からだの機能が未熟で細菌への抵抗力が弱く、皮膚や腸のバリア機能もできあがっていない赤ちゃんの体は、アレルギーのもとになる物質の侵入にも気を使う必要があります。閉めきったお部屋の中には、目に見えなくても「ハウスダスト」と呼ばれるホコリやダニがたくさん浮遊しているのです。
ハウスダストはどこに集中している?
赤ちゃんが長い時間をすごすベビーベッドや布団、部屋のカーペット、カーテンなどもハウスダストが発生しやすい場所です。
ねんねの赤ちゃんも、ハイハイを始めた赤ちゃんも、大人よりも床に近いところで生活しているため、もしハウスダストがたまっていれば、吸いこんでしまう可能性がより高くなります。
ベビーベッドはハウスダスト対策にもなる
床に近いところに溜まりやすいハウスダスト。ほこりが舞いにくい“高さ”にあるベビーベッドですごさせることは、ハウスダスト対策にもなります。またベッドは、おむつを替えたり着替えさせたりなど、お世話もしやすくなります。
何より大切なのは毎日のお掃除
掃除機をかけ、棚やカーテンなど高いところはホコリ取りでふき取って、お部屋からハウスダストを追い出しましょう。赤ちゃんが眠る場所は、ほこりが立ちにくく、風通しのよい場所に確保してあげてください。
てんてこまいで掃除まで手が回らない…
赤ちゃんの世話に追われていると、思うように掃除ができないものです。先輩ママ、パパがこんな体験談を話してくれました。
「ふだんはモップで床や家具のホコリを拭くだけにして、パパが早く帰った日の夕食後や休日に掃除機をかけています」(20代ママ)
「毎日ではありませんが、余裕があるときは出社前の15分間、僕が掃除機をかけるようにしています。子どもには健康に育ってほしいですから」(30代パパ)
「外出時にロボット掃除機に働いてもらってます。ロボットが隅々まで動けるよう、床にモノを置いたままにしないようにして外出しておけばOK」(30代ママ)
掃除機の排気にも気をつけて お掃除シートも上手に活用
お部屋をきれいにしてくれるはずの掃除機ですが、排気口からは微粒子の粉じんがかなりの数で排出されているという調査結果もあります。掃除機をかけているときやかけた後30分ぐらいは、窓を開けるなどして十分な換気を行いましょう。
空気清浄機で浮遊しているホコリなどを吸い込む
掃除機をかけるときは、赤ちゃんは別のお部屋へ。もし、赤ちゃんを移動させられないような場合は、フローリング用のお掃除シートを利用して、ふき取るのもよいでしょう。
PM2.5や花粉などが特に気になるようであれば、空気清浄機を使うなどの対策をとってもいいかもしれません。フィルターの掃除や交換もきちんとおこなって、きれいな環境を整えたいものです。
いかがでしょうか。神経質になりすぎる必要はありませんが、環境を整えることは赤ちゃんが元気に成長する上でも重要です。お部屋の温度と湿度を一定に保ち、ダニやハウスダストなどを取りのぞいて、快適な環境をつくってあげたいですね。