生後4週間までの新生児のうんちはゆるくて水っぽく、授乳などの刺激を受けると反射的に出ることが多いもの。このころは1日に7~8回する子も珍しくありません。
生後2か月ごろになると、1日に7~8回の子もいれば、2日に1回の子もいるといった具合に個人差がより出てきます。これは、消化器官の発達過程がそれぞれの赤ちゃんによって違うから。栄養の吸収がよくなって便の回数が減ったり、排便パターンが変わったりするので、便秘を心配するママ、パパも多いようですが、機嫌がよく元気で、体重が増えているならとくに心配する必要はないでしょう。
しかし、体重が増えず、うんちの回数が減っている場合は要注意。おっぱいやミルクの量が不足していることによる便秘の可能性があります。
とくに母乳の場合はどれだけ飲んでいるかわからないので、注意が必要です。
こういったことがあるようなら、母乳不足の可能性があります。母乳を与える回数を増やしたり、粉ミルクを足したりすれば、便秘の症状がおさまることもあります。
粉ミルクだけで育てている赤ちゃんは便秘になりやすい傾向があるといわれています。それは粉ミルクの与えすぎが原因で必要以上のカルシウムが赤ちゃんの腸に入るためだともいわれています。月齢に合った量の粉ミルクをあげるようにしましょう。
うんちをするときに顔を真っ赤にしていきむ赤ちゃんもいます。硬くて出にくいのであれば便秘かもしれませんが、軟らかいうんちなら、いきみは発達段階にある赤ちゃんの生理的なしぐさ。心配しなくても大丈夫です。
離乳食がはじまったら赤ちゃんのうんちの“質”が変わります
おすわりができるようになる生後5~6か月ぐらいから離乳食を始めるのが一般的ですが、この時期は腸が発達して便をためておけるようになり、うんちの回数が減ってきます。でも、筋肉が発達途上にあるので、上手にいきむことができず、うんちが出にくくなることも。また離乳食を始めた途端に便秘になる赤ちゃんもいるようです。
これは離乳食を食べるようになっておっぱいや粉ミルクの量が減り、水分が不足することに加えて、腸の中の環境が変わることが原因といわれています。母乳や粉ミルク、白湯、薄めた果汁などを十分に与えて水分を補給してあげるのも大切です。乳酸菌を多く含むヨーグルトも便秘解消に役立ちます。
さらに繊維質の多いサツマイモ、海藻、リンゴや柑橘系の果物を潰したり、すりおろしたりして食べさせてあげるといいようです。離乳食はうんちの様子を見ながら、無理のないように進めていきましょう。