赤ちゃんが生まれたらやるべきこと(9) かかりつけの小児科医を決める

赤ちゃんが生まれたらやるべきこと(9) 
かかりつけの小児科医を決める

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赤ちゃんは病気でなくても、定期健診や予防接種などで病院に行く機会が多いものです。慣れない子育てに不安がいっぱいの新米ママ&パパにとっては、近所に気軽に相談できる小児科の先生がいると心強いですね。赤ちゃんが生まれたらできるだけ早い時期に「かかりつけの小児科のお医者さん」を決めましょう。

今回は「小児科医とは」、「かかりつけ医を決めるポイント」などを見ていきます。

 

小児科医は子どもの体のプロフェッショナル

子どもは医学的に見ると“小さな大人”ではありません。成長過程の子どもならではの体の特徴があり、子どもがなりやすい病気も存在します。大人のように自分で判断して、内科や耳鼻科など専門医を選べるわけではないので、まずはアレルギー、感染症、消化器疾患などあらゆる分野において子どもの症例に詳しい小児科医に診てもらうほうがいいでしょう。

小児科医は赤ちゃんの全身を総合的にみて診断を下し、適切な治療や投薬を行います。そして、もっと高度な検査や医療設備が必要な場合は大学病院などの大きい病院を紹介してくれます。

街の病院で「○○小児科」や「△△子どもクリニック」の名称なら、先生は小児科医です。中でも日本小児科学会認定医、日本小児科学会専門医の肩書を持つ医師は、小児科のエキスパートとして認められた小児科医ということです。

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多くの小児科の病院では予防接種や健診のための時間枠を設けたり、感染症の赤ちゃん専用の待合室を設置したりと赤ちゃんの健康を守るさまざまな配慮がなされています。

「内科、小児科」など複数の診療科を掲げている街の病院でも、「小児科、内科」のように最初に小児科があれば、小児科医が内科もみていると考えられます。「小児科、内科」と看板を掲げている病院では、ママやパパも同じ先生にかかることができます。家族の病歴や健康状態を把握してもらいやすく、コミュニケーションもスムーズで赤ちゃんも安心して通えそうです。

ただしこうした病院では、待合室などで大人の患者さんたちと一緒に待つことがあります。

「小児科専門の病院の待合室なら赤ちゃんがぐずっても、お互いさまなのであまり気になりませんが、以前内科も兼ねている病院で年配の男性に注意されたことがあり、それ以来子どもは小児科へと決めています」(30代ママ)という経験や「健診の時期にインフルエンザの流行が重なり、うつるのではないかと心配で通路に立ったまま抱っこして順番を待ちました」(20代ママ)という先輩ママも。逆に「子ども好きな年配の方も多いので、あやしてくれたり、お話ができてうれしかったこともあります」(40代ママ)もいました。

総合病院より近くの小児科がおすすめ

大学病院など大きな総合病院にも「小児科」はあります。「総合病院のほうがいろいろな専門医がいて安心」と思うママもいるかもしれませんが、大きな病院は曜日や時間帯ごとに違う医師が外来診療を行っています。そのため、いつも同じ小児科医に診てもらい、かかりつけ医と呼べるような継続的な関係を築くことは難しいようです。赤ちゃんに何か特別な心配事がある場合などを除いて、遠くの総合病院よりは、近くの小児科医のほうがよいでしょう。

先輩ママ、パパたちにかかりつけ医をどうやって探したかを聞いてみました。

「ママ友の口コミが頼りです。行っている人の話を聞くと様子がわかるので」(30代ママ)
「赤ちゃん訪問の時に保健師さんに相談しました。診療時間など希望に合わせて近くの小児科を教えてもらいました」(20代ママ)

「近くの小児科をネットで調べて散歩のついでに行ってみました。前を通るだけでも何となく雰囲気がわかり、偶然出てきたママの穏やかな表情が印象的だったので、予防接種を受けてみました。期待どおり、とても親切な先生でした」(30代ママ)

コミュニケーションの取りやすさやアクセスを考えて

かかりつけにしたい小児科医の条件について考えてみましょう。

■医師や看護師について

  • 診察がていねいで、説明がわかりやすい
  • ママ、パパの話を親身になって聞いてくれて、質問に的確に答えてくれる
  • 赤ちゃんに優しく接してくれる
  • 処方する薬について効き目や注意点なども説明してくれる
  • 家庭内での看護の仕方についてきちんと教えてくれる


■施設やアクセスについて

  • 玄関や待合室などがいつも片付き、清潔に保たれていている
  • 受付のスタッフが親身に対応してくれる
  • 感染症の赤ちゃん専用の待合室があるなど患者への配慮が見られる
  • 雨の日など出かけにくい天候でも、ママが家から一人で連れていける場所にある

 

最近はインターネットで手軽に診療や予防接種、健診などの予約ができる病院が増えました。予約診療のシステムはいろいろありますが、たとえば「i‐CALL(アイコール)」というサービスを導入するある医院では、インターネットで予約後、診察の20分くらい前になると、保護者のところにそのことをお知らせするメールが届きます。それを見てから病院を訪問すれば、病院内での待ち時間をできるだけ短くすることができます。また、院内感染を少なくする意味でも効果的です。

「具合の悪い子どもを抱いて待合室にいるのは、親も子も大変。予約診療システムを導入しているかどうかも、病院選びのポイントだと思います」(40代ママ)という意見もありました。

 

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これらすべての条件を満たす小児科医、病院はなかなか見つからないかもしれません。また人によって考え方や感じ方は違います。どの小児科医をかかりつけに決めるかは、ママ、パパが自分たちの生活の中で大切にしたいことを考えながら選んでいくのがいいでしょう。

まずは受診してから決めましょう

気になる小児科を見つけたら、軽い風邪や予防接種のときなど2,3回通ってみて、治療方針や病院の雰囲気を確かめてみるのもよいでしょう。いくつかの病院に行って、それぞれを比べてみると、「コミュニケーションがとりやすい」「診察がていねい」「赤ちゃんがリラックスしていた」など、小児科医や病院の違いがわかるようになり、自分たちにとってよりよい、かかりつけ医を見つけることができそうです。

「通いやすい家の近くの小児科に通っています。口うるさい先生と嫌うママ友もいますが、子どもは怖がらないし、細かいことまで教えてもらえていると考えれば辛口の指導も気になりません」(30代ママ)
「家でどのように看病したらいいのか、わかりやすく説明してくれる先生なので頼りにしています。いつも混んで待たされますが、我慢できます」(20代ママ)
「ちょっと遠いのですが、処方してくれる薬の説明をしっかりしてくれるので安心です。ベビースイミングを始める際にもアドバイスをくれました」(30代ママ)
「土日や祝日など、休診日でも急病のときはみてくれるかどうかも確認しました。救急病院もありますが、かかりつけ医のほうが安心だと思ったので」(30代パパ)

こうやって見てみると、人によって、かかりつけ医を選ぶ基準はそれぞれであることがわかりますね。

外から見る病院の雰囲気だけでなく、実際に健診、予防接種、診察を受けてみて、“ここなら安心”という病院を見つけましょう。

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