さん:時間に制約のある中での勤務のため、良くも悪くも効率重視で仕事をするようになりました。ダラダラする時間が減ったのはいいことですが、逆にじっくり考える必要のある仕事は、「非効率的でも、もう少し深く考えないと!」と自分に言い聞かせながらこなしています。ただ、同時に色々なことをできるようになったのは、今後も仕事に活かしていけると感じています。

北見さん:私も時間の制約ができてから、「後回し」にすることがなくなりました。これは、仕事だけでなく家事にも活かされています。家がきれいだと帰宅したときも気持ちがいいものです。

――最後に、育休からの復帰を予定しているママへ、先輩ママとしてアドバイスをお願いします。

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小嶋さん:頼れるものは全部頼って、一人で頑張りすぎないでと思います。一つひとつ見れば、自分だけでなんとかできることや、ちょっと無理をすればできてしまうこともあると思いますが、子育てはこれからずっと長くやっていくもの。毎回ではなくても、時には色々な人を頼って、肩の力を抜いてやっていくのがいいのではないでしょうか。

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北見さん:会社の先輩の言葉で「子どもに大切なのは、母親の存在感の強さ」というものに励まされました。保育所に長く預けていることに気後れを感じるママも多いと思いますが、一緒にいる時間の長さではなくて、一緒にいる時間のなかで、愛情をしっかり与え存在感を強く出していくことが大事なのではないかと感じています。

松尾さん:私も、「子どもを預けることに罪悪感を感じなくていいんだよ」って言いたいですね。周りと比較せずに、自分なりのベースを大事にしながら、自分なりの子育てを模索していけばいいのではないでしょうか。お互い頑張っていきましょう!

(完)

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3人の先輩ママによる、職場復帰の経験談はいかがでしたか? 皆さんそれぞれに、自分の仕事観を見つめ直したり、子どもを持ったからこそ得た意識によって仕事のやり方を変えたりしています。時間に制約を持つワーキングマザーですが、その分深い愛情を持って子どもに接することが大事という視点は、後に続く後輩ママへの大きなアドバイスになったのではないでしょうか。

2014年11月 都内で実施

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【座談会メンバー】

kitami

北見梢(きたみ・こずえ)さん/32歳、マスコミ勤務。報道部在籍中に妊娠し、産休・育休を取得。2014年8月に復帰。現在は10時〜18時の勤務体系で、1歳3か月の長女を子育て中。

kojima

小嶋陽子(こじま・ようこ)さん/41歳、不動産会社勤務。情報サービス系企業に在籍中、2013年2月に出産し、育休を取得。職場復帰直前、会社売却に伴い所属部署の閉鎖を経験。すぐに求職活動を行い、自宅近くの不動産会社に再就職した。現在はフルタイム・残業なしの勤務体系で、1歳9か月の長女を子育て中。今回は、外資系企業に勤務する旦那さんも座談会に飛び入り参加。父親としての立場から、“イクメン”という言葉に対する違和感を語る一幕も。

matsuo

松尾久美子(まつお・くみこ)さん/39歳、ミキハウス勤務。3か所での店長職を経て、池袋東武店長兼エリアマネージャーに。2010年、同社の出版部門で働く旦那さんと結婚。2012年11月から産休・育休を取得し、2014年4月に復帰。現在は役職なしで、時短の7時間勤務で1歳10か月の長男を子育て中。

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